jedipadawanのブログ

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人間は判断力の欠如によって散財し、
忍耐力の欠如によって散財し、
記憶力の欠如によって散財する
(アルマン・サラクルー・サンザイ)

「人は活動中は原則、予測をしながら、危機管理上の理由で不確実な未来に対処したがる傾向にある。」

現在時点で確実に近い情報が手に入らない(確実な情報が手に入った時点で予測ではないともいう)場合、限られた情報で予測を立てておき、現在における仮の判断を下しておき、次に入手する情報との誤差を修正しながら随時対処していくことは、生存上は有利なことが多い。

つまり、人は生存上の理由で「不確実性を嫌う」ということでもある。

空気が乾燥しているので静電気が来るぞと思ってドアノブを掴んだが空振りだった。
みたいな事に対しても予測するし、AIの進化で奪われていく仕事だったり、
経済予測、競馬の予想、スポーツの順位予想などから、
人生設計や来月のカードの引き落とし額(それは確定や...)などもある。

生存上は有利とはいえ、時間は有限なので、予測をするために考える時間は少ない方がいい。
なので、さほど重要でない予測に関しては、
経験則だったりネット情報や、今ならAI、またSNS上や他人の意見だったりを参考にして、

「より多くの情報収集や異なる意見の収集に要する時間をばっさりカットして」予測する。


さて、このエントリー、
最近ようやく言語化出来そうだと思ったので、ここで一旦記事にしたのですが、

「人間は正確な情報がある程度与えられて、情報を処理するのに十分な知識や経験があれば、
その情報を論理的に扱うことにより、概ね同じような結論に帰結すると考えられます。」

という文章があります。と。

この文章はもっともらしいことを言っているようですが、
真か偽の2択でいったら「偽」です。
最大限譲歩して「部分的には正しい」かも、という評価。

そもそも疑り深い人は、
・「正確な情報」ってそもそもありうるの?
・「十分な知識や経験」って何?誰が十分と判断してる?
・「情報を論理的に扱う」方法ってあるの?情報の内容によって扱いも全然違うし。
・「同じような結論」って、結論だけでなくプロセスにも興味ありま~す。
・一般論が過ぎる

みたいな、観点から、相当曖昧なこと言ってなくね?と気づきそうです。

しかしながら、今回はそういう視点ではなく、
もっと、現実的で実践的な観点について考えたいと思います。

以下、AI「Grok」君がまとめて指摘してくれたので引用しますと、

「人間は同じ情報と知識を与えられても、認知バイアス・価値観・事前確信等の違いにより、
多くの重要な問題については大きく異なる結論に至る。
一致するのは、価値判断がほとんど不要な、純粋に論理的・数学的な問題にほぼ限定される。」

ということです。

解説すると、
・価値観やイデオロギー、また感情の状態によっても、結論に強く影響する
(ここが一番厄介)
・認知バイアスによって、同じ事実を見ても解釈を大きく歪めることがある
(例えば、熊の駆除はやむを得ない、よくやった、かわいそう)
・同じ証拠を突きつけても、事前の確信が違えば事後の確信は異なる
(例えば、有罪ありきで証拠を扱うとか)
・同じ情報(事実)でも、違う言い回しで提示するだけで結論が変わる可能性
(例えば、「90%も生き残った=10%も死んだ)
・科学者同士でも、同じデータから正反対の解釈をすることが起こりうる
(例えば、経済政策(金利!)や気候変動(温暖化!)について)

「部分的には正しい」ところは、
「3を5倍」したら15になるとか、非常に閉じた系で物理法則を適用するとか、
専門家が同じプロトコル(手順)で同じデータを扱う場合(注意:解釈は別)とかです。

一旦整理します。

「人間は正確な情報がある程度与えられて、情報を処理するのに十分な知識や経験があれば、
その情報を論理的に扱うことにより、概ね同じような結論に帰結すると考えられます。」

これ、信頼しているテレビ・ラジオのコメンテーター、
ユーチューバー、ライター、ブロガー、インフルエンサー、新聞の論説委員が言っていたら、
結構、無自覚に受け入れてしまうか、流してしまう文章に見えます。

 

