ヤングスーパーマン1-8 レベル3の闇①
ネタバレです!
ケント家ではジョナサンとマーサがメトロポリスへ旅行に行く為、準備に大忙しだ。結婚記念日なのだ。ジョナサンは外で車の修理、マーサは家でクラークに注意事項(二階のトイレは使えない。夕飯にはチリが冷蔵庫にある等)を伝えている。
「クラーク!ちょっと来てくれ!」ジョナサンが呼んだ。車を持ち上げて欲しいのだ。
クラークに次いでマーサも外に出る。車を持ち上げているクラークにまた注意事項だ。
「何かあったら…」
「電話する!たったの二泊三日。心配いらないよ」
クラークも分かっているようだ。心配そうなマーサをジョナサンがなだめ、旅行へと出発した。
一方メトロポリスのルーサー社。雨の降る中、男が傘もささずフラフラとやってきた。具合が悪そうで、薬を飲もうとポケットから取り出すが、手が震えて落としてしまう。道に散らばった薬を拾い口に入れる。そしてルーサー社の入口へと向かった。
中には掃除をしている男がいた。
「ウィル!」男が外からノックする。
「アール?何しに来た?」二人は知り合いらしい。
アールはライオネルに会いに来た。スモールビルのルーサー工場で働いていて、何かされたと思っている。その事を訴えたが為にクビになったのだ。病院に行っても原因が分からず、悪くなる一方だった。原因を知る為にもライオネルに直接会って聞きたいのだ。
だがウィルは通す訳にはいかず、アールに「早く帰って服を乾かせ」と言い、仕事に戻った。
するとアールの体が震え出した。体全体がケイレンし、その振動でドアのガラスが割れ、アールもガラスと共に倒れこんだ。
ウィルは驚き、アールにかけ寄り助け起こす。アールはウィルにつかまったまま、また震え出した。アールはウィルを離せなかった。ケイレンがおさまって、ふと気付くとウィルが死んでいた。動転したアールはその場から走り去ってしまった。
次の日の朝、スクールバス乗り場へ向かうクラーク、ピート、クロエの三人。クラークの親が留守なので、パーティーをしようという話になった。いつもの三人と、ラナと…といった少人数のパーティーを考えているクラーク。二人に「大勢呼ばないでくれよ」とクギをさす。
夜。クラークのクギもむなしく大勢集まってしまう。家中人だらけだ。ガックリくるクラーク。
散らかっているカップや皿などを片付けていると(パーティーの途中なのに)、ラナがやってきた。
「すごい騒ぎね」
「ラナ!来てくれたの。予想外だよ、こんなになるなんて。みんな弾けたいのは分かるけど。食器が割れる音にも慣れちゃったよ」
「これだけの人に家を汚されたら、私なら泣いちゃう」
二人が話していると、何故か外で花火が上がった。皆外に出て花火を楽しんでいる。クラークは騒ぎが大きくなるのが心配なようだ。
「誰が花火を?」
「俺だ」
レックスだった。警察にもちゃんと届け出たようだ。安心するクラーク。そこへレックスの連れの女性が来た。
「遅くなってごめんね。ここのトイレの水が溢れちゃって」
それを聞いたクラークはガックリ。「母さんに殺される…」
家に戻り、ラナが友達と話していると、ホイットニーが来た。ラナはホイットニーに言わずにパーティーに来ていたのだ。場所を移して話す事にした二人は、納屋に行った。納屋で話していると、突然納屋がガタガタと揺れだした。ラナはクラークを呼んだ。納屋に行くと、納屋の隅で布にくるまっている人がいた。ホイットニーが布をとる。と、くるまっていたのはアールだった。アールは昔、ケント農場で働いていたことがあり、ジョナサンを頼って来たのだ。
具合が悪そうなアールを心配したクラークが手を伸ばすと、隕石がある時のような反応が手に起こった。クラークが近づけないでいると、またアールの発作が始まった。クラークは救急車を呼ぶ。
病院に運ばれたアール。クラークとクロエが付き添いで来ていた。待合室で待っていると、受付に警察がアールを探しにきた。
「アール・ジェンキンズはどこかな?」
驚いたクラークが警官に尋ねる。「すみません、アールの友人ですけど、何かあったんですか?」
とその時、アールがまた発作を起こした。
「誰か来てくれ!」医者が助けを呼ぶ。警官とクラークがアールの所へ行くと、アールがケイレンを起こしていて誰も止められない状態だ。警官もクラークも止めようとするが、触ったとたん飛ばされてしまった。しばらくして発作のおさまったアールは倒れた。
次の日、クラークが家に帰ると、家はすごい事になっていた。床には食べ物や紙コップが散らばり、歩くと何かが粘ついて靴底から糸を引いていた。
クラークはため息をつき、スーパースピードで片付けた。全てをあっという間に片付け、椅子に座ると、「パン・パン」と誰かがゆっくり拍手をした。クラークは誰が拍手をしたか気付いた。ジョナサンだ。二人はとっくに帰ってきていたのだ。
「お、お帰り、早かったね。予定より人が大勢来ちゃってさ…」
「それでどこに行ってたんだ?」
「病院。アールが納屋に隠れてたんだ。父さんに会いに来たらしい。ひどい状態でさ」
「アールがどうした?」
「殺人の容疑がかかってるらしいんだ」
「アールに?本人は何て言ってるんだ?」
「近づけなかった。近づくと気分が悪くなるんだ。近寄るたびにひどくなって、まるで隕石に近寄った時と同じなんだ」
ジョナサンとクラークは病院に向かった。医師にアールの病状を尋ねるが、原因は分からないという。何らかの鉱物中毒のようなのだが、何の鉱物かは分からないらしい。体が鉱毒を外に出そうとしてあの震えが出るということは分かった。その鉱物は工場で起きた爆発で皮膚に入りこんだとアールは言っているらしい。
だがその爆発もアールが言うだけで、工場にも環境保護庁にも爆発事故の記録はない。だから原因が突き止められないでいるのだ。
ジョナサンはアールの病室に入り、どういう事なのか聞く。アールは工場でレベル3の清掃を担当していた。そこでは極秘の肥料開発が行われていた。農作物が倍の速度で育つものだ。だが中に不安定な物質があり、清掃作業中に爆発が起きた。その時に飛び散ったものがアールの皮膚に入りこんだ。事故後、ルーサー社はレベル3を封鎖し、アールはメトロポリスに転勤させられたのだ。
