J-WALK  「13歳」    1992
 
 J-WALKと言えば「何も言えなくて...夏」ですね。
それを上回るヒット曲も無いけど、中村さん、頑張って欲しいよね。
 
 
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 不祥事でJ-WALKを脱退することになりましたが、
禊(みそぎ)が終ってそろそろ活動開始ではないでしょうか。
 
 キャッチーな「君にいて欲しい」などは、名曲ですよ。
DAVID CROSBY 「CROZ」    2013
 
 前作は93年の「THOUSAND ROADS」でしたから、
なんと20年振り!?
御子息のジェイムズ・レイモンドがプロデュースを担当してます。
曲も提供してるし、オヤジと共作もしてます。
マーク・ノップラーがギターで1曲、
ウィントン・マーサリスがトランペットで1曲参加してます。
 
 
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 今年の1月のUSAツアーでは前半で本作の全曲を披露し、
後半ではバーズやCSNYの曲と自身の曲を演奏してるようです。
 
 オープニングの「What's Broken」、
クロスビーらしい神秘的なハーモニー、
マーク・ノップラーも独特のトーンでいい味出してます。
このヒト、昔からどこか哲学的な響きやジャジーな味付けが多いヒトですが、
ついに本物のジャズマンが登場しちゃいました。(笑)
「Holding On To Nothing」ではウィントン・マーサリスが
リリカルなトランペットを吹いてくれてます。
 
 クレジットを見る限りでは、1曲を除いてギターは弾いておらず、
ヴォーカルに専念したようです。
しかしこのヒト、昔から全然声変わってないし、張りのある声。
声と風体が一致しないヒトの一人でした。(笑)
NEIL YOUNG & CRAZY HORSE
「SLEEPS WITH ANGELS」
1994
 『そして、いつかめぐり逢った君は、静かに天使と眠る・・・。
捧げよう、僕の心を。ニール・ヤングとクレイジー・ホース。
25年目の共演は、夢と絶望を星屑に託した、珠玉の名作。』
 
 
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 ニルヴァーナのカート・コバーンの死と関連づける説もありますが、
スケジュール的にみてまったく無関係です。
(カートは遺書にニールの「マイ・マイ・ヘイ・ヘイ」を引用していた)
 
 盟友クレイジー・ホースとの共演もすでに25年。
爆音サウンドではなく、チェンバロを使った「My Heart」
誰が吹いてるのかわかんないけど、笛が登場する「Prime Of Life」
クレイジー・ホースを従えたいくつかのエレクトリックな曲、
どれをとっても不気味な暗さを感じるのはボクだけでしょうか。
 
 初期のフォーキーなニールを想い起させる「Western Hero」や
「Train Of Love」あたりはどこか懐かしい感じがします。
さすがクレイジー・ホースはニールのどんな曲想にも
ピタッと付いて来ますよね。
中嶋悟 「SATORU NAKAJIMA」    1991
 
 日本人初のフルタイム・F1・パイロット。
87年に念願のF1デビュー、それも名門ロータス。
エンジンはHONDA、メイン・スポンサーはCAMEL。
相棒はあのアイルトン・セナ。
 
 
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 ブラジルで7位、サンマリノで6位、モナコで5位と滑り出しは好調、
そしてシルヴァーストンGPでは4位入賞、
1位がマンセル、2位がピケのウィリアムズの1-2、
3位はセナ、4位が中嶋のロータス3-4、
つまりHONDAエンジンが1位から4位まで独占、という結果でした。
 
 生涯、「雨のナカジマ」と異名をとるほど、
トラクションのすくない雨天のレースが得意で、
また、粘り強く完走できればいい位置でフィニッシュできたことから
「納豆走法」と古舘伊知郎によるネーミングも頂いたのです。
 
 その中嶋さんが91年のレースをもって引退を表明、
彼のF1人生を振り返った「モノローグ」という形で構成し、
間に矢萩渉(安全地帯)の歌が挿入される、という内容で、
実は中嶋氏も「悲しき水中翼船」という歌を唄ってます。
そんな中嶋さんと鈴木阿久里がF1ブームを日本にもたらし、
当時がブームのピークであったことは否めません。
VINCE GILL  「I STILL BELIEVE IN YOU」     1992
 
 当時のカントリー・シーンを、あえてストレート・カントリーと
ポップ・カントリーの2種類に分類するならば、
ガース・ブルックスやビリー・レイ・サイラスらのポップ・カントリーに
人気が集中してたように思います。
ヴィンス・ギルは彼のハイトーン・ヴォイスという性質上、
ポップ・カントリー寄りだと思うのですが、
彼の最大の魅力はバラードやワルツにあるのではないでしょうか。
 
 本アルバムは10曲に加え、当時日本未発売だった
プラチナ・アルバム「WHEN I CALL YOUR NAME」からの6曲が
ボートラとして収録されています。
 
 
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 「No Future In The Past」「Under These Conditions」
「Love Never Broke Anyone's Heart」「I Still Believe In You」
「When I Call Your Name」などのお得意のバラードが楽しめ、
尚且つ「Slippin' Away」「One More Last Chance」では
ロック・カントリーも楽しめ、リーバ・マッキンタイアとデュエットした
ボートラの「Oklahoma Swing」のスィング調もあり、
という贅沢なアルバムです。
SWEET THURSDAY  「SWEET THURSDAY」     1968
 