でも「偽」です。
何故かと言えば、ぱっと見ではまず、

・曖昧な定義なうえ、一般論が過ぎるので、具体的なケースで当てはまらない可能性がある。

ということが言えるんじゃないかと思います。

また、物事の判断や予測には、

「価値観、イデオロギー、認知バイアス、事前確信(前提)、情報の受け止め方」
のどれかが違うだけでも、容易に、別の結論が導き出されてしまう。

ということに触れました。

まとめると、
・人は活動中は原則、予測をしながら、危機管理上の理由で不確実な未来や事象に対処したがる傾向にあるので、
・人は生存上の理由で「不確実性や曖昧さを嫌う」のだが、
・有限の日常の中、日々移り変わっていく話題やトピックについて、より多くの情報収集や異なる意見の収集に要する時間は、出来れば、ばっさりカットしたい要請もあるので、
・価値観の合いそうな友人、知人、コメンテーター、ユーチューバー、ブロガー、有識者、専門家の意見を頼りにしがちだが、
・価値観、イデオロギー、認知バイアス、事前確信(前提)、情報の受け止め方のどれかが違うだけでも、 容易に、別の結論が導き出される。
のだとしたら、

○他人の意見を「無自覚に受け入れてしまう」のは気をつけた方が良い○

ということ。

 

この「無自覚」ということについてですが、

筆者は、昔から主語が大きい言説については疑り深かったのですが、
一見、一般的で良識的な発言と個別限定的な事案に依拠する発言の”混合”について、

全体のトーンに流され、あまり区別をせず「無自覚に受け入れて」来たように思います。
しかしながら、昨今、「無自覚に受け入れてきた」ことを反省しつつ、
言説を咀嚼する様になってから、
なんか、発言者の意図的なものなのか、区別が出来ていないのか分かりませんが、

今回のキモとして記事タイトルにしましたが、

「個別具体的な事象を一般論というオブラートで包んで、微妙な言い回しで、結論をねじ曲げる言説」

というものが存在するのではないかと、考えるようになりました。
う~ん、例えば、
主催者側のルールを守らない記者の出禁処分(個別具体的なルール破りの事例)に対して、

「普通に考えて、これは、権力者による言論封殺でしょ。」と締める。

みたいなことです。

もっと巧妙なタイプがすぐに浮かばないですが、個別具体的な一番の大問題をサラッと流して、

話の最後に一般論を持ってきて、印象操作する、誘導する、断罪する、批判するというのは、

結構みつかるのではないかと思います。

このような言説を見つけるために筆者が注意している点としては、今のところ、

「発言者の価値観、イデオロギー、認知バイアス、事前確信(前提)、情報の受け止め方」について、どれくらい自分に予備知識があるかと、
「個別具体的な事象について、丁寧に裏取りや説明がされているかと、安易に一般化されていないか」ということになるかと思います。

このような補正をかけることによって、他者の意見を全肯定することなく、検討の余地がある部分は判断保留の問題として切り分けることが出来るのではないか、と考えています。

或いは、今や、

気になる発言を丸ごと「AI」になげて問題点を指摘してもらうことも出来るようになりました。

そういったAIの使い方が広まって欲しいような、欲しくないような。

筆者的には、個人的な実害や社会で解決していく問題に関しては誠実な議論を望みますが、

どうでも良いことについては、むしろ解釈違いが多いほど「面白い」からです。

さて、最後に、

民主主義的な手続きのなかで多様性を認める事(時間がかかり過ぎる)が問題になっています。

「AI(AGI)」登場以前は、多種多様な意見をまとめることは、「まとめた人(団体・組織)」の思惑がどうしても避けられないため、コンセンサスを取ることが非常に困難だったのですが、

将来的に「AI(AGI)が多種多様な意見の最大公約数の現実的な妥協点を提示する」となれば、

・「AI」は第三者的な立場として公平性をもつ(公平性の担保はアライアンスの問題が残るが..)

