当たり前の話ですが、
占星術は単純な周期論ではありません。
大体で言えば木星は12年で1周、太陽は1年で1周という規則はありますが
概算であってこれは正確ではなく、
そのためにうるう年があるわけです。
また、逆行があるために必ず2か月に1度とか1年に1度決まった時期に
イングレスするのでもありません。
これは冥王星では特に顕著だと思います。
冥王星は軌道が楕円なので、
山羊座の時代のように14年で終わる時もあれば、
今後の水瓶座のようにもっと長い滞在の時もあります。
だから、全く同じチャートには
何万年後かにしかならないと言われるのです。
その何万年後のチャートを見ても無駄なのはわかると思います。
地球自体があるかどうかわからないし、
何でもそうですがらせん状に成長していくものを
全く同じ座標になるからと言って
同じことが起こるわけがないからです。
これはどんな周期的規則を使う占いでも言えることですが。
例えば今年は春先に木星がイングレスしますが
一時期は秋ごろにイングレスしている年代がありました。
月にしても、毎月何日に満月になるというものではなく、
1年は12か月なのに対し、新月満月はどちらかが13回来るので
これもやはり、周期からは外れるものになります。
「大体の概算ではこれぐらい」
というのを知っておいて損はありませんが
だからチャートなど見なくても大体分かるというものではありません。
規則性があるようでないので、
他の天体との兼ね合いは?
と考えるといちいちチャートを広げてみる必要があるのです。
太陽サインも、一般的には
何月何日~何月何日=何座、
と書いてはありますが
厳密に言えば時間によって違うし
何なら年によってその日にちはずれます。
それなのに雑誌では「何座」と出ているために
すっかりそのサインだと思い込んでしまって
「当たらない」と考えざるを得ない人もいるんですよね。
こうしたことがもっと広まれば、
そういった妙な悩みを持つ人が少なくなるのでは…
と思ったりしています。