原題：The Father（2020年）
評価：★★★★☆
【STORY】
ロンドンで独りで暮らす81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、少しずつ記憶が曖昧になってきていたが、娘のアン(オリヴィア・コールマン)が頼んだ介護人を断る。そんな折、アンが新しい恋人とパリで暮らすと言い出して彼はぼう然とする。だがさらに、アンと結婚して10年になるという見知らぬ男がアンソニーの自宅に突然現れたことで、彼の混乱は深まる。（シネマトゥデイ）
【CAST】
アンソニー・ホプキンス
オリヴィア・コールマン
マーク・ゲイティス
ルーファス・シーウェル
イモージェン・プーツ
オリヴィア・ウィリアムズ
etc,,,
原作はゼレールが2012年に発表した戯曲『Le Père 父』で、世界中で上演された舞台を映画化したヒューマンドラマ。
年老いた父親が認知症を患い、次第に自分自身や家族のことも分からなくなり、記憶や時間が混乱していく。
原作を手掛けたフロリアン・ゼレールが監督と脚本を担当し、『羊たちの沈黙』などのアンソニー・ホプキンスが父親、『女王陛下のお気に入り』などのオリヴィア・コールマンが娘を演じ、『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』などのマーク・ゲイティスや、『ビバリウム』などのイモージェン・プーツらが共演する。
第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、このうち主演男優賞（アンソニー・ホプキンス）と脚色賞を受賞した。
Amazonプライムビデオで配信していたので観ました。アンソニー・ホプキンスは本当にすごい俳優さんだな。
時間軸はバラバラだし、ついさっきのことがかなり前の話だったり、観てるこっちまで混乱するって思ったけど、認知症の方がいる世界はこんなにも混乱と戸惑いでいっぱいなんだっていうのを体現させる見せ方がとても良かった。自分はおかしくないって思いたいけどこんなのが日常だなんて恐怖でいっぱいだと思う。
それを支える家族も大変、自分のことを覚えてないのも悲しい。できればそばで診ててあげたいけど、結果施設に預けることになって。施設に預けられて「ここは嫌、なんでここにいるんだ、ママに会いたい」って泣いてるアンソニーがとても切ない。本当に幼少期に戻ってるかのような姿がさすがすぎる。
認知症の特効薬みたいなのが出来たらいいけど、今は進行を遅らせることくらいしかできなんだろうね。上映時間短いけどかなり内容が濃くて、自分が将来なるかもしれないし家族がなるかもしれないし・・・って、いろいろ考えさせられました。
