その4

■2018年11月24日_No.2

 

この国では一般的なのか、受付では写真無しの料金、

写真有り(手持ちのカメラで撮ってよい)の料金を二通り案内された。

スマホにカメラ付いとるやろ、とジェスチャーで示され

半自動で写真有り料金に。まあ撮るけどな。

 

中国人か?韓国人か?日本人か?と受付のおっちゃんに聞かれた。

「你好?アニョハセヨ?コニチワ?」といつもの雑なやつで。

 

入り口

"太平洋艦隊戦史博物館”

 

当然ながら歴史上はソ連であった時代のほうが長いので、

館内展示エリアは鎌と槌、赤い星が多め。

 

日本人が大好きな日本海海戦に関するパネル。

 

パネルによれば三笠と吾妻(?)。三笠しか知らない。

 

むろんその後はこういう展示になる。

 

右下の”勝利!”の連合国国旗の一角は中華民国。

 

常識とはいえ、この時代の中国といえば今でいう台湾政権だったんだなぁと改めて。

 

真岡(現ホルムスク)にて戦利品として鹵獲された日本軍の軍刀。

壁の地図は大泊港(現コルサコフ)。

 

”勝利!” 当時物とおぼしきドイツ国旗。

 

こんなところで現物が見られると思っていなかったので驚いた。

わざわざ西のほうから持ってきたんだろう。

 

最後のほうは国際協力感のある展示(ウラジオストクに

寄港した各国海軍の記念品)を並べて何となく無難&綺麗にまとめてあった。

 

屋外展示には日本の戦車の砲塔だというものが。

砲塔だけとはいえなんかちっさくない...?

昔の戦車ってのはそういうもんだったんだろうか。

 

 

負の遺産とはいえ、東アジアになかなか無いであろう

ナチス旗の現物を見れたのは結構満足。

 

お次はホテル方面に戻りながらS-56博物館を目指すことにする。

陸に潜水艦の現物を揚げてあり、中に入れるとのこと。

呉のてつのくじら館みたいなものを期待。

 

"ロシアの戦士に栄光あれ"

これは日露戦争戦没者の祈念碑のよう。

軍港都市なのでこの手のものが多い。

 

日本の田舎に行けば小さい潰れかかった神社にまで日露戦争関係の

石碑なんかはかなりの頻度であるので、不思議と二次大戦よりも

モニュメントの総数は多いのかもしれない?

 

ゾロトイ橋。

下の入り江が金角湾なので金角湾大橋と書いてある資料も多いが、直訳だと黄金橋かな。

 

像は第二次世界大戦の戦没者慰霊碑。

奥には岸壁に沿って戦没船のレリーフが並べられていた。

 

次の日に現地コーディネーターに聞いたところによると、

橋は2012年のAPECに合わせて周囲の道路とともに作られたとのこと。

 

水がしみしみ、新しいのに傷んでないかい。

 

絵になる街並みが続く。

行きの飛行機に乗ってた女子大生風の若い人らは

こういうとこを狙ってインスタ用の写真を撮るんだろうか。

 

 

日本からするとあまり交流のある感じがしない国だが、

極東ロシア的にはやはりそれなりに存在感があるようで

銀行は日本円の両替レートも看板に表示していた。

 

到着。

 

裏側が入り口になっている。

 

ここも先ほどと同じく、写真を撮ると割増料金がかかる。

 

半分くらい、中はハラワタ抜かれてただの展示スペースに。残念。

 

戦時中の艦ということで、呉で見た現代のものと外見の印象はかなり違う。

潜水艦がまだ「潜ることもできる船」くらいの時代か。

 

 

 


 

素人なのでよく分からなかったが、珍しいものは見れたかなと。

基本的に博物館系、英語の説明はない。

 

10分ほどで見終わり、ホテルへ戻る。

さすがに歩き疲れてきた。

 

国後とかいう船がいるんだよなぁ。

 

交通ルール 守るあなたが守られる

 

レーニン像

 

ホテル着。

昨日買った何かよく分からないデザートで間食。

可もなく不可もなく。

 

道中土産物屋でいらんものを買ってしまった。

なるほど、シベリア送りだ。

スターリン→フルシチョフ→ゴルバチョフ→エリツィン→プーチン

 

小休止を取り、ホテル近くの適当なレストランで夕食。

 

 

 

適当に注文。1品目。

キャビアとトースト。

 

何気に人生初キャビア。

味は...とびっ子!?(バカ舌)

 

2品目。やっぱり食べたいボルシチ。

 

この手のスープが大好き。

前日の食堂で食べたものも美味しかったが、

こちらはやや高級路線な店なだけあって味の素の味が

しない素材の風味のあるスープだった。

 

若いウェイターがThis!This!うるさいから何事かと思ったら、

This(左の白い物体=スメターナ)...This!!(ボルシチ)...(入れて食う...!!)

と限界を感じる語彙力で必死に説明してくれた。好感度UP。

 

3品目。ビーフストロガノフonマッシュポテト

 

味は記憶になし。可もなく不可もなくだったということだろうか。

覚えているのは、この辺から胃の残容量が辛かったこと。

 

4品目。サラダ(チキンキエフ入り)

 

チキンキエフがね、想像以上に重かった。

美味しくはあったのだが...。

 

一人でよくこんなに食ったなという感じだ。

満腹度限界となったところでホテルに帰還。

(このレストランは2024年現在現存せず。グルジア料理店になっている模様。)

 

よく遊んでよく食べた。

今日も若干黄色いお風呂に入り早めに就寝。

 

その6