ラ・ラ・ランド | Let's watch a movie, shall we?

Let's watch a movie, shall we?

外国映画専門
映画は娯楽のみにあらず

感じることは人それぞれ、それって素晴らしい

2009.02.16~ Blog開始

原題:La La Land(2016年)

評価:★★★★☆
【STORY】
何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。(シネマトゥデイ)

【CAST】
ライアン・ゴズリング
エマ・ストーン
ジョン・レジェンド
ローズマリー・デウィット
ソノヤ・ミズノ
J・K・シモンズ

etc,,,

監督・脚本を『セッション 』などのデイミアン・チャゼルが務めた、ミュージカル・ロマンティック・コメディ映画。

主演はライアン・ゴズリングとエマ・ストーン。この映画のタイトルはロサンゼルスと「現実から遊離した精神状態」を意味する。


今作は、第89回アカデミー賞では『タイタニック』(1997年)、『イヴの総て』(1950年)に並ぶ史上最多14ノミネート(13部門)、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞、歌曲賞(「City of Stars」)、美術賞の6部門を受賞した超話題作。

アカデミー賞授賞式では素敵なパフォーマンスに魅了され、作品賞発表でものすごいハプニングに見舞われたのは記憶に新しいかと思います。

カメラワークがとにかくすごくて、カットをあまりしない長回しをしたり、手持ちカメラで動き回ったり。また舞台を見ているかのように主要人物にスポットライトを当ててよりぐっと引き込むような手法はとても良かったです。


観てみて思ったのは、好みがすごいわかれそうな作品だなってこと。

私自身はというと、楽しかったけどなんだかなぁといったところ。衣装も風景も鮮やかでキラキラしていて、音楽も素敵なのが多くて、でも内容に関しては思ってたのとはちょっと違ったかなって。

ただ、夢を追う人が多く集まる場所ロサンゼルス、ハリウッド。セバスチャンとミアはそれぞれジャズピアニストと女優の夢を抱いていて、日々努力をする二人の姿にはグッとくるものがありました。


ラブ・アゲイン 』で共演していた、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの主演二人はさすがでした。ライアンはジャズピアニストを演じるにあたり1日に2時間のピアノ特訓を3か月したとのこと。

また、この映画にはたくさんの作品へのオマージュがありまして、とあるサイトでどの作品のオマージュなのか動画にまとめて比較しているのがありました。それを見ればより作品への理解も深まるのかなって思いました。

サイトリンクを張っておきますので興味がある方は観てみてほしいです。(La La Landオマージュ


舞台がロサンゼルスということで、ロサンゼルスの魅力が随所にちりばめられてて。ロサンゼルスにいた頃はこの映画のロケ地巡りをしていまして、映画を観ていてここあそこやーん!!って一人テンションが上がりました。笑

私が個人的にいいなと思ったのは、ライアン演じるセバスチャンがジャズへの熱い思いをエマ・ストーン演じるミアに語っている場面。本当に好きなんだなっていうのが伝わってくるいい場面。

ミアが一人舞台を上映したところ、ここはただただ切なかった。日々私は映画を観て楽しませてもらってるけど、その裏でこうやって日々オーディションを受けたり頑張ってるんだと思うとすごいと思うし、「これ以上恥をかきたくない」って頑張ってるのに報われない、思わず涙が出てしまいました。


二人とも自分の夢をかなえたけど、でもそれは思い描いていたものとはちょっと違ったのかもしれない。“もしあの時~だったら”というような感じで、物語がフラッシュバックしていくところもあったけど、それはそれで二人は幸せなんだと思う。

他の方のレビューでもちらほら見たけど、ミアに5年で何があった!とは思ったね。その部分が思ってたのと違ったと思った部分なんだけど、でもまぁそれが人生!!

最後二人がお互いを見つめ合いながらうなずいた、これでいいんだというのが全て。

書きたいことが多すぎて長くなりすぎちゃった(汗)