原題:Big Eyes(2014年)
評価:★★★★☆
【STORY】
1950年代から1960年代にかけて、哀愁漂う大きな目の子供を描いた絵画「BIG EYES」シリーズが世界中で人気を博す。作者のウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は一躍アート界で有名人になるものの、何と実際に制作していたのは内気な性格の妻マーガレット(エイミー・アダムス)だった。自身の感情を唯一表現できるBIG EYESを守るため、マーガレットは自分が描いたという事実の公表を考え……。(シネマトゥデイ)
【CAST】
エイミー・アダムス
クリストフ・ヴァルツ
ダニー・ヒューストン
ジョン・ポリト
クリステン・リッター
ジェイソン・シュワルツマン
etc,,,
世界中でブームとなった絵画シリーズをめぐり、実在の画家マーガレット&ウォルター・キーン夫妻が引き起こした事件の行方を描く伝記作品。
妻が描いた絵を夫が自分名義で販売し名声を手にしていたことから、アート界を揺るがす大スキャンダルへと発展していく。
監督は、自身もBIG EYESシリーズのファンであるティム・バートン。マーガレットに『アメリカン・ハッスル』などのエイミー・アダムス、夫ウォルターをオスカー俳優クリストフ・ヴァルツが演じる。
マーガレットの人生は映画の最初から波乱万丈。家から逃げ出して、新たな生活を初めて、素敵な人と出会って結婚したはずなのに。最初は些細な嘘かもしれないけど、お金が絡んでるせいかもう後には引けなくなって。男尊女卑の時代も相まって、なかなかな衝撃作でした。
作品は自分が愛情をこめて生み出したもの、自分の子供のような存在であって当たり前。それを自分の作品といえないのはつらいよね。実際に描いたわけじゃないから質問されても答えられないキーンは本当にしょうもない。
だんだん支配が強くなっていくところは怖すぎ。実は前妻との間に子供がいる事実はかなり衝撃的だったわ。人間的に終わってるけどこんな人がいるんだなぁ・・・。
裁判の場面はあまりにも滑稽で、自分で自分の弁護をしなくちゃならない状況にしてもひどすぎで、あれが実際のことと思うとなんかもう馬鹿馬鹿しい。実際に絵を描いて証明しましょうというところもさ、腕が痛いとかもうこいつなに?ってなる。人ってこうも変わってしまうのかなって思う反面、最初からこのキーンという人は人の作品を奪ってたんだもんね・・・。