占い師に向いている人

占い師になりたいんですけど…

向いていますか？

というご相談をよく受けます。

まぁねぇ、それで「向いてませんよ」って言われて諦めるぐらいならたぶん、そんなに占い師になりたくもないんじゃないかなと個人的には思いますが、占い師としては「向くところをどれだけ引き出せるかです」という話をしています。

X(旧Twitter←いい加減これめんどくさいな)では

人生や人間への限りない興味、好奇心の持ち主だけがやれる仕事だと思う。

というような意見も見かけるのですが、多分これもあまり関係ない。

星なら星に興味があるとか、直接的に人間でなくてもできる部分はたくさんあります。

もちろん、興味関心がある人の方が、飲み込みは早いと思う。

興味関心があるということは、いろいろな人を観察しているということだから。

だけど、逆にそれに足を引っ張られて「その人」個人のことを拡大解釈しすぎてしまうと、いろんなパターンがあるのだ、ということを失念してしまいます。

なので、結局はバランスの問題というか、どういう占い師になりたいのか？というところがまず大事です。

これは会社勤めでない限りはいずれ考えなければならなくなる部分です。

自分で事業としてやっていくならね。

それをしたくないというのなら、会社勤めの方が圧倒的に楽です。

だけど、これは私の個人的な偏見ですが、占い師になろうなんていう人はおそらく、普通の会社勤めはしんどいと思うんですよ。

私は20代の半ばで「もしかして人にやとわれるのに向いていないのでは」と気づいたのですが、だからそこから、会社に入るということを辞めたんです。派遣ばっかり。または業務委託とかね。

なので、そういう適性に気付くのも大事です。

もし雇われることに向いていないというのであれば、それはどうしてなのかも考えないといけない。

私は、効率の悪いことを効率が悪いと分かっていながら慣例だから…という理由でやらされることに耐えられなかったんですよね。意味が分からん、何そのコスト、って思っちゃうんですよ。結局人力ってコストだから。それをやり続けて無駄な仕事をさせる会社のその無駄な経費の使い方は何なんだ、とか思っちゃうので。あと投資すべきところを間違ってるよね、とか。

そこにはお金かけるのに！？とか。

人のやり方にはいはいって黙って従うことができない。ちゃんと説明されて、それがつじつまが合っていて、納得できるんなら全然かまわないけど、大体そうじゃないので。

で、まぁいろいろあって占い師になったわけですが、私は占い師になろうという意識がゼロのままここまで来てしまったので、その点は反省すべきところです。何を提供するのかとか、全部後付けなので…というか、お客様に「こういう気持ちになれた」というご感想をいただけて初めて、そういうものが提供できてたんだな、と思ったぐらいの意識の低さでした。

それだけ意識が低くたって、まぁとりあえず自分一人の生活は賄えてますから。

あとね、このXにあったような意見って、占い師をすごい特別な職業だと思ってるんじゃないかな？と感じます。少し驕りを感じるというか…いや、きっとそういう意図はないと思うんですが、「こういう人だけがやれる仕事です」っていう排他的な書き方は…ねぇ。

私がそこに該当しないからというのもあると思いますが。

別にどんな人でも、占い師にはなれますよ。

勤勉さと謙虚さと、ニュートラルなものの見方と柔軟さがあれば。

でも、自分の哲学は持ってる方がいいですね。絶対に。

じゃないと何かあった時に「もうダメだ」って絶望しちゃうので。

何を提供したいのか？

どういう気持ちになってほしいのか？

そしてそれをどのように発信していくのか？

これにかかっていると思います。

大して勉強してなくたって、マーケティングがうまければ大成します。一時的だけど。