 『ザ・ローリング・ストーンズ、ジェフ・ベック、ジョン・レノン、
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィス等、
英米ロック界の名裏方として活躍したキーボード・プレイヤー、
ニッキー・ホプキンスが、初期マリアンヌ・フェイスフルを手掛けた
プロデューサー/セッション・プレイヤーのジョン・マーク、
キャット・スティーヴンスのセカンド・ギタリストとして活躍する
アラン・デイヴィスに加え、ハーヴェイ・バーンズ(ドラムス)、
ブライアン・オジャーズ(ベース)といったロンドンのスタジオ・シーンで
活躍していた5人組からなる<セミ・スーパー・グループ>
唯一のアルバム。』
 
 
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 ニッキー・ホプキンスはジェフ・ベック・グループ加入以前、
ジョン・マークはメイオールのブルーズ・ブレイカーズ加入以前、
という時期で、ジョン・マークは後のブルーズ・ブレイカーズで知り合った
ジョニー・アーモンドとマーク=アーモンドを結成します。
 
 ジョン・マークの唱法はどちらかというとウィスパリング・ヴォイスで
唄い上げるというスタイルなんだけど、ここではディランの影響なんかが
覗えます。マーク=アーモンドで開花するジャジーなテイストは
ここでは微塵もなく、あくまでもフォーキーなロック・サウンドです。
 
 圧巻は「Gilbert Street」で、静と動が交互にやってくるこの快感!
これにジャジーなエッセンスを加えると後のマーク=アーモンドになりますよ。
DAN FOGELBERG  「THE WILD PLACES」      1990
 
 『愛と自然、永遠なるものの美しさ・・・。
アメリカを代表する孤高のシンガー・ソングライター、
ダン・フォーゲルバーグの約3年振り、
通算12作目にあたる '90年最新作。』
 
 
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 70年代初頭にはイーグルズやジャクスン・ブラウンらと
親交をもちながら
彼らがコマーシャルな存在になるのを横目で眺めながら
LAのビジネス環境からロッキー山中に隠匿したという仙人のようなヒト。
 
 本作収録の11曲のうち、カヴァーが2曲。
カスケーズの63年の大ヒット曲「悲しき雨音」と
ブルース・コバーンの「ラヴァーズ・イン・ア・デンジャラス・タイム」。
 
 オリジナルで素晴らしいのは、いわば彼のルーツを唄ったような
「Forefathers」、スカンジナビアからの移民であった祖父と母、
母はアメリカで結婚し3人の男児を産みました。
「ひとりは法律家となり、ひとりは画家になった。
そしてひとりは今、ここに座ってこの歌を唄っている寂しい男となった。」
 
 そしてカスケーズの名曲「悲しき雨音」、ソウルっぽいアレンジで
ゆったりと唄い上げ、最後にビートルズの「Rain」を挿入しながら
AOR的な作品に仕上げています。
TURTLE ISLAND STRING QUARTET 
「THE SIDEWINDER」
 1991
 
 彼らの3枚のアルバムからジャズ・ナンバーだけを集めて編集したもの。
 
 
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 リー・モーガンの「Sidewinder」をアルバム・タイトルにした彼らは
「A Night In Tunisia」「Senor Mouse」「Milestones」「Naima」などをヴァイオリン×3、チェロのストリングスのクァルテットで再現、
当時、クロノス・クァルテットと人気を二分してました。
 
 タイトル曲の「Sidewinder」自体、
ロック・ビートに乗せたファンキーな曲で
弦楽でジャズをプレイしようとすると、
どうしても間延びしちゃうことがあるけど、
彼らのように歯切れの良い演奏をすれば、それほど違和感ないね。
たしか当時のHONDAのCIVICのCMで流れてましたね。
FAITH HILL  「FIREFLIES」     2004
 
 『アメリカを代表する美しきセレブリティ
国民的人気アーティスト:フェイス・ヒル。
繊細なアコースティック・サウンドから
アメリカン・ロック的サウンドまで、
アーティスト/パフォーマーとしての魅力をあますところなく発揮し、
華麗さと力強さを兼ね備えたニュー・アルバム。』
 
 
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 ロック的な方向に進みつつあったフェイスですが、本作では
カントリー・タッチのアレンジをメインに楽しませてくれます。
 
 ミシシッピー生まれの彼女が唄う「Mississippi Girl」、
大スターとなった今でも心はミシシッピー・ガールのまま、
と唄い、タイトル曲「Fireflies」は子供の頃のホタル獲りを
懐かしく唄ってます。
少女時代から自分の夢を追い続けた彼女の半生を振り返る作品でしょう。
V.A.  「EDITH PIAF TRIBUTE 愛の讃歌」    1993
 
 『男と女が出逢う街パリ、そこには、いつもピアフの歌が流れていた。
コリー・ハートを始めとするスーパー・スター達により
時を超えて、今、甦るラヴ・ソング。』
 
 
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 参加アーティスト、なかなか面白い面子です。
例えば、リオン・ラッセルとかクリス・スペディングなんてどうでしょうか?あとはドナ・サマー、コリー・ハート、アン・ウィルスン(ハート)、
ジェイスン・シェフ(シカゴ)、パット・ベネター、イヴァン・リンス、
エミルゥ・ハリスなどの面々。
 
 イヴァン・リンスが唄うボッサ・アレンジの「カルーセル・フォー・トゥー」、リオン・ラッセルのスワンピーな「スリー・ベルズ」、
クリス・スペディングが唄う「モーターサイクル・ブーツ」は
ちょっと「007」風の雰囲気あり、で、昔はジャズ・ロックでならした
クリスらしからぬサウンド。
 
 あとは、ちょっとトム・ウェイツ似の唄い方のウィリー・デヴィル、
かなりマイナーな存在ですが、面白いですよ。