2ヶ月後、震えが始まり、何人もの医者に診せたが、誰もその物質の正体を解明できない。アールが原因を知る為に工場に戻ってみると、レベル3なんてセクションはなかったと言われた。アールの震えはひどくなる一方で、そのせいで職も家族も失った。
原因が分かれば助かると信じているアールは、ジョナサンに退院できるよう頼むが、ジョナサンは断った。友人とはいえ、殺人容疑がかかっている人を逃がす事はできないのだ。ジョナサンは「少し休め」と言い残し、クラークと病院をあとにした。
しばらくして、病院側がアールの身柄を警官に引き渡した。アールは車椅子にのり、手錠をかけられ、警官とエレベーターにのった。降下中、アールの発作が始まった。エレベーターが下に着くと、警官が倒れていて、アールがいなくなっていた。
ルーサー社の第3科学肥料工場にスクールバスがやってきた。クラーク達が通う学校の社会見学の為だ。案内役は工場長のゲイブ・サリバン。クロエの父親だ。
「工場へ入る前に携帯電話やポケットベル、アクセサリー類も外して箱の中へ入れて下さい」そう言われ、ラナが隕石のネックレスを外す。
一方、アールも工場に忍びこんでいた。レベル3へと向かうが、あるはずのエレベーターが壁になっていた。
クラーク達は工場長に連れられ、見学をしていた。クラークは隙をみて「関係者以外立ち入り禁止エリア」に入り込む。その他の皆はコントロール・ルームへと案内される。
「年間10万トンの家畜の排泄物を処理して肥料にしています。言っておきますが、肥料は爆発性が高いですから、オナラは我慢して下さいね~。引火すると大変だ」聞いたクロエは呆れる。「パパったら、いつもあんなよ」
突然、扉がガタガタいう音をたて、みんなが驚く。ゲイブが様子を見にいき、扉を開けると、アールが飛び出してきた。銃をゲイブに向け、「動くな!じっとしてろ」と皆を脅した。
「俺をレベル3に案内しろ!」
続く。
レベル3の闇②へどうぞ。
ケント家ではジョナサンとマーサがメトロポリスへ旅行に行く為、準備に大忙しだ。結婚記念日なのだ。ジョナサンは外で車の修理、マーサは家でクラークに注意事項(二階のトイレは使えない。夕飯にはチリが冷蔵庫にある等)を伝えている。
「クラーク!ちょっと来てくれ!」ジョナサンが呼んだ。車を持ち上げて欲しいのだ。
クラークに次いでマーサも外に出る。車を持ち上げているクラークにまた注意事項だ。
「何かあったら…」
「電話する!たったの二泊三日。心配いらないよ」
クラークも分かっているようだ。心配そうなマーサをジョナサンがなだめ、旅行へと出発した。
一方メトロポリスのルーサー社。雨の降る中、男が傘もささずフラフラとやってきた。具合が悪そうで、薬を飲もうとポケットから取り出すが、手が震えて落としてしまう。道に散らばった薬を拾い口に入れる。そしてルーサー社の入口へと向かった。
中には掃除をしている男がいた。
「ウィル!」男が外からノックする。
「アール?何しに来た?」二人は知り合いらしい。
アールはライオネルに会いに来た。スモールビルのルーサー工場で働いていて、何かされたと思っている。その事を訴えたが為にクビになったのだ。病院に行っても原因が分からず、悪くなる一方だった。原因を知る為にもライオネルに直接会って聞きたいのだ。
だがウィルは通す訳にはいかず、アールに「早く帰って服を乾かせ」と言い、仕事に戻った。
するとアールの体が震え出した。体全体がケイレンし、その振動でドアのガラスが割れ、アールもガラスと共に倒れこんだ。
ウィルは驚き、アールにかけ寄り助け起こす。アールはウィルにつかまったまま、また震え出した。アールはウィルを離せなかった。ケイレンがおさまって、ふと気付くとウィルが死んでいた。動転したアールはその場から走り去ってしまった。
次の日の朝、スクールバス乗り場へ向かうクラーク、ピート、クロエの三人。クラークの親が留守なので、パーティーをしようという話になった。いつもの三人と、ラナと…といった少人数のパーティーを考えているクラーク。二人に「大勢呼ばないでくれよ」とクギをさす。
夜。クラークのクギもむなしく大勢集まってしまう。家中人だらけだ。ガックリくるクラーク。
散らかっているカップや皿などを片付けていると(パーティーの途中なのに)、ラナがやってきた。
「すごい騒ぎね」
「ラナ!来てくれたの。予想外だよ、こんなになるなんて。みんな弾けたいのは分かるけど。食器が割れる音にも慣れちゃったよ」
「これだけの人に家を汚されたら、私なら泣いちゃう」
二人が話していると、何故か外で花火が上がった。皆外に出て花火を楽しんでいる。クラークは騒ぎが大きくなるのが心配なようだ。
「誰が花火を?」
「俺だ」
レックスだった。警察にもちゃんと届け出たようだ。安心するクラーク。そこへレックスの連れの女性が来た。
「遅くなってごめんね。ここのトイレの水が溢れちゃって」
それを聞いたクラークはガックリ。「母さんに殺される…」
家に戻り、ラナが友達と話していると、ホイットニーが来た。ラナはホイットニーに言わずにパーティーに来ていたのだ。場所を移して話す事にした二人は、納屋に行った。納屋で話していると、突然納屋がガタガタと揺れだした。ラナはクラークを呼んだ。納屋に行くと、納屋の隅で布にくるまっている人がいた。ホイットニーが布をとる。と、くるまっていたのはアールだった。アールは昔、ケント農場で働いていたことがあり、ジョナサンを頼って来たのだ。
具合が悪そうなアールを心配したクラークが手を伸ばすと、隕石がある時のような反応が手に起こった。クラークが近づけないでいると、またアールの発作が始まった。クラークは救急車を呼ぶ。
病院に運ばれたアール。クラークとクロエが付き添いで来ていた。待合室で待っていると、受付に警察がアールを探しにきた。
「アール・ジェンキンズはどこかな?」
驚いたクラークが警官に尋ねる。「すみません、アールの友人ですけど、何かあったんですか?」
とその時、アールがまた発作を起こした。
「誰か来てくれ!」医者が助けを呼ぶ。警官とクラークがアールの所へ行くと、アールがケイレンを起こしていて誰も止められない状態だ。警官もクラークも止めようとするが、触ったとたん飛ばされてしまった。しばらくして発作のおさまったアールは倒れた。
