過ぎたるは猶及ばざるが如し

講座でよく口にする言葉です。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

これって何にでも言えるんですけどね。

例えばタロットでの逆位置なんかはこれに該当することがあります。

何でもtoo muchは嫌がられるということ。

そしてかつ、過剰よりは不足しているぐらいの方が本人も努力できるから、最初から「過ぎ」てる人よりは努力してちょうどいい塩梅を探して、うまく生かすことができる。

過剰な場合は減らす努力をしないといけないけど、それって結構難しいんですよね、実は。

例えばグランドトラインなどはその典型で、誰かの星にグランドトラインがあったら「いいなー」ってなることでしょう。実際そういう人もいますし、それでうまく回している方もいるかもしれません。

しかしやはり、欠乏感がある方が、努力をするのでむしろ最初からグランドトライン持ちの人よりも成功の幅が広く大きくなるんですよね。不思議ですね。天然ものには勝てない、と思うことは多いのですが、人為的な方が、人為的に作られた社会にはマッチするということなのでしょうか。天然物には勝てないっていうのは、本当にいわゆる天然な人って(平野紫耀みたいな人)、計算して天然ぶってる人は全然かなわないじゃないですか。別に勝ち負けでもないし、合コン(古)の場ではそういう計算を見抜けない人が多いからあっさり付き合うことになったりするんでしょうけど。でも、考えつかないことをやらかすっていうか。ジェジュンとかもそうだよね…誰が「よし、洗濯物を乾燥させよう！」つって電子レンジに突っ込むねん。

こういう「天然」はそれで成功を手にしようとかそういうことじゃないから、別にいいんですよ。

だけど、何か成し遂げようというとき、グランドトラインの人が才能を活かそうとする気概やそれ以外のことについて努力しようという気持ちは、そうでない人に比べて少ないように思います。

しかも、途中まではうまく行くもんだから調子に乗っちゃって(調子づくのはいいんだけど)「これでよし」って思っちゃうっていうか。それ以上の研鑽を積まないというか。

だけどそうじゃない人は元が恵まれてないから、なんとなく不足感があって自分の持ちうる才能以上のものを得るためにどうしたらいいか？って常に考えてるんですよね。

なので結果的に時間はかかるけど成功するというか。そもそも挫折するのがデフォなので成功するための失敗はあんまり失敗と思わないというか。タイミングの問題もあるので、当然トランジットとかでグランドトラインができる時を目指す方がいいのはいいんですけど。

そしてもう一つ、マンデンで皆さん、今年はグランドトラインに対する印象は変わったのではないでしょうか。

能登地震ですよ。あの日、グランドトラインどころか(マンデンは広くオーブを取るセオリーに則れば)カイトができていました。個人のネイタルチャートにおいてカイトがある人はグランドトラインよりもさらに幸運、とよく言われますが、それは確かにそうなんだけど、そんないい面ばかりではないというか。

物事には必ず表裏があって、その表裏をうまく使い分けていくことが大事です。

面接の練習の時にも散々言われたでしょう。自分の短所は長所にもなりうるものだと。逆も然りです。

楽観的、というのは裏を返せば何も考えていないということになるし、神経質、というのは小さいところにまで心配りができるということ。ものは言いようとも言えますが、どっちからどの面を見るのかによって、ある人から見れば極悪人でもある人から見れば仏のような人に見える、というのはよくあることです。だから、「この人は悪人だ」「あの人はいい人」などと決めつけることはできないのです。それは運気も同じで、土星が乗るから悪いかっていうと、無駄をそぎ落とすには良い時なので省エネできるし、木星が乗るから良いかというと実力以上の評価をもらって後から落胆されるみたいなこともあるわけです。

先日、講座で天体の話をしたのですが、いくらベネフィックと言われる星であってもデメリットはあるのだという話も少ししました。多分。覚えてないけど…したよね？(急に不安になるｗ

例えば金星は良い星としてとらえられるけど、デメリットもあるわけですよ。太陽も結局は使いようというか。

そのバランスを学ぶためのアスペクトだと思います。

私？私は金星と木星トラインですからね…財布に紐はありません。これも、悪いところであり良いところなのです。

ただ、基本的には悪いところとして出ることが多いように思いますが…