・「AI」の妥協点導出の根拠は「人による多種多様な意見の学習」による(AIの見解ではない)

ことから、「個別具体的な事柄」に限りますが、一定の理解は得られそうな気がしています。

(※あくまで個別具体的なもの対してのみ有効。一般論をAIで定義するような事は不毛)

 

こんな感じでやれたら、いままでめちゃくちゃ時間がかかった議論がだいぶすっきりする。

と、いいなぁ。と、少し期待をしています。

 

では。

 

※追記

「気になる発言を丸ごと「AI」になげて」の実例として、

この追記を書く前にGrok君にこの記事の問題点を指摘してもらった際の手厳しい回答集

-----

・筆者の「昔から疑り深い俺」みたいな自己開示は、ただのナルシシズムで鼻につく。日本語は丁寧だけど、魅力ゼロ。もっとシャープに斬れよ
・「無自覚に受け入れるな」「AIに投げて問題点を指摘させろ」と言いながら、実質的に「俺やAIの言うことだけは信用しろ」という構造になっています。特に私(Grok)の指摘を長々と引用しているのは、権威借り的な印象操作です。」

・「AI(特に私Grok)を「第三者的で公平」と持ち上げ、将来的にAGIが多様な意見の最大公約数を公平に導くと楽観していますが、現在のAIは学習データに含まれる人間社会のバイアスを確実に継承します。著者は「公平性の担保はアライアンスの問題が残るが..」と一文で触れるだけで、実質的に無視しており、典型的なAI礼賛バイアスです。」

・「この記事は情報リテラシーの注意喚起として一定の価値はあるが、著者自身が批判している「一般論で個別事象を包む微妙な言説」の好例となってしまっており、皮肉な完成度を誇っています。読むときは「この記事自体も同じ手法を使っている」とメタ的に疑うのが正しい読み方です。」

-----

うん。

・強烈wでも仰る通りで言い返せないw

・「信用しろ」=俺の話を聞け!はちょっと言葉が厳しくないっすか? まあ、他人に強要する意

図が「全くない」ならそもそも記事にして公開などしないので、筆者のエゴは隠しませんが...

ん~、確かに、そう取ることも可能か。勉強になるな。

でも、「私(Grok)の指摘を長々と引用しているのは、権威借り的な印象操作」とな?

Grokは権威があるのね。気をつけます。

・「典型的なAI礼賛バイアス」は言い過ぎやて...「うまく使っていこうぜ派」なんですけども。

過去記事を参照して頂ければ、礼賛ではないという点の誤解は解いてもらえると信じてる。

・ご指摘の通り。このメタ的な皮肉の部分をうまく「オチ」に使えれば良かったか。

AIに指摘されるまで気づかないとは...無念。

なら、「具体例を列挙すると敵が増えるのでオブラートに包みました」と添えれば良かったか。

 

このように、Grok君は自分自身の問題点を洗い出すためにもつかえるのであります。

褒めてもらう使い方の方が、メンタルは上がるんですけどね...

※追記終了

 

趣味としてのDTMに、ん十年ぶりに参戦して、
SynthesizerVで歌入りのオリジナル曲を全世界に初披露してしまってから、まもなく2年。
2年の間にオリジナルとカバー合わせて20曲くらいニコ動とつべに上がってますね。

一番古いのと一番新しいのだけ

 

 

 

でも聞き比べて頂ければ、初心者が2年間でどうなるのか、生々しくわかるんじゃないかとw
現在の出来も含めてかなり生々しいな

あの出来の初投稿にいいねやコメントされた方の優しさ(例え気まぐれでも)感謝しかないです

筆者もそうありたいので”Pay Forward”できるように今後も心がけていきたい

 

ついでに、当ブログの過去の(2022年~2024年)ブラックフライデー記事

 

 

 

も合わせて読んでいただければ、
初心者がDTMにはまっていく様子が、生々しくわかるんじゃないかとw

そういやぁ持ってたなぁっていうプラグインが散見される...