次の日、クラークが家に帰ると、家はすごい事になっていた。床には食べ物や紙コップが散らばり、歩くと何かが粘ついて靴底から糸を引いていた。
クラークはため息をつき、スーパースピードで片付けた。全てをあっという間に片付け、椅子に座ると、「パン・パン」と誰かがゆっくり拍手をした。クラークは誰が拍手をしたか気付いた。ジョナサンだ。二人はとっくに帰ってきていたのだ。
「お、お帰り、早かったね。予定より人が大勢来ちゃってさ…」
「それでどこに行ってたんだ?」
「病院。アールが納屋に隠れてたんだ。父さんに会いに来たらしい。ひどい状態でさ」
「アールがどうした?」
「殺人の容疑がかかってるらしいんだ」
「アールに?本人は何て言ってるんだ?」
「近づけなかった。近づくと気分が悪くなるんだ。近寄るたびにひどくなって、まるで隕石に近寄った時と同じなんだ」
ジョナサンとクラークは病院に向かった。医師にアールの病状を尋ねるが、原因は分からないという。何らかの鉱物中毒のようなのだが、何の鉱物かは分からないらしい。体が鉱毒を外に出そうとしてあの震えが出るということは分かった。その鉱物は工場で起きた爆発で皮膚に入りこんだとアールは言っているらしい。
だがその爆発もアールが言うだけで、工場にも環境保護庁にも爆発事故の記録はない。だから原因が突き止められないでいるのだ。
ジョナサンはアールの病室に入り、どういう事なのか聞く。アールは工場でレベル3の清掃を担当していた。そこでは極秘の肥料開発が行われていた。農作物が倍の速度で育つものだ。だが中に不安定な物質があり、清掃作業中に爆発が起きた。その時に飛び散ったものがアールの皮膚に入りこんだ。事故後、ルーサー社はレベル3を封鎖し、アールはメトロポリスに転勤させられたのだ。
2ヶ月後、震えが始まり、何人もの医者に診せたが、誰もその物質の正体を解明できない。アールが原因を知る為に工場に戻ってみると、レベル3なんてセクションはなかったと言われた。アールの震えはひどくなる一方で、そのせいで職も家族も失った。
原因が分かれば助かると信じているアールは、ジョナサンに退院できるよう頼むが、ジョナサンは断った。友人とはいえ、殺人容疑がかかっている人を逃がす事はできないのだ。ジョナサンは「少し休め」と言い残し、クラークと病院をあとにした。
しばらくして、病院側がアールの身柄を警官に引き渡した。アールは車椅子にのり、手錠をかけられ、警官とエレベーターにのった。降下中、アールの発作が始まった。エレベーターが下に着くと、警官が倒れていて、アールがいなくなっていた。
ルーサー社の第3科学肥料工場にスクールバスがやってきた。クラーク達が通う学校の社会見学の為だ。案内役は工場長のゲイブ・サリバン。クロエの父親だ。
「工場へ入る前に携帯電話やポケットベル、アクセサリー類も外して箱の中へ入れて下さい」そう言われ、ラナが隕石のネックレスを外す。
一方、アールも工場に忍びこんでいた。レベル3へと向かうが、あるはずのエレベーターが壁になっていた。
クラーク達は工場長に連れられ、見学をしていた。クラークは隙をみて「関係者以外立ち入り禁止エリア」に入り込む。その他の皆はコントロール・ルームへと案内される。
「年間10万トンの家畜の排泄物を処理して肥料にしています。言っておきますが、肥料は爆発性が高いですから、オナラは我慢して下さいね~。引火すると大変だ」聞いたクロエは呆れる。「パパったら、いつもあんなよ」
突然、扉がガタガタいう音をたて、みんなが驚く。ゲイブが様子を見にいき、扉を開けると、アールが飛び出してきた。銃をゲイブに向け、「動くな!じっとしてろ」と皆を脅した。
「俺をレベル3に案内しろ!」
続く。
レベル3の闇②へどうぞ。
ヤングスーパーマン1-7 恐怖のダイエット②
「恐怖のダイエット①」からの続き。ネタバレです!
ケント家ではマーサがクラークのシャツにアイロンをかけていた。クラークが二階から降りてきて急かす。「プレゼントは決まったの?何にした」とマーサがアイロンをかけながら聞いた。「干渉するの?」と冗談を言うクラーク。「あら!アイロンかけさせといて何よ」とかけ終わったシャツをクラークに渡した。そこへクロエがやって来て、持っていたジョディの車の修理伝票をクラークに見せた。鹿との衝突事故でフロントガラスの交換と書いてある。クロエがジョディの家は隕石の落下地点だという事を調べ、その土壌で育てた作物のジュースで体重が激減したことを突き止めた。二人はジョディを探すことにした。
「ジョディはパーティーには必ず行くはずよ」
「ピート…!」家を出るクラーク。
ジョディは赤いドレスを着て鏡の前でチェックしていた。このドレスは母親の形見だ。そこへピートが花を持ってジョディを迎えに来た。
二人はパーティーへ向かう。が、ジョディのお腹が鳴りだした。また体が脂肪を欲しがっている。だがピートは襲えない。ジョディはピートに「帰って、お願い」と言い、家に戻る。訳が分からないピートはジョディを追って家に入る。ジョディはキッチンで座りこみ、必死で欲望を抑えていた。
「お願いだから帰って。傷つけたくないの」
「何言ってるの。どうしたの?」ジョディを見つけたピートはジョディに近づく。
ピートを見るジョディ。もう抑えられなくなり、ピートに襲いかかる。押されて倒れたピートは頭を打ち、気絶してしまう。ジョディが脂肪を吸いとろうとした時、クラークが探しに来た。気付いたジョディは裏からハウスに逃げた。クラークも後を追ってハウスに入る。
と、土にはたくさん隕石が散らばっていた。気分が悪くなるクラーク。よろめいていたところにジョディがスコップで殴った。完全に我を失っている。
「君は病気だ。治療すれば治るよ」と説得するが、またスコップで殴られ、ガラスのドアに突っ込んだ。起き上がれないクラークにむかってスコップを振り上げるジョディ。ふと割れたガラスに目をやる。すごい形相の自分が写っていた。我にかえるジョディ。
「私…化け物だわ。こんなになってまで生きていたくない」
