その1

 

■2018年11月23日_No.1

 

昼過ぎ成田発の飛行機に合わせて朝に自宅を出発。

 

実は行きの新幹線は3連休初日で始発から昼まで

予約がビッシリ埋まっており、少々確保に難儀した。

 

最悪立ち席も覚悟したが、

前日にモバイルSuica特急券の予約画面に粘着していたら

キャンセルが出た瞬間に滑り込むことができた。

連休の東北新幹線おそるべし。

 

かつての北日本の玄関口上野。

ここからスカイライナーで成田へ向かう。

 

さすがは在来線最速を誇るスカイライナー、

成田へは30分少々で到着(ただし高い)。

 

 

多分5年ぶりくらいの成田空港(写真なし)。

小腹も空いてきていたが、

まずは飛行機のチェックインを済ませる。

しかしここで早速トラブル。

 

チェックイン受付時刻になっているのに、

チェックイン機を操作しても謎のエラーメッセージが出て

チェックインできない。

 

何が謎かって、そのエラーメッセージが文字化けしていて

枠の中に「??????????????????????????????」と表示され

トップ画面に戻されるのみ。

 

俺が???????????????だわ。

試しに言語を英語に切り替えたところ、

文字化けは解消されたものの内容は

「予約は見つかりましたがチェックインに不適格です」とのこと。

わかったがわからん。結局何なんだ。

 

有人カウンターの方に回った結果原因はすぐ判明。

 

「モスクワ行きですか?」

 

「違います(モスクワは違いすぎるな...)」

 

「(バウチャーを見て)2つ向こうのカウンターでチェックインをお願いします」

 

チェックインはコードシェア先航空会社のAuroraのカウンターで

チェックインしなければいけないだけの話だった。

予約は確かにAeroflotの便名で取っているし、

バウチャーに書いてないのは甚だ不親切だと思ったのだが、

これって実は常識だったりするのだろうか。

慣れてないので分からん。

 

とにかく2時間前に空港に到着していて命拾いした。

 

出国審査は、いつの間にかパスポートのスキャンと

顔認証で機械で自動で出入国審査がされるように。

アメリカみたいになってきてちょっとびっくり。

 

これまでのように審査官にパスポートにスタンプを

押してもらえないのでちょっと味気ない。

希望すれば押してもらえるらしい。

 

 

チェックインのごたごたで余計な時間を食ってしまったので、

食事はさっさと済ませようと思い空港のマクドナルドへ。

500円セットを頬張りつつ搭乗口確認のために

チケットをふと眺めると「BOARD TILL 12:45」と書いてある。

 

現在時刻12:35。

 

やっべー!!!

 

ていうか13:25発なのに異常に早くない!?

 

ペリカンみたいにフライドポテトを

一気飲みしてゲートへ向かった。

 

時間ギリギリに搭乗口に着いた割に、人影がまばら。

搭乗手続きをやってる様子もない。

これはやらかしたか!?

 

ほどなく女学生風の2人組が

「やっべー!!え?え?TILLって"まで"だよね?」などと

話しながら駆け込んできた。

 

 

結局12:45までではなく13:10から搭乗開始だった。

で、TILLってまでじゃないの?

語学力の問題?BOARD(ingゲートに来てね)ってこと?

 

謎は深まるばかりである。ポテトで胃を痛めつけて損した。

 

とりあえず無事搭乗開始。

 

飛行機ちっさ。

 

サイズ感的に仙台から大阪とかに行くやつ。

国際線でボンバルディアQ400かい。

周りのおばちゃん連中も「小さくて怖い」

「ヤダ」なんて言っている。

 

しかしこいつ、そんなことよりも

10年前車輪が出ずに高知空港に胴体着陸をキメた機体らしい。

 

「同型機」ではなく修理されてANAから

売り飛ばされた正真正銘同一人物。

 

考えようによっては縁起がいい気もするが、

おばちゃん連中が知ったら発狂しそう。

 

 

ちっさい飛行機は座席が2列+2列なので、

両脇他人、がないのはとりあえず〇。

これも小さい恩恵か、搭乗開始が遅かった割に

さほど時間がかからずほぼ定刻に離陸した。

 

機内誌

 
回転体の回転面って、壊れた時に
破片が飛んできそうで気持ち悪い(神経質)
 

目的地まで2時間50分。

国際線としちゃ短いが、

機内エンタテイメントもなくとにかく暇。

暇なので人間観察。

 

電子ビザの導入なんかでロシア側が観光誘致に舵を

切った成果?なのか、乗客はほとんど日本人と思しき民。

 

自分の隣の席の乗客は、20代半ばくらいに見える

清潔感のまるでない青年。

ちょっとお近づきにはなりたくない感じ。

生地のヘタりきった服、やたら汚れたバックパック。

油っぽい髪。

旅先で襲われないよう、わざとみすぼらしい身なりをした

ベテラン旅行者系か??

 

AuroraはLCCではないので、一応は機内サービスがある。

ちょうど小一時間、新潟上空あたりで飲み物が

供され始めた。

 

客室乗務員はスペツナズかってくらい強面で筋肉質なおっさん。

これは2,3人殺ってる面構えですわ。

 

スペツナズ「juice or water?」

隣席「...」

スペツナズ「juice or water?」

隣席「coffee please」

スペツナズ「juice! or water!(半ギレ)」

隣席「co..!coffee!」

 

こ...こえ~っ!!!

 

わし「ジュースか水かと言ってる!」

隣席「あ、、no,thank you...」

 

ベテラン旅行者説崩壊。

この人入国審査とかどうするんだろう。。

 

百歩譲って言葉が不得意だとしよう。俺も苦手だ。

しかし、どう見ても手元に水とジュースしか用意してない

相手にしつこくコーヒーくれって言うかね?

言葉とか以前の問題でヤバイと思う。

 

トマトジュースをチョイス。

 

近年ある時を境に、日本のトマトジュースの大半が無塩か減塩に

なってしまい個人的には悲しかったのだが、

これはピリッと塩が聞いていて美味しかった。

 

そうこうする間に窓の外には

ユーラシアの海岸線が見えてくるのであった。

 

 

その3