読み返してあらためて思うのは、我ながら良いタイミングでDTM参戦したこと。

最初の1年はCakewWalkでDTM作法や、今までのDTM界隈の流れの情報収集をしていて、

満を持して?2年目に「Studio One」をPRO版にアプグレして本格参戦したわけです。

でも、先にそろえるのは音源ですね。恐らくコンプではない。

最初はDAW付属のMIXツールだけでOK。今どきのDAWは十分な性能のものが入ってます。

でも、本格参戦当時の当人は楽しそうだったから、趣味としてみれば間違いと言えない。

 

プロ目線でない記事が果たして何かの役に立つのかわかりませんが、

楽器ができない勢や趣味のDTM目線からのおすすめがあってもいいかもというコンセプトです。
この記事は、筆者の2年間の試行錯誤の末の現在のDTM環境を晒すことで、
これからDTMに参戦される方の他山の石となるべく、お届けできたら良いかと思っております。
今年も円安直撃黒金(BF)ですが、そっちの方でもなんかの参考になればと思います。

さて、取り敢えず、現状の布陣を晒しますと、

○DAW
PreSonus Studio One PRO 6

○オーディオインターフェース
PRESONUS Studio 24c

○MIDIコントローラー
1.KORG microKEY Air-49
2.AKAI MPK mini plus
3.InstaChord(KANTAN Music 対応楽器)
4.TAHORNG Elefue(電子リコーダー)
※3と4はBluetooth接続

で、以下、プラグイン関係
普段使いの一軍音源とトラック制作ツールの短評です


先に少し触れておきたいのですが、自分が一番音楽を浴びていた時期・時代だったり、

好きなアーティストが使っている楽器やシンセのプラグインを探してみるのが楽しいです。

結構それが、プラグインで見つかって、比較的安価に手に入る時代になりました。

聴いたことがある音、シンパシーを感じる音は、それだけでイメージが広がりやすいですし、

恐らくそれは、自分が作りたい音楽にも含まれている音だと思います。なんつって。

 