そう言うと、ハウスにあるガス管をスコップで叩いた。管が裂け、ガスが吹きだす。クラークが止めるが間に合わず、蛍光灯を割ってしまった。ショートした電気がガスに引火し、ハウスは爆発した。
気がついたピートがジョディを探しに外へ出て、燃えているハウスに気がつく。間一髪で逃げていたクラークがピートを呼んだ。二人はジョディを病院に運んだ。
その頃ラナは、エスコート役のクラークを待っていた。だが現れなかった。
家に帰ったクラーク。事の顛末を両親に話した。
「またラナとの約束を守れなかった」とガッカリするクラーク。
「仕方ないさ。人助けする為には、何かをあきらめなくてはいかん時もあるさ」とジョナサンが諭す。
「でも…まだ間に合う。あきらめたくない」とクラークは家を出た。
レックスがまたハミルトン博士のところに来た。自分の精密検査の結果が問題なかった事をハミルトン博士に言う。
でも用事はそれだけではなかった。ハミルトン博士が昔、教え子と関係を持っていた事を調べ、脅しに来たのだ。それでも屈しないハミルトンに、今度は10万ドルの小切手を渡した。ハミルトンもようやく了承した。
クラークがラナの部屋の窓に小石を投げている。ラナを呼ぶ為だ。ラナが気づき、窓を開ける。
「随分遅いお越しですこと」とラナは怒って皮肉を言った。
「ごめん」
「いいの、誕生日には何も期待してないもの」
「僕が変えるよ!悪かったよ、せめてプレゼントだけでも受け取ってくれない?」
「いつ?」
「今から」ニヤリと笑うクラーク。ラナも少し笑い、家を出てきた。
クラークのプレゼントはドライブインシアター(バッグス・バニー)だった。と言っても、納屋に白い布を張って、車に積んだ映写機で映しているので、貸し切りみたいなものだ。
本格的にポップコーンとドリンクもついている。
「ラナ」
「なあに?」
「ハッピーバースディ」
ラナは笑い、シーッと言う。クラークは笑った。
静かな農場で二人はドライブインシアターを楽しんだ。
ケント家ではマーサがクラークのシャツにアイロンをかけていた。クラークが二階から降りてきて急かす。「プレゼントは決まったの?何にした」とマーサがアイロンをかけながら聞いた。「干渉するの?」と冗談を言うクラーク。「あら!アイロンかけさせといて何よ」とかけ終わったシャツをクラークに渡した。そこへクロエがやって来て、持っていたジョディの車の修理伝票をクラークに見せた。鹿との衝突事故でフロントガラスの交換と書いてある。クロエがジョディの家は隕石の落下地点だという事を調べ、その土壌で育てた作物のジュースで体重が激減したことを突き止めた。二人はジョディを探すことにした。
「ジョディはパーティーには必ず行くはずよ」
「ピート…!」家を出るクラーク。
ジョディは赤いドレスを着て鏡の前でチェックしていた。このドレスは母親の形見だ。そこへピートが花を持ってジョディを迎えに来た。
二人はパーティーへ向かう。が、ジョディのお腹が鳴りだした。また体が脂肪を欲しがっている。だがピートは襲えない。ジョディはピートに「帰って、お願い」と言い、家に戻る。訳が分からないピートはジョディを追って家に入る。ジョディはキッチンで座りこみ、必死で欲望を抑えていた。
「お願いだから帰って。傷つけたくないの」
「何言ってるの。どうしたの?」ジョディを見つけたピートはジョディに近づく。
ピートを見るジョディ。もう抑えられなくなり、ピートに襲いかかる。押されて倒れたピートは頭を打ち、気絶してしまう。ジョディが脂肪を吸いとろうとした時、クラークが探しに来た。気付いたジョディは裏からハウスに逃げた。クラークも後を追ってハウスに入る。
と、土にはたくさん隕石が散らばっていた。気分が悪くなるクラーク。よろめいていたところにジョディがスコップで殴った。完全に我を失っている。
「君は病気だ。治療すれば治るよ」と説得するが、またスコップで殴られ、ガラスのドアに突っ込んだ。起き上がれないクラークにむかってスコップを振り上げるジョディ。ふと割れたガラスに目をやる。すごい形相の自分が写っていた。我にかえるジョディ。
「私…化け物だわ。こんなになってまで生きていたくない」
そう言うと、ハウスにあるガス管をスコップで叩いた。管が裂け、ガスが吹きだす。クラークが止めるが間に合わず、蛍光灯を割ってしまった。ショートした電気がガスに引火し、ハウスは爆発した。
気がついたピートがジョディを探しに外へ出て、燃えているハウスに気がつく。間一髪で逃げていたクラークがピートを呼んだ。二人はジョディを病院に運んだ。
その頃ラナは、エスコート役のクラークを待っていた。だが現れなかった。
家に帰ったクラーク。事の顛末を両親に話した。
「またラナとの約束を守れなかった」とガッカリするクラーク。
「仕方ないさ。人助けする為には、何かをあきらめなくてはいかん時もあるさ」とジョナサンが諭す。
「でも…まだ間に合う。あきらめたくない」とクラークは家を出た。
レックスがまたハミルトン博士のところに来た。自分の精密検査の結果が問題なかった事をハミルトン博士に言う。
でも用事はそれだけではなかった。ハミルトン博士が昔、教え子と関係を持っていた事を調べ、脅しに来たのだ。それでも屈しないハミルトンに、今度は10万ドルの小切手を渡した。ハミルトンもようやく了承した。
クラークがラナの部屋の窓に小石を投げている。ラナを呼ぶ為だ。ラナが気づき、窓を開ける。
「随分遅いお越しですこと」とラナは怒って皮肉を言った。
「ごめん」
「いいの、誕生日には何も期待してないもの」
「僕が変えるよ!悪かったよ、せめてプレゼントだけでも受け取ってくれない?」
「いつ?」
「今から」ニヤリと笑うクラーク。ラナも少し笑い、家を出てきた。
クラークのプレゼントはドライブインシアター(バッグス・バニー)だった。と言っても、納屋に白い布を張って、車に積んだ映写機で映しているので、貸し切りみたいなものだ。
本格的にポップコーンとドリンクもついている。
「ラナ」
「なあに?」
「ハッピーバースディ」
ラナは笑い、シーッと言う。クラークは笑った。
静かな農場で二人はドライブインシアターを楽しんだ。
ヤングスーパーマン1-7 恐怖のダイエット①
ネタバレです!
