原題:The Farewell(2019年)
評価:★★★☆☆
【STORY】
末期がんを患う祖母のため、祖国を離れて海外で暮らしていた親戚一同が、従兄弟の結婚式を理由に中国に戻ってくる。ニューヨークで育ったビリー(オークワフィナ)は、祖母が残りの人生を悔いなく過ごせるように病状を本人に明かした方がいいと主張するが、両親を含めたほかの親族たちは、中国では助からない病気は本人に告げない伝統があると反対する。
【CAST】
オークワフィナ
ツィ・マー
ダイアナ・リンル
チャオ・シュウチェン
水原碧衣
etc,,,
中国系アメリカ人のルル・ワンが監督を務め、余命わずかな祖母と親戚が過ごす日々を描いた人間ドラマ。
ワン監督が2017年にラジオ番組『ディス・アメリカン・ライフ』で語ったエピソード「What You Don't Know」を原作とし、がんにかかった祖母と再会することになったその一族の喜怒哀楽を描いている。
『ムーンライト』など数々の話題作を送り出してきたスタジオ「A24」が携っている。
祖母思いの孫娘を『クレイジー・リッチ!』などのオークワフィナが演じるほか、ドラマシリーズ「24 TWENTY FOUR」などのツィ・マーらが出演。
愛する家族が余命が残すところあとわずかと知ったとき、本人に知らせるか否か。こういう苦悩は確かにあるけど、いつも私は知りたいと思ってしまうなぁ。
中国では「癌ではなく恐怖に殺される」という考えから言わないっていう場面がありましたが、それまぁ否定はできないよなぁって。ネガティブ思考になりやす人には良くないだろうしね、文化の違いといわれればそれまでですし。
物語としては淡々としてるかなって感じでしたが、キャスト陣それぞれの表情がとても繊細な感じでよかった。
エンドロールは余命3か月といわれたものの6年経った今も元気だという終わりでした。これは病気を伝えずに恐怖に殺されなかったからということなのだろうか。