■2024.02.23-再投稿にあたり
むら気のある性格が災いして、
2018年頃に未完のまま放置していた記事を再編集して投稿。
旅行を主目的に自分で計画して行った初めての海外。
国外を旅するのも楽しいなと思った原点でもあるし、
未だに自分の行った国の代名詞みたいになっているしで、
自分の中でも周囲の間でも(?)存在感のある記憶となった。
これ以上忘却に埋もれる前に記録を残しておきたいし、なんなら
「何でロシアなんか行ったの?」「どうだったの?」の頻出Q&Aを
「ブログ読んでください」で済ませたい。
■序の序
2018年5月、仕事関係の付き合いで花巻に集まった際の宴席で
「東南アジアにLCCで行くのが楽しい」と力説する人がいて、
想像以上にコストが安く、話を聞いて面白そうだと思った。
国内は沖縄以外は県単位で見ると全て行き尽くしているし、
費用面でも割高だし、パスポートも一応持ってるしで
「機会があれば外国行ったるで」の種が心の中のどこかにへばりついた。
■序
2018年9月、仕事上のスケジュールが重なり残業時間爆発。
猛烈に気分転換を欲する。
仕事も落ち着くであろう11月に3連休が
あるので、有休を足して4連休にして旅行に行くことにした。
予算は最近の残業代で賄える10万円程度とした。
3泊4日あれば直行便のある近隣諸国なら射程圏内となるので、
ここで心の中に埋もれていたLCC海外プランのタネが芽吹く。
両親がやたら推す上海や台湾は確かに安いが今回除外。
なんかだいたい予想のつく、用意されたリゾートは
ちょっと今回の行き先としてはそそらない部分がある。
いつかはノルマ的な位置付けで行ってみたくはあるが。
韓国も子供の頃に地元青年会の公募行事で行ったしなぁ、
ということで除外。
気分転換には新鮮さ、未知との遭遇、緊張感、
何かこう鬱憤の粘着力を振り切る要素が必要。
そういう意味では平壌は行きたい度MAXだが、
外貨獲得手段にされているせいか
予算オーバー&直行便は当然無い&リスキーということで除外。
そして自分の中でもう一つの「平壌系」である存在がウラジオストク。
実は私、子供の頃からウラジオストクのことがずっと気になっていた。
小学校の教室にぶら下げてある日本周辺地図や地図帳には
だいたい映り込んで(?)いる。
日本のこんな近くに明らかにアジアと違う文明圏の領域が存在していて、
そこには一体どんな風景が広がっているのか?と。
具体的に行きたいとまでは思っていなかったが。
少し調べてみると、去年(2017年)からビザが緩和されて極東地域は
オンライン申請の簡易ビザにて入国可能とのこと。
大使館にビザ申請して受け取り...があるのと無いのでハードルが
かなり違う。航空券も往復7万円程度でだいたい予算内でいけそうだ。
これは決まりである。
旅行に行くことを思いついてからここまで15分。
なお、2014年に東北に転勤が決まった時に周囲に
「ウラジオストクに転勤になった」と意味のない嘘をついて回った結果、
何人かが数年間をそれを信じていた。
もしかしたらまだ信じてる奴がいるかもしれない。
■事前調査・準備編
情報収集を兼ねて週末にHISへ。
SkyscannerやTrip.com的なのをこの頃の自分は
信用していなかったこともある。
語学堪能でもないし、周囲に行ったことある奴もいないし、
それでツアー旅行でもないので余計なリスクは潰しておきたい。
料金に大差なければ航空券と宿は
安心を取って旅行代理店経由で手配しようと考えた。
一応HISの窓口に聞いてみたところ
パッケージツアーは「ない」とキッパリ。
(ツアー旅行が嫌いなので世話になる気はなかったが)
窓口担当者も初めて相談された行き先とのことで、
色々と調べつつ対応して頂いた。
結局格安チケット検索サイトと価格が大差なかったため、
その場でホテルと旅行保険と合わせて航空券を予約した。
これで一応現地までの足と寝る場所、保険をゲット。
約10.5万円。もう予算溢れちまった。
地方暮らしの辛いところで成田までの足を別途自己手配。
仙台⇨成田 新幹線10,000円+スカイライナー3000円
成田⇨仙台 新幹線7,000円+連絡バス1000円
これでさらに2万円ちょい。
あとはマイナー通貨への両替はレートがひどく、
現地で使うお金をルーブルに替えるだけで
凄まじく目減りすることが判明。
極力現地ではクレジットカード決済で現地通貨建決済を活用し、
両替は最小限にする作戦でゆく。
とはいえ現金がないのも不安なので2万円分だけルーブルへ替えておいた。
銀行の店でも扱いが無かったので仙台駅の外貨両替屋に頼んだが、
そこにも在庫が無いらしく申し込んでから後日お取り寄せでの対応となった。
東北にはルーブルは無い説。
クレカの海外キャッシングを申し込んでおけばよかった。
訪米時のESTAも過去にずっと自分で処理していたので、
e-VISAはインターネットで自己申請することに。
※2024年現在、情勢が荒れている割になぜか日本人含め電子ビザ対象地域は拡大されており、
サイトの外観はかなり変わっている
ビザ免除プログラムと称するESTAよりも、一応はビザを名乗る
この電子ビザのほうが回答項目はよほど少なく拍子抜けした。
(アメリカのESTAは勤務先の会社名や
SNSのアカウント名まで聞かれる)
謎のエラーが出て入力を完了できないトラブルはあったが、
ページを英語表示にして原因判明。
なぜかフォームに誤訳があり(確か住所を記入すべき欄が電話番号に)、
それで入力を弾かれていた。
日本語が一応用意されてるだけ有難いと思えってことですかね。
2,3日後、無事Visaが承認されてカッチョイイPDFが届いていた。
旅行会社に代行依頼をすると1万円近い見積であったので、
いくばくかの節約になった。
あとはマイナーな行先でインターネット上に情報が
それほど無かったので、何かの足しになればとガイドブックを購入。
首を洗って出発の日を待つ。
〇ロシア連邦
首都モスクワ 人口約1.4億 通貨ロシアルーブル
主要言語ロシア語
辺境の都市であるウラジオストクは情報が少ない上、
国自体にあまり良いイメージがなく不安である。