ある家のハウスでは、ジョディという女の子が人参を収穫していた。土には隕石がある。
「なあ、ジョディ。パスタが嫌ならタイ料理にするか?」
ジョディの父親がハウスに入ってきた。
「何もいらないの。ラナの誕生日までに痩せないと」
ジョディは太っているから嫌われていると思っているらしく、野菜だけ食べるという無理なダイエットをしている。父親はそんなジョディが心配だった。
ジョディは学校へもお手製の野菜ジュース持参で来ていた。クロエとピートはそのジュースを見て顔をしかめるが、「お…美味しそうだね」と言う。そこへダスティンがからかいに来た。
「ピート、バスケやらないか?それとも‘クジラの観察’すんのか?(そう言うお前もぽっちゃりやがな)」
「ダスティン、よせ!」ジョディがショックを受けてるのを見て、ピートが怒った。ダスティンはハイハイ、といった感じでボールを投げた。それがジョディの持っているジュースに当たり、服にかかってしまった。それを見て笑うダスティン。ジョディはたまらずその場を離れた。怒ったピートはダスティンの顔にボールを当て、クロエは「あんた頭おかしいわ」と言い放った。
家に帰り、また野菜ジュースを作るジョディ。父親は心配して口をだす。
「ジョディ、いい加減にしろ。無理はいかん」
だが、ジョディは聞く耳持たずだ。黙々とジュースを作り、一気に飲んだ。
部屋に戻ったジョディは、体重計に乗った。‘76㎏’。すると急にジョディのお腹がギュルギュル鳴った。服をめくってお腹を見ると、少しずつ細くなっているように見えた。変に思って顔を見上げるジョディ。目の前にある鏡に映った自分を見て驚いた。顔を少しずつ細くなるではないか!
体重計に再び乗ると、だんだん目盛りが下がっていく。‘63㎏’だ。ただただ驚くばかりのジョディ。自分の顔を鏡でずっと見ていた…。
ルーサー邸では、レックスがランニングマシーン(?)で走っていた。隣には医師が。心臓の検査らしい。レックスは白血球の数値が高く、問診を受けた。レックスは小さい頃は喘息だったが、隕石群が落ちた日に治った事を話し、それが気になるので精密検査を医師に頼んだ。
ラナの家では、ネル叔母さんがラナのバースディ・パーティーの準備で忙しそうだ。レックスの屋敷でやるらしい。ラナはクラークに中間試験の勉強を教えてもらっていた。ラナは自分の誕生日が大イベントになっている事に当惑している。ラナ自身は音楽とピザがあれば十分なのだが、今回はネル叔母さんに任せたのだ。
ラナとクラークが勉強を終えて家を出ると、ホイットニーが来た。大学のアメフト部の入団テストを受ける事になったので、ラナに報告しに来のだ。だが、その日はラナの誕生日。ホイットニーが迷っていると、ラナは「私の誕生日なんてどうでもいいわよ。行ってきて」とキスをした。その場にいられなくなったクラークは帰った。
クラーク、ピート、クロエの三人が学校の庭を歩いていると、ジョディがピートに声をかけた。ピートが振り向いて驚く。ジョディが痩せていたからだ。ジョディはピートに「昨日かばってくれてありがとう」と感謝した。ピートは「ダスティンが嫌いなだけだ」と照れ隠しする。
「あのね…ラナの誕生日パーティーには誰かと行くの?」
ピートは舞い上がってしまって声も出ない。
「いや、決まってないよ」クラークが代弁する。
「私と一緒に行ってくれる?」
「………」まだ声が出せないピート。
「もちろんだ」またしてもクラークが代弁。
「良かった!じゃあまた後でね」ジョディが去る。
「じゃあね」やっとで声を出せたピートはジョディをいつまでも見送った。
クロエは一晩で劇的に痩せたジョディを不思議がっていた。クラークとピートはどうして不思議なのか分かってない様子だった。
ケント家にパーティーに使う野菜を注文しに来たラナ。マーサに注文書を渡す。電話で済む話なのだが、それを口実に家から出たかったのだ。クラークはラナがいる事も知らず、帰って来るなりこう言う。
「ただいま。畑に杭を立てたよ。岩に当たったけど、砕いといた」振り向いて固まるクラーク。ラナがいたからだ。慌てて「ハンマーでだけど」と付け足した。クラークはパーティーの話でそらす。
「パーティー大変そうだね」
「そうなの。なんだか最近、話がどんどん大きくなるからプレッシャー感じちゃって」
「土曜日は僕がエスコートしようか」クラークの言葉に反応するマーサ(面白い!)。
「押し寄せる君のファンの交通整理を引き受けるよ」マーサはちょっと呆れた顔をする(非常に面白い!)。
「ありがとう、お願いね。じゃあ、帰るわ。叔母さんに捜索願いを出される前に」と冗談を言うラナ。帰りかけて、ふと振り返って言った。
「クラーク。今度はちゃんと来てね」
「ああ、約束する」
ラナが帰って後、マーサは
「エスコートに、ファンの交通整理?あなたが心配よ」と少し冗談ぽく言う。
「いけない?僕らは友達だ」
「わかったわ。もう干渉しない。で、何をプレゼントするつもりなの?」と、早速干渉するマーサ。
「決めてない。何がいい?(何て素直な…!)」
「やっぱり心のこもったものが一番よ」とアドバイスするが、クラークはますます分からないといった様子だ。
ジョディはまだ野菜ジュースばかり飲んでいた。体重計に乗ると、また目盛りがどんどん減っていった。50㎏になった。すっかり痩せて綺麗になったジョディ。するとまたお腹が鳴り、無性に腹が減りはじめた。「少しくらいなら食べても大丈夫だろう」と思い、冷蔵庫を開ける。だが目の前にある沢山の食べ物に我慢できなくなり、片っ端から食べまくってしまう。冷蔵庫の中のものだけではなく、キッチンにある全ての食べ物を食べるが、お腹は鳴りやまない。我慢できず食べ物を買いに出かけた。
食べ物を買い、食べながら車を走らせるジョディ。辺りはすっかり暗くなり、雨も降っている。鹿が道路を横切る。が、食べ物に気をとられていて気付かない。直前で気づき、ブレーキを踏むが、間に合わずはねてしまった。
車を止め、鹿に近づくジョディ。鹿は動かない。お腹がまた鳴りはじめ、我慢できなくなったジョディは口が裂ける程大きく開け、鹿に食い付いた。
次の日、クラークは納屋にある望遠鏡で(また)ラナの家を覗き見ていた。玄関先でホイットニーと座っていた。どうやらホイットニーは本をプレゼントしたらしい。喜んだラナはホイットニーとハグしていた。
「またラナ見てんの?」クロエが来た。
「クロエ!ノックくらいしろよ」図星をつかれ慌てるクラーク。納屋でノックなんて…。
クロエは昨日鹿が車にはねられた事を話しに来た。新聞には鹿の死因が不明と書かれてあったので、クラークのツテ(ケント家は農家だから動物管理局に知り合いがいる)を使って調べたいのだ。クラークはプレゼント選びに忙しいから手伝えないと断るが、プレゼント選びを手伝うかわりに鹿の事も手伝って欲しいと頼む。クラークはその取引に同意した。
結局クラークは「トイレ貸して下さい」というクロエ一人でも出来るような事を言って動物管理局に入りこんだ。クロエは呆れる。