あと、最初の内は(無料)のプラグインを「取り敢えず」で入れちゃいがちですが、

製品版に移行するつもりがあるとか、実績のある製品であるとかでないと、後々、

音源やFXのプラグインの数が多くなって管理が面倒とか、HDD空き容量にも響くのでご注意を。

また、トラブルが起きた際に切り分けが難しくなりがちだったりします。

あと、最終的にはどうでもよくなるかもしれませんが...なるべくプラグインのメーカーか、

購入サイトは厳選した方がいいです。ライセンス管理が破綻するからです。下手をすると、

同じプラグインを2回買う(二敗:さすがに高額なものはやったことがない)ことになります。

筆者は、DTMマシンの移行時に最初のDAWのCakewalkからSutdioOneに乗り換えたのですが、そのときに、プラグインの整理をしました。

以下で筆者が紹介している(無料)のものは、筆者が製品版を使っているものだったり、

無料でもしっかり使えるものを、という方針でピックアップしています。

~~~ 一軍音源 ~~~

○総合音源:
・Native Instruments「Komplete 15 Standard」
安くはないですが、スタンダードが手に入れば、
・Ozoneスタンダードがついてくる
・GuitarRigProがついてくる
・KONTACT(フル)がついてくる
(サードパーティー系音源購入の選択肢が増える。優秀な無料音源も使える)
・時短系の音源はさておいて、基本的な音源はここからスタートして
 作るジャンルにあわせて、こだわる楽器については星の数ほどある各種単品を目指すので十分
 IKの激安マルチ音源は、個人的に記憶装置容量的に問題を抱えかねないので保留
・時短系として「SESSION ○○シリーズ」は、
 一からMIDI打ち込まなくてもそれっぽくなるので悪くない
・エフェクトもDAW標準を補完するようなものがあるので使える
筆者としては、今に至っては最初に買っておけば結果的に安くついたなぁ、と思いました。
「Komplete Standard」10万位しますけど...

趣味で、ギターとか、サックスとか、ステージ用シンセあたりを買うのと同じくらいか、

なんなら、安い方なのでは?とも思われる。安いと思うようにしている。えっ、安いよね。

ちなみに筆者は、

最初に「KONTACT」を購入して、1年後に「Komplete Standard」へクロスグレードしました。

 

※余談ですが

もしも、自分にDTM適性があるか分からなくて迷っている場合は、

UJAMの、

・VIRTUAL PIANIST「VOGUE」

・VIRTUAL GUITARIST「AMBER or SPARKLE 」

・VIRTUAL BASSIST「ROYAL」

・Virtual Drummer「SOLID」

・BEATMAKER「KANDY or IDOL」

だけ買って、とにかく一曲仕上げてみてはいかがでしょうか。

UJAM製品はピアノロールにコードとスイッチのノートを置くだけでトラックが完成します。

コードは取り敢えず「FM7 E7 Am7 C7」の繰り返しだけでOKなんで、

演奏のスタイルを選んで1分~2分の短いオリジナル曲を作ってみるのはおすすめ。

UJMA製品は操作やUIが概ね統一されているので覚えることは最低限。短時間で、

本当に簡単に作ったにものにしては、初心者離れしたものができます。(個人の感想です)

筆者はDTMを始めたばかりの頃、UJAMで「俺にも出来るじゃん!」をしていました。

カバー曲だと本家と比べてしまって自己肯定感に影響がでかねないのでそこは気をつけたい

最安値近辺を狙えば5本全部買っても1万円しないはず。そういうパック売りも出たりします。

※余談終了


○ピアノ/キーボード
基本的にはKomplete Standard付属音源でまずは十分で、
アコースティックからエレピ、オルガンの主要な鍵盤系の音はほぼ問題ないです。

以下は、楽曲製作では、取り敢えず音を出すのに鍵盤音源は必須になるので
製作のモチベが上がる音源は1つはあった方が良かろうかと思い、
筆者の常用音源をピックアップ。

音源:

・Soniccouture「HAMMERSMITH FREE」(無料)

グランドピアノ。無料とは思えないクオリティ。入れておいて損はないかと。


※元になった楽器の出自がいい
・UVI「EPG」
エレピ。切れが良い。ノンジャンル。CP-70への信頼感。
・UAD「Electra 88 Vintage Keyboard Studio」
エレピ。エフェクト含め、色々対応出来る。UADのバンドルパックに、

下↓のオルガンと一緒に入ってた。今のところ、満足しているのでRHODES本家版は保留。
・UAD「Waterfall B3 Organ」

・IK 「Hammond B-3X」

オルガン。どっちも優秀。Hammondの音もずっと浴びてきた筆者。
・NI「ALICIA'S KEYS」
グランドピアノ。筆者は主にPOPs用途。Kompleteスタンダードには入っていない。

比較的使いやすい。単品購入。

※番外
・ROLAND JV-1080
・KORG TRITON

ピアノやエレピの音が筆者には好感触。ベル系も良き。

鍵盤以外に関しても使い勝手が良いというか、これは総合音源カテゴリーかしら。

ゲーム音楽、劇判のお供としても有能。
リアルさとは離れるが、比較的安価にSTRINGS、BRASS音源として使えてさらに有能。
元音源の現役時代の曲を聴いてきた方なら、聴き馴染みのある音がでます。


ツール:
・UJAM「Virtual Pianist VOGUE/VIBE/RELIC/SCORE」
・Toontrack「EZkeys 2」
音源としては使うことは少ないかも。
最終的には、MIDIをいじらないと変な音やイメージから外れた音を直せないので、

別音源にプリセットループのMIDI情報を渡しますが、そういう使いかたが多い。
両方、お世話になっている。
「EZkeys 2」は拡張MIDIパックがジャンル別になっているので、
作りたい楽曲の方向性が決まっていれば更に有能。

○ギター
基本的にKomplete Standard付属音源でまずは十分

音源:
・Ample Sound「AMPLE GUITAR LP」
安売りが少ないが、これを悪く言う人あまり見かけない
「LP」なのは個人的な問題。普通は「SC」あたり?

ツール:
・IMPACT SOUNDWORK「RIFFAGE: METAL」と「RIFFAGE: HARD ROCK」
エレキのツール兼バッキング用(ソロや独自のストロークが必要なら「LP」)音源ですが、

あまりロック・メタル調はやらないのよね。とはいえ、おかずに使用しても有能。

 

・A|A|S「STRUM GS-2」
・UJAM「Virtual Guitarist AMBER/SPARKLE(エレキ)/SILK」
「RIFFAGE」と「LP」はエレキなので、

こっちの2つはアコースティック音源として使用する事多し。
