時々、QSLカードのデザインはどうしているのか相談を受けることがあります。
作り方講座的なものだとものすごく長くなってしまうので、作成方法について簡単に紹介したいと思います。
使用ソフトウェア
デザインに使用しているソフトウェアは、Adobe Photoshop CC(以下、「フォトショップ」)です。これは、プロユース向けの画像編集ソフトなので、あまり一般的ではありません。私のような個人で使う人は、例えば写真撮影をやっている人くらいかと思います。私もその一人です。
そういう背景もあり、あまり私のデザイン方法は、お勧めする方法とは言い難い部分もあるのですが、例えば個人向けのフォトショップエレメンツもあります。また、デザインだけなら、専用の画像編集ソフトを使わなくてもMicrosoft Word(以下、「ワード」)でも可能です。
例えば、年賀状デザインでワードを使った事がある方は、デザイン方法について説明するまでも無いでしょう。
印刷業者か自宅プリントか
私の場合、デザインの印刷は、専門の印刷業者にお願いしています。
その利点は、次の通りです。
- 印刷がきれい
- コストパフォーマンスが良い
例えば、上記のようなカードをインクジェットプリンターで1000枚も印刷するとしましょう。インクを何本買わないといけないか、考えるだけでも恐ろしいです。(笑)
最近は、大容量インクタンクモデルも出てきているので、ひと昔前ほどは高くつかないのかもしれませんが、どちらにしても印刷のクオリティは業者のほうが軍配が上がります。
印刷業者なら、会社にもよりますが3000円程度で出来てしまいます。しかも、こういった業者は枚数が多ければ多いほど、単価が安くなります。
逆に、年にそんなにやらないし、100枚以下というような方ならば、業者だと高くつくかもしれません。ケースバイケースだと思います。
印刷業者への入稿を選ぶ際、印刷業者によって入稿形式が指定されているのでその点は注意しなければいけません。入稿形式については、使用される業者へ問い合わせてください。
私の場合は、プリントパックさんに依頼しています。ここなら、フォトショップ形式だけでなく、ワードなどでデザインしたものも受け付けてくれます。
ペーパーレス化だが
昨今では、ペーパーレス化の動きが多方面であるかと思います。QSLカードも電子QSLサービスがあるので、ペーパーレス化は進んでいます。しかし、それでもいまだに紙のカードが多いです。
どちらにせよ、電子QSLサービスを利用するにしても、サービスによってはデザインを自分で作ることができます。
QSLカードは交信証明だけできれば事足りますが、やっぱりデザインをしてみるというのも楽しみの一つではないかと思っています。
受け取った時に記憶に残るカードを作ると相手に喜ばれます。次に交信したときに、デザインについて話のネタになったりもします。そういった事から、例えばeQSLでは有料で自分のオリジナルデザインの電子QSLが作れるようになっているのだと思います。
デザインをするときの注意
これは、基本的な話ですが、デザインをするときの注意があります。それは、著作権など他人の権利を侵さないようにすることです。具体的には次のようなことが挙げられます。
- 自分が撮影した写真や描いたオリジナルのイラストを使う分には問題ありませんが、漫画やアニメなどのキャラクター、他人が撮った写真などを使用する際は必ず必要な承諾をとりましょう。
- 地域のマスコットキャラ(いわゆる「ゆるキャラ」)やロゴマークなどは、その使用方法や手続きについて自治体のWEBサイト等に掲載されています。
- 人物の写真を使う場合、肖像権に配慮する。
ほかにも、公序良俗に反するような内容はいけません。QSLカードを送る相手には、女性や子どもがいることを忘れてはいけません。
あと、カード整理をする側からすると、たまにコールサインが読めないデザインのカードが届くことがあります。レポート面にゴシック体や明朝体などの通常のフォントで書いてあればいいのですが、それがなくデザイン面のみに凝ったデザインフォントだけで書かれると、整理するのが煩雑になります。
最後に
以上、QSLカードのデザインについて書いてみました。
ブログでは説明しにくい部分があるので、この程度で今回は終わりにしますが、少しでも参考になれば幸いです。
JARL選挙に立候補しています。所信などは下記の記事をご覧ください。