鹿がいる部屋を見つけ、入ろうとするが鍵がかかっていた。クロエは鍵を持ってる人を探しに行こうとするが、クラークが指で向こう側のドアノブを押し出して(ドアノブがスッポ抜けた!)開けた。不思議がるクロエ。
部屋に入り、クロエがカメラを構え、クラークが鹿にかけてある布をめくる。鹿は干し肉のようになっていた。クロエは近くにあった報告書を見つけた。読むと脂肪を80%も失っているという。「ここはスモールビル。何が起こっても不思議じゃない」とクロエは写真を撮った。
ジョディの家では、ずっと部屋にこもっているジョディを心配して父親が部屋をノックしていた。
「ジョディ、大丈夫か?お前の事が心配だが、急な仕事でメトロポリスまで行かなくてはいかん。日曜には帰ってくるから」
「大丈夫よ。心配しないで行ってきて」
父親は不安が残るが、仕事は休めないので仕方なく向かう。ジョディの部屋は食べ散らかした袋などで汚くなっていた。
クラークが学校の新聞部室に行くと、レックスがいた。学校にパソコンを寄付するついでに寄ったという。「クロエの父親がルーサーコープで働いていて、娘の自慢を聞いているうちに会いたくなった」という理由だ。本当かどうかは分からないが…。というのも、前にレックスはパソコンで学校新聞「トーチ」を調べていたからだ。
超常現象の壁に興味を持つレックス。クラークは隕石の影響で起こったものを貼ってるんだと説明した。レックスはあの隕石が落ちた日の事をクラークに話した。
その時クロエが入ってきた。
「ルーサーさん?」
「レックスでいいよ。君の隕石の仮説は気に入ったよ。スモールビルで変な事が起きるのはうちの工場のせいだって言う人が多いからなあ」
「そのようですね」
「隕石のせいだって言ってくれるのは君だけ?」
「あとは…ハミルトン博士ぐらいかな?」とクラークに話をふる。
「観光客にプラスチック製の隕石グッズを売ってる博士だろ?」
「じゃあ説得力があるかって言うと…」そう言うレックスにクラークは首を横にふる。
レックスは笑って部室を後にした。クラークに「ラナのエスコート役だって?よくやったな。プレゼントきばれよ」と言い残して。プレゼント選びににプレッシャーがかかったクラークだった。
ジョディを見つけたダスティンが話しかけた。
「よお、すげえ痩せたなあ。運動して正解だぜ」
「どうも。あなたもしたらどう?(くどいようだがダスティンもぽっちゃりだ)」その時、ジョディのお腹が鳴った。ダスティンは心配する(結構いい奴?)。ジョディは「お腹がすいちゃって…」とコートを開き、お腹に手をやる。ジョディはピッタリしたカットソーを着ている。ダスティンは目がくぎづけだ。
「もしかして見とれてるの?」
「ああ、まいったよ」
「じゃあ…もっとじっくり見たいでしょ?どう?」とダスティンを誘い、どこかへ向かった。
グラウンドの応援席でラナが本を読んでいた。そこへクラークもやってきた。
「パーティーの準備は?」
「私は完全放棄。叔母さんに全部任せたわ」
「何でそんなに誕生日が嫌なんだ?楽しかった事もあるだろ?」
「一度。ドライブインシアターへ行ったわ。両親と行ったの。父が一番前に車を停めたから、窓いっぱいにスクリーンが見えたわ。映画が始まる前にバッグス・バニー(アニメ)をやってた。それは楽しかったけど、本編が始まる前に寝ちゃったのよね」ラナが楽しそうに話す両親との思い出を聞くクラーク。
その時、ジョディとダスティンもグラウンドに来た。ボイラー室に入り、誘惑する振りをするジョディ。ダスティンは「今まで言ったこと、本気にしてないだろ?」となかった事にしようとする。だがジョディは「私は泣いたわ。死んだ方がマシだって思った」と許してない。
「何て言ったらいいか…」「ごめんなさいは?」とジョディは振り向き、口を大きく開きダスティンに襲いかかる。悲鳴をあげるダスティン。それを(偶然)通りかかったクラークが聞きつけた。透視してみると、誰かが襲っているのが見えた。クラークはボイラー室のドアを蹴破り(普通に開けろよ)、辺りを探す。後ろから肩を掴まれた。その手を掴み振り向くと、ミイラみたいに痩せこけたダスティンだった。
レックスがハミルトン博士を訪れた。‘隕石が細胞組織を変化させる’というハミルトン博士の説に興味を持ち、その研究に資金を出すという申し出をしに来たのだ。だがハミルトン博士は断る。「気が変わったらいつでも連絡下さい」とレックスは帰った。
学校ではちょうどランチタイムだ。クロエとクラークがダスティンの脂肪の激減による昏睡状態の事を話していた。「体脂肪を吸うバンパイアかな」というクラークに「新しいタイプの摂食障害かも」と言うクロエ。
ジョディを見つけ、同じ席に座る二人。ジョディは大量の昼飯をガツガツ食べている。変な顔をする二人に「今夜パーティーでしょ。緊張してるの」と言い訳をする。また食べ始めるが、クラークのしかめ面(よく食うなあみたいな顔。正直だなー)を見て「それじゃあ…今夜ラナのパーティーでね」と買ったお菓子を二つ掴んで席を離れた。
「変なの」「確かに」と不思議がる二人。
「じゃあ僕も行かなくちゃ後でまた」
「わかった。どこに行くの?」
「プレゼントの準備だよ」
「何にしたの?」
「とりあえず商品券はやめた」
顔をしかめるクロエ。「あっそ」といった感じだ。ジョディが残していったお菓子に手をだした。
続く。
「恐怖のダイエット②」へどうぞ。
ある家のハウスでは、ジョディという女の子が人参を収穫していた。土には隕石がある。
「なあ、ジョディ。パスタが嫌ならタイ料理にするか?」
ジョディの父親がハウスに入ってきた。
「何もいらないの。ラナの誕生日までに痩せないと」
ジョディは太っているから嫌われていると思っているらしく、野菜だけ食べるという無理なダイエットをしている。父親はそんなジョディが心配だった。
ジョディは学校へもお手製の野菜ジュース持参で来ていた。クロエとピートはそのジュースを見て顔をしかめるが、「お…美味しそうだね」と言う。そこへダスティンがからかいに来た。
「ピート、バスケやらないか?それとも‘クジラの観察’すんのか?(そう言うお前もぽっちゃりやがな)」
「ダスティン、よせ!」ジョディがショックを受けてるのを見て、ピートが怒った。ダスティンはハイハイ、といった感じでボールを投げた。それがジョディの持っているジュースに当たり、服にかかってしまった。それを見て笑うダスティン。ジョディはたまらずその場を離れた。怒ったピートはダスティンの顔にボールを当て、クロエは「あんた頭おかしいわ」と言い放った。
家に帰り、また野菜ジュースを作るジョディ。父親は心配して口をだす。
「ジョディ、いい加減にしろ。無理はいかん」
だが、ジョディは聞く耳持たずだ。黙々とジュースを作り、一気に飲んだ。
部屋に戻ったジョディは、体重計に乗った。‘76㎏’。すると急にジョディのお腹がギュルギュル鳴った。服をめくってお腹を見ると、少しずつ細くなっているように見えた。変に思って顔を見上げるジョディ。目の前にある鏡に映った自分を見て驚いた。顔を少しずつ細くなるではないか!