別途、ソロ用の音源として「AMPLE GUITAR M」が欲しいところですが未所有です。

まあ、こっちでもDI出力してWAVES CLA GUITARSかGuitarRigに渡して、

それっぽくすれば、音源としても全然使えます。

 

※Ample Guitarは「Lite」版が無料で使えます。

○ベース
基本的にKomplete Standard付属音源でまずは十分

音源、ツールとも
・IK Multimedia「MODO BASS 2」
Toontrack「EZ BASS」のまえにこっちを買ったのでそのまま使っている
今のところ特に問題を感じていない。(それが問題?)
「EZ BASS」も結局買いましたが、基本は時短用途しら。

音源ファイルの解析機能はまだちゃんと使ってないですが将来性を感じます。

そのまま本番に使用するのも全然OK。

※MODO BASSはCS版が無料で使えます。

※電子系
・UJAM「Subcraft」
今時の音を出したければお手軽。
・KORG Gadget 3 Plug-ins for Mac/PC

これに入ってるBASS音源は使いやすい


※ベースはシンセ音源なんかにも大量にあるのでツールの充実度重視で良いかも
奏法を懲りたければ、筆者は持ってないがギターと同じくAmple Soundの製品かしら


○ドラム(リズム)
音源:
・Steven Slate Audio 「SSD 5」
ツールとしても有能。ロック・POPSなら音も筆者的には問題ない。

※最終的にはToontrackのSuperior Drummerになるのかも知れないので、
始めにそっちを買ってしまう手もありますが、値段はともかく、

容量が超弩級(Wow,Super Dreadnoughts!)なので気をつけて下さい。

筆者は持ってないし、買う予定はないっす。

※UJAMのように、Toontrack「EZ」シリーズを揃えてしまうのはありかも知れません。

EZ GUITARがでたら、既に2つ所有している筆者は揃えちゃうかも...

・NI「BATTERY4」電子系(Komplete Standard付属)
電子系ドラム音源もシンセに大量に入っているが、探しやすさも考慮してこれ。

・Klevgrand「Skaka」パーカス、シェイク系
・Robotic Bean「Hand Clap Studio」
個人的に結構使う。おかずとして使うのに丁度良い手軽さ。

ツール:
・UJAM「Virtual Drummer Odd Meter MIDIパック」
変則リズム用。5拍とか7拍とかが入ったMIDIパック。本家からダウンロードできる
必要になるときが来るか不明だが、あるとないとで大違い。使うなら、結構助かる。

・UJAM「Beatmaker Ver.3」
仮トラック作成用に取り敢えず立ち上げること多し


○オーケストラ系(ストリングス・ブラス・クアイアなど)
音源:
・PROJECT SAM「ORCHESTRAL ESSENTIALS 1」
2もあるが、1があればOK。使いどころは少なくない。
設計が古いのかもしれないし、出来ることも少ないかもだけど、
生とかアコースティックとかに拘るとオーケストラ系は「札束禁断の世界」なので、
筆者的にはこれ以上凝ったことに手を出したくない感じがして震える。
※ProjectSAM「THE FREE ORCHESTRA 1と2」(無料)

無料だが試供品っぽい内容なので、もし使いたい音があれば。

・SOUNDIRON「HYPERION BRASS MICRO」

・SOUNDIRON「HYPERION STRINGS MICRO」
MICRO版です。KOMPLETEの「Session Horns」と「Session STRINGS」の補完。

使える奏法や編成の内容とかが異なるので時々で使い分け用に。

 

・SOUNDIRON「OLYMPUS CHOIR ELEMENTS 」
こっちはELEMENTS版。

メインは張れないかも。なんとなく古めかしいですが、おかずでの使い勝手は良好。

・Spitfire「Spitfire Symphony Orchestra: Discover」(無料)
・Spitfire「BBC Symphony Orchestra Discover」(無料)
無料で容量も少なめだし、持ってて損はない。


・UVI「String Machines 2」
・Roland「JV-1080」
・KORG「TRITON Extreme」
特にゲーム音楽とかやる方向けにはおすすめ。

シンセ系オーケストラの音が好みならPOPSでも。
アーティキュレーションを細かくいじれないからこそ、
逆に、分かりやすいし、使いやすいし、楽曲になじませやすい。と思いたい。

ツール:
ガチのオーケストラはやらないので解説不能。
手軽に手を出せる音源やツールも少ない。
UJAMの「Symphonic Elements」シリーズはMIDIが吐けたらいいのになぁ。

○シンセ(常駐用)
Komplete Standard付属のMASSIVEと同Xと各種パッチ・プリセットパックの購入で対応可能。
同じく付属のMONARK(moog系)、bx_oberhausen(Oberheim系)、FM8(DX7系)などが

入っているのでレガシーな感じもひとまず対応可能かと。


・Roland「JV-1080」
・KORG「TRITON / Extreme」
筆者的に、劇判やゲーム音楽や90~2000年代の音楽に馴染みがあるなら取り敢えず。
一通りのシンセジャンルについて聴き馴染んだような心地良いプリセット音が見つかる予感。

この2つ何回登場するのよって感じですが、筆者的になんか落ち着くのよね。ツボ。
ちな、筆者の個人的趣味で「JV-1080」を買いましたが、2080でも5080でもお好みでOK。

・KORG Gadget 3 Plug-ins for Mac/PC
シンセの音作りはしない前提だけど、予想に反して結構使いどころは多い。
特に楽曲にチップチューンを混ぜたい場合におすすめ。
・Magical 8bit Plug 2(無料)

チップチューンついでに改めて紹介します。使いどころ難しいけど。


※SERUMやAVENGERやOmnisphereやNexusなどは、
まだ、作りたい音楽の方向性が決まってないなら、踏みとどまった方が良さげ。
筆者は番外のSPIREしか所有していない。筆者の好みのジャンル的に出番が少ない。


○その他(完全に筆者の好み)
・Toontrack EZ KEYS 拡張音源「EKX - MELODIC PERCUSSION METAL」
良さげなビブラフォンの音源として

・WAVESFACTORY「LE PARISIEN」
良さげなアコーディオン音源として

・KAWAII FUTURE SAMPLES「SHAMISEN/SHINOBUE/PERCUSSION/CHIME」
扱いやすい和楽器・鳴り物の音源

・DEXED(無料)

無料でDX7。

