ザ・トライブ | Let's watch a movie, shall we?

Let's watch a movie, shall we?

外国映画専門
映画は娯楽のみにあらず

感じることは人それぞれ、それって素晴らしい

2009.02.16~ Blog開始

原題:Plemya/The Tribe(2014年)

評価:★★☆☆☆

【STORY】
セルゲイは、族(トライブ)による悪の組織が支配する序列の厳しいろうあ者のみが通う寄宿学校に入学。そこは犯罪や売春の温床となっていた。セルゲイは、何度か犯罪に手を貸すうちに組織内での地位を確立していく。次第に彼は族のリーダーの愛人の一人で、売春をしているアナに夢中になり始め……。(シネマトゥデイ)

【CAST】

ヤナ・ノヴィコヴァ

グリゴリー・フェセンコ

 

etc,,,

 

第67回カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリなどを受賞したほか、世界各国の映画祭で話題となった全編手話によるウクライナ発の衝撃作。

 

全員ろうあ者の登場人物たちが、愛と憎しみが渦巻く寄宿学校での驚がくの物語を全身を使って語り尽くす。

 

ウクライナの新人監督ミロスラヴ・スラボシュピツキーが脚本も手掛け、新星のグリゴリー・フェセンコとヤナ・ノヴィコヴァが主人公を熱演。かつてないインパクトを与える構成に魅了される。

 

この映画は以前から気になっていた作品。字幕も吹き替えも存在しないということで、そんなことある?って思ってたのですが、本当にそうで。手話はわからないのであらすじ読んでなんとなくの流れをつかんで、あとは雰囲気で感じるしかないという本当に前代未聞映画でした。

 

完全なる無音というわけではなく、手話をするときに手が当たってパチンという音だったり、外を走る車の音だったり。でもほぼ静寂。言葉がない分結構集中して見入ってしまいました。


学校のチャイムが音の代わりに光でピカピカして知らせててなるほどってなった。家のインターホンとかもそういうのあるみたいだしね。

 

寄宿学校の環境があまりにも悪すぎてそこが気になってならなかった。劇中衝撃的なシーンが随所にあって、なんといっても堕胎シーンはしんどい。まずちゃんとした病院行けよって話なんですが、もう痛々しいというかなんというか。

 

ただの欲で強姦まがいのことしてるセルゲイやばいし、最後のクライマックスではヒエラルキートップの4人への憎悪が爆発!寝ているところをボッコボコ!!クライマックスもかなり衝撃的すぎて(汗)これでセリフのある映画だったらまた印象も変わりそうですが、なんかすごかった・・・。

 

こんな映画もありだなぁとは思う。内容がとてもヘビーなので、もしまたこういう手法の映画に挑戦するならもっとライトな感じでお願いしたいけど。笑

 


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