体重計に再び乗ると、だんだん目盛りが下がっていく。‘63㎏’だ。ただただ驚くばかりのジョディ。自分の顔を鏡でずっと見ていた…。
ルーサー邸では、レックスがランニングマシーン(?)で走っていた。隣には医師が。心臓の検査らしい。レックスは白血球の数値が高く、問診を受けた。レックスは小さい頃は喘息だったが、隕石群が落ちた日に治った事を話し、それが気になるので精密検査を医師に頼んだ。
ラナの家では、ネル叔母さんがラナのバースディ・パーティーの準備で忙しそうだ。レックスの屋敷でやるらしい。ラナはクラークに中間試験の勉強を教えてもらっていた。ラナは自分の誕生日が大イベントになっている事に当惑している。ラナ自身は音楽とピザがあれば十分なのだが、今回はネル叔母さんに任せたのだ。
ラナとクラークが勉強を終えて家を出ると、ホイットニーが来た。大学のアメフト部の入団テストを受ける事になったので、ラナに報告しに来のだ。だが、その日はラナの誕生日。ホイットニーが迷っていると、ラナは「私の誕生日なんてどうでもいいわよ。行ってきて」とキスをした。その場にいられなくなったクラークは帰った。
クラーク、ピート、クロエの三人が学校の庭を歩いていると、ジョディがピートに声をかけた。ピートが振り向いて驚く。ジョディが痩せていたからだ。ジョディはピートに「昨日かばってくれてありがとう」と感謝した。ピートは「ダスティンが嫌いなだけだ」と照れ隠しする。
「あのね…ラナの誕生日パーティーには誰かと行くの?」
ピートは舞い上がってしまって声も出ない。
「いや、決まってないよ」クラークが代弁する。
「私と一緒に行ってくれる?」
「………」まだ声が出せないピート。
「もちろんだ」またしてもクラークが代弁。
「良かった!じゃあまた後でね」ジョディが去る。
「じゃあね」やっとで声を出せたピートはジョディをいつまでも見送った。
クロエは一晩で劇的に痩せたジョディを不思議がっていた。クラークとピートはどうして不思議なのか分かってない様子だった。
ケント家にパーティーに使う野菜を注文しに来たラナ。マーサに注文書を渡す。電話で済む話なのだが、それを口実に家から出たかったのだ。クラークはラナがいる事も知らず、帰って来るなりこう言う。
「ただいま。畑に杭を立てたよ。岩に当たったけど、砕いといた」振り向いて固まるクラーク。ラナがいたからだ。慌てて「ハンマーでだけど」と付け足した。クラークはパーティーの話でそらす。
「パーティー大変そうだね」
「そうなの。なんだか最近、話がどんどん大きくなるからプレッシャー感じちゃって」
「土曜日は僕がエスコートしようか」クラークの言葉に反応するマーサ(面白い!)。
「押し寄せる君のファンの交通整理を引き受けるよ」マーサはちょっと呆れた顔をする(非常に面白い!)。
「ありがとう、お願いね。じゃあ、帰るわ。叔母さんに捜索願いを出される前に」と冗談を言うラナ。帰りかけて、ふと振り返って言った。
「クラーク。今度はちゃんと来てね」
「ああ、約束する」
ラナが帰って後、マーサは
「エスコートに、ファンの交通整理?あなたが心配よ」と少し冗談ぽく言う。
「いけない?僕らは友達だ」
「わかったわ。もう干渉しない。で、何をプレゼントするつもりなの?」と、早速干渉するマーサ。
「決めてない。何がいい?(何て素直な…!)」
「やっぱり心のこもったものが一番よ」とアドバイスするが、クラークはますます分からないといった様子だ。
ジョディはまだ野菜ジュースばかり飲んでいた。体重計に乗ると、また目盛りがどんどん減っていった。50㎏になった。すっかり痩せて綺麗になったジョディ。するとまたお腹が鳴り、無性に腹が減りはじめた。「少しくらいなら食べても大丈夫だろう」と思い、冷蔵庫を開ける。だが目の前にある沢山の食べ物に我慢できなくなり、片っ端から食べまくってしまう。冷蔵庫の中のものだけではなく、キッチンにある全ての食べ物を食べるが、お腹は鳴りやまない。我慢できず食べ物を買いに出かけた。
食べ物を買い、食べながら車を走らせるジョディ。辺りはすっかり暗くなり、雨も降っている。鹿が道路を横切る。が、食べ物に気をとられていて気付かない。直前で気づき、ブレーキを踏むが、間に合わずはねてしまった。
車を止め、鹿に近づくジョディ。鹿は動かない。お腹がまた鳴りはじめ、我慢できなくなったジョディは口が裂ける程大きく開け、鹿に食い付いた。
次の日、クラークは納屋にある望遠鏡で(また)ラナの家を覗き見ていた。玄関先でホイットニーと座っていた。どうやらホイットニーは本をプレゼントしたらしい。喜んだラナはホイットニーとハグしていた。
「またラナ見てんの?」クロエが来た。
「クロエ!ノックくらいしろよ」図星をつかれ慌てるクラーク。納屋でノックなんて…。
クロエは昨日鹿が車にはねられた事を話しに来た。新聞には鹿の死因が不明と書かれてあったので、クラークのツテ(ケント家は農家だから動物管理局に知り合いがいる)を使って調べたいのだ。クラークはプレゼント選びに忙しいから手伝えないと断るが、プレゼント選びを手伝うかわりに鹿の事も手伝って欲しいと頼む。クラークはその取引に同意した。
結局クラークは「トイレ貸して下さい」というクロエ一人でも出来るような事を言って動物管理局に入りこんだ。クロエは呆れる。
