原題:Tár(2022年)
評価:★★☆☆☆
【STORY】
リディア・ター(ケイト・ブランシェット)は、ドイツの著名なオーケストラで初の女性首席指揮者に任命される。リディアは人並みはずれた才能とプロデュース力で実績を積み上げ、自身の存在をブランド化してきた。しかし、極度の重圧や過剰な自尊心、そして仕掛けられた陰謀によって、彼女が心に抱える闇は深くなっていく。(シネマトゥデイ)
【CAST】
ケイト・ブランシェット
ノエミ・メルラン
ニーナ・ホス
ジュリアン・グローヴァー
マーク・ストロング
etc,,,
『リトル・チルドレン』などのトッド・フィールドが監督を務め(16年ぶりに手がけた長編作品)、『エリザベス』シリーズなどのケイト・ブランシェットが女性指揮者を演じるドラマ。
有名オーケストラで女性として初の首席指揮者となった主人公が、重圧や陰謀といったさまざまな要因により追い詰められていく。
『キングスマン』シリーズのマーク・ストロングや『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』などのジュリアン・グローヴァーなどが共演する。
アカデミー賞で作品賞をはじめ、計6部門にノミネートされた。
ずっと気になってたけど上映時間長くて躊躇していた今作、やっと重い腰をあげて観た!!エンドロールから始まるとは斬新。
勝手に音楽題材だし、“狂気”とか書いてあったから『セッション』的な感じかな?とか、追い詰められていくっていうのから『ブラックスワン』的な感じなのかと思ってたけど全然違った!!
同性婚をしてて子供もいてマエストロという重役を担ってて、かなり負担が多そうではあるけど全てのことを愛を持ってやってるのは伝わってきました。
ただ、些細な映像描写からひしひしと伝わってくる傲慢さからもわかるように敵が多いようで。絶対君主って感じで人の意見をあまり聞かない。自分の思う通りに動かそうとする様は見事でした。
オルガがお気に入りっていうのが誰が観てもわかる感じもどうなのと思ったし。この辺りで派手にすっ転んで怪我したのを強姦にあったと嘘つくのも謎なプライドなのか何なのか。
徐々に壊れていく感じが本当に少しずつ。夜に小さなあとためが覚めるようになったら夢にうなされたり…。
指揮者を下ろされて副指揮者を突き飛ばすところは完全にぶっ壊れてましたが。やっぱり音楽が好きなんでしょう、アジアへ移ってまた指導。まさかモンハンのオーケストラ指揮をする人になってるとは!!
そこで終わるんだ!って感じで、正直観た感想としては微妙だった。いろいろアカデミー賞でノミネートされてたけど、うーん…って感じ。でもケイト・ブランシェットの演技の重みはさすがでしたね。