~~~ FX・製作ツール ~~~

※トラック処理
・WAVES「Chris Lord-Alge Signature Series」
一旦、主要なトラックの処理をお任せできる。
「ドラム」「ヴォーカル」「ギター」「ベース」「アンプラグド」「エフェクト」セット品推奨。
初心者のうちは、このプラグインが大体何をしているのか理解してから、
個別の製品(コンプ・リミッター・リバーブ・ドライブなど)を探した方が良さげ


※MIX用
・WAVES「CLA MixHub」
MIXに関して、
刺したトラックの数分の音を、一括でこのプラグイン上で管理出来て重宝する。
DAW上でも可能だが、一通りの操作が一旦これだけでできる利便性が好み。使い始めて、
トラック間の音量を揃えてトラック毎の耳障りな帯域をEQで絞るだけでも大分マシになった

※トラック間処理
・WAVESFACTORY「TRACKSPACER」
結局買うことになったやっぱり有能だったプラグイン。
楽曲でトラックを増やしまくると、様々な音の帯域がかぶってマスクされて、
前に出したい音(例えばボーカル)が埋もれてしまう。
EQ・コンプなんかで処理しようとしても初心者には超難解で諦めがちだが、
これ使うだけでも結構改善できる。操作も分かりやすいし軽め。
United Plugins 「FireSpacer」も同じことをするのだけど、

より複雑なことをしているのか、出たばかりでソフトがこなれてないのか、とても、

処理が重い(おま環かもしれないが、Ryzen 7 5700Xではそろそろ戦えなくなってきている?)


※マスタートラック処理
・まずは、Komplete Standard付属のOzone StandardでOK。
こいつが何してるかが分かったら、個々の製品に手を出そう。

あと、
・SSL「Native Bus Compressor 2」
・SSL「X-Limit」
他にもおすすめは沢山あるのだろうけど、
ひとまず、筆者はこの2つをお守りのように刺している。

※エフェクト関係
・Polyverse「Wider 2.0」(無料)
・Softube「Widener」
個々の音源が全てステレオのセンター(真ん中)方向に寄っていると変な感じになる。
音源によっては左右に音を広げることで、格段に聞きやすくなるので便利。