鹿がいる部屋を見つけ、入ろうとするが鍵がかかっていた。クロエは鍵を持ってる人を探しに行こうとするが、クラークが指で向こう側のドアノブを押し出して(ドアノブがスッポ抜けた!)開けた。不思議がるクロエ。
部屋に入り、クロエがカメラを構え、クラークが鹿にかけてある布をめくる。鹿は干し肉のようになっていた。クロエは近くにあった報告書を見つけた。読むと脂肪を80%も失っているという。「ここはスモールビル。何が起こっても不思議じゃない」とクロエは写真を撮った。
ジョディの家では、ずっと部屋にこもっているジョディを心配して父親が部屋をノックしていた。
「ジョディ、大丈夫か?お前の事が心配だが、急な仕事でメトロポリスまで行かなくてはいかん。日曜には帰ってくるから」
「大丈夫よ。心配しないで行ってきて」
父親は不安が残るが、仕事は休めないので仕方なく向かう。ジョディの部屋は食べ散らかした袋などで汚くなっていた。
クラークが学校の新聞部室に行くと、レックスがいた。学校にパソコンを寄付するついでに寄ったという。「クロエの父親がルーサーコープで働いていて、娘の自慢を聞いているうちに会いたくなった」という理由だ。本当かどうかは分からないが…。というのも、前にレックスはパソコンで学校新聞「トーチ」を調べていたからだ。
超常現象の壁に興味を持つレックス。クラークは隕石の影響で起こったものを貼ってるんだと説明した。レックスはあの隕石が落ちた日の事をクラークに話した。
その時クロエが入ってきた。
「ルーサーさん?」
「レックスでいいよ。君の隕石の仮説は気に入ったよ。スモールビルで変な事が起きるのはうちの工場のせいだって言う人が多いからなあ」
「そのようですね」
「隕石のせいだって言ってくれるのは君だけ?」
「あとは…ハミルトン博士ぐらいかな?」とクラークに話をふる。
「観光客にプラスチック製の隕石グッズを売ってる博士だろ?」
「じゃあ説得力があるかって言うと…」そう言うレックスにクラークは首を横にふる。
レックスは笑って部室を後にした。クラークに「ラナのエスコート役だって?よくやったな。プレゼントきばれよ」と言い残して。プレゼント選びににプレッシャーがかかったクラークだった。
ジョディを見つけたダスティンが話しかけた。
「よお、すげえ痩せたなあ。運動して正解だぜ」
「どうも。あなたもしたらどう?(くどいようだがダスティンもぽっちゃりだ)」その時、ジョディのお腹が鳴った。ダスティンは心配する(結構いい奴?)。ジョディは「お腹がすいちゃって…」とコートを開き、お腹に手をやる。ジョディはピッタリしたカットソーを着ている。ダスティンは目がくぎづけだ。
「もしかして見とれてるの?」
「ああ、まいったよ」
「じゃあ…もっとじっくり見たいでしょ?どう?」とダスティンを誘い、どこかへ向かった。
グラウンドの応援席でラナが本を読んでいた。そこへクラークもやってきた。
「パーティーの準備は?」
「私は完全放棄。叔母さんに全部任せたわ」
「何でそんなに誕生日が嫌なんだ?楽しかった事もあるだろ?」
「一度。ドライブインシアターへ行ったわ。両親と行ったの。父が一番前に車を停めたから、窓いっぱいにスクリーンが見えたわ。映画が始まる前にバッグス・バニー(アニメ)をやってた。それは楽しかったけど、本編が始まる前に寝ちゃったのよね」ラナが楽しそうに話す両親との思い出を聞くクラーク。
その時、ジョディとダスティンもグラウンドに来た。ボイラー室に入り、誘惑する振りをするジョディ。ダスティンは「今まで言ったこと、本気にしてないだろ?」となかった事にしようとする。だがジョディは「私は泣いたわ。死んだ方がマシだって思った」と許してない。
「何て言ったらいいか…」「ごめんなさいは?」とジョディは振り向き、口を大きく開きダスティンに襲いかかる。悲鳴をあげるダスティン。それを(偶然)通りかかったクラークが聞きつけた。透視してみると、誰かが襲っているのが見えた。クラークはボイラー室のドアを蹴破り(普通に開けろよ)、辺りを探す。後ろから肩を掴まれた。その手を掴み振り向くと、ミイラみたいに痩せこけたダスティンだった。
レックスがハミルトン博士を訪れた。‘隕石が細胞組織を変化させる’というハミルトン博士の説に興味を持ち、その研究に資金を出すという申し出をしに来たのだ。だがハミルトン博士は断る。「気が変わったらいつでも連絡下さい」とレックスは帰った。
学校ではちょうどランチタイムだ。クロエとクラークがダスティンの脂肪の激減による昏睡状態の事を話していた。「体脂肪を吸うバンパイアかな」というクラークに「新しいタイプの摂食障害かも」と言うクロエ。
ジョディを見つけ、同じ席に座る二人。ジョディは大量の昼飯をガツガツ食べている。変な顔をする二人に「今夜パーティーでしょ。緊張してるの」と言い訳をする。また食べ始めるが、クラークのしかめ面(よく食うなあみたいな顔。正直だなー)を見て「それじゃあ…今夜ラナのパーティーでね」と買ったお菓子を二つ掴んで席を離れた。
「変なの」「確かに」と不思議がる二人。
「じゃあ僕も行かなくちゃ後でまた」
「わかった。どこに行くの?」
「プレゼントの準備だよ」
「何にしたの?」
「とりあえず商品券はやめた」
顔をしかめるクロエ。「あっそ」といった感じだ。ジョディが残していったお菓子に手をだした。
続く。
「恐怖のダイエット②」へどうぞ。