引き寄せという言葉が嫌い

引き寄せという言葉が市民権を得てだいぶ経ちますが、私はこの「引き寄せ」という言葉が嫌いです。

なぜかって、傲慢な感じがするからです。

願ったことは叶うのはそれはそうなのですが、それは願うという行為をしなければならないし、そのためにはその願いが本当に願いなのか望みなのか、きちんと自覚する必要があります。

さらにはそれに対するアンテナを立てなければならないし、チャンスが来た時には何の躊躇もなくつかまなければならない。

めぐり合わせというのはうまくできているので、そのことに縁するときが必ずあります。その時に、つかめるかどうか、乗れるかどうか。

だから、最終的に行動しているのは自分なんですよね。

口開けて待っていても、誰も放り込んでくれないんですよ。近くには投げてくれるかもしれないけど。

で、そういう人が現れることを「引き寄せ」と言ってしまうと、すべて自分の手柄みたいになるので全然好きじゃない。

それは投げ込んでくれる人とか、近くに放り投げてくれる人がいるから成立する話で、感謝すべきはその人ですよね。引き寄せの効果に感謝するのではない。

大昔に友達にバスソルトをもらったことがあるんですが。

その友人はエステ歴が長くて、アロマのことも塩のことも熟知しているので、私に合うものを調合して送ってくれたんです。

嬉しくてSNSに写真を載せたら、「引き寄せですね♡」って言われたことがあって。

いえ、引き寄せじゃないです。プレゼントです。

と至極当然のことを思ってムカッときたので、「こうして私のことを考えてプレゼントしてくれる友人がいることがとてもありがたいです」とコメントを返したのですが。

大体、引き寄せがどうのこうの言う人って感謝が足りないよな、と思うんです。

便宜上「引き寄せ」という言葉を使うことはありますが、それは分かりやすくポップだからというだけであって、自分が何かをしてもらったときに引き寄せだなぁなどとは思いません。

ついでに言うと虹を見たりクローバーを見たりしたときに「いいことあるかも」って言うのも嫌いです。

え、その虹を見れたりクローバーを見れたりしたことは「いいこと」じゃないんだ？って思うんですよね。

目の前のことに感謝もできない人にいいことなんか起きるはずないんですよ。起きても気づかないから。知らないというのは起こってないのと同じ。

まぁこれは逆もしかりなので、例えば私の悪口を言ってる人がいたとしても、私がそのことを知らなければ言われてないのと同じだと思います。私に届いて初めて、それは悪口になる。

それまでは、言った人の周りをただ回遊しているだけの言葉です。自分がその言葉に囲まれるだけなので言うだけ無駄だよなと思います。友達同士で言うとかなら全然いいんですけどね。あと批判も全然いいと思います。それは同時に解決策も構築することになるし、何より「ああならないようにしよう」という自戒にもなりますしね。

相変わらず話がそれまくりですが、そういうわけで引き寄せという言葉を習慣的に使っている人は、どういう意図でその言葉を使っているのか、考えてみてください。

自分の中で理論が成立しているのなら、全然構わないと思います。あと、それが自分の中の美学と合致するのなら。

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