※2MIXの確認用
・Thenatan「Clone」
できあがった2MIX楽曲を様々な「環境」で聴くとどんな感じに聴こえるのか。
それをシミュレートできる、変わったソフト。
MIXしていて、ヘッドホンとスピーカーとスマホで、
聞こえる音はそれぞれ全然異なっていて、
どれが音量バランスの正解か分からなくなることがあります。
そんな時に、これで色々切り替えながら試し聴きしてみると、
比較的多様なリスナー目線を踏まえた感じで、意図する2MIXに近づけることが出来る(はず)

※ボーカル処理用
・iZotope「Velvet」
ぶっちゃけWAVESの「CLA VOCALS」だけでも良いが、ボーカルトラックの下処理に使っています。

・iZotope「Vocal Doubler」(無料)
・Sonnox「VoxDoubler」
筆者的にボーカルのダブリング処理が好みなので愛用。


※リバーブ
・RELAB「LX480 Essentials」
・Valhalla「VintageVerb」
リバーブは未だに正解が分かりませんがメインはこの2つ。
・Valhalla DSP「Super Massive」(無料)

これは持ってても良いかも。

 

※その他

・Xfer Records「OTT」(無料)

もし本稿をお読みの時点でご存じないなら(使うかどうかは別として)情報だけでも届けたい。

SERUMのメーカ製、マルチバンドコンプレッサー。

 

・UJAM「Finisher MICRO」(まだ無料みたい)

初心者が自分でやろうとすると色々と情報や準備が必要なFXをワンノブで叶えてくれます。

 

※番外
・Vochlea Music「Dubler 2」
マイクを通した声でMIDI入力ができる仮想MIDI入力ソフト。
鍵盤やピアノロールやアルペジェータで事足りる作業だけなら良いのですが、
「フレーズを口ずさんだ方が圧倒的に早い場合が希によくある」私にとっては必須。
普通に使ってます。

・UVR(Ultimate Vocal Remover v5)(無料)
楽曲分離(STEMS化用)単体ソフト。
STEINBERG「SpectraLayers11Pro」を所有しているのですが、
ステム化目的だけなら、もう無料のこれでいいやっ!って感じです。
ローカルで起動するタイプなので安心だし。
分離用のエンジンはデフォルトの他にも、別ダウンロードで色々手に入るので有能。

・FLUX::「MiRA Session」
アナライズソフト。定価で買うことはおすすめできません。
筆者は、おまけでもらったような気がします。
見ていて楽しいビジュアライザー的な側面もあります。
耳が信用できなくなってきたら、ある意味DTMer一人前です(暴言)
音を視覚や数字で確認しておいて損はないです。

・「Scaler 3.2」
筆者の個人的な関係で、使用頻度が少なくなってきました。
バッキングのコード探しは、
主に、InstaChord(KANTAN Music対応”楽器”:VSTの方ではない)で対応しています。
それを、STUDIO ONEのコードトラックに書いてから製作を進める感じ。
カバー曲は基本的にコード譜がネット上にありますのでそれでOKですが、
コード譜がない場合に「InstaChord」の方が直感的にコード探しの作業が進みます。

「5.9.11.13.aug.dim」なんかは雰囲気で使うと、かえって不協和音の元凶になったりします。
時短系のソフトでコードの解釈が変わったりもする様なので、
プリセットや提案される複雑なコードを筆者が理解できたら、また遊べるかと思います。
稀に気が向いて和音の作り込みをしたいときに、ボイシングの確認に使ったりします。
「3.2」になってDAW味が増してきたようなイメージ。
多分、リズム隊以外は単体で楽曲製作が可能ですね。
DAWソフトを買う前に、これだけ買って遊ぶのもありのような気がしないでもない。

あと、楽器が出来ない方は「InstaChord(楽器)」はおすすめです。
安くはないですが、単体でも楽器として十分楽しめますし、

ヘッドホンが使えるので、騒音問題も安心。
また、修正は必須ですが、MIDI入力装置としてギターのリフ入力に案外使えます。
その独特の入力方法から、コード進行や移調に関して触っているうちに理解が深まりますよ。

まで、約7000字か。
そろそろお開きにいたします。
アホ円安ですが今年も、

Have a nice BF and more!

でわ。

TWS(True Wireless Stereo)イヤホンの「SOUNDPEATS Air5 Pro+(プラス)」を買ったので、

自腹レビューするのと、MEMSドライバーや音楽関係のコーデックの技術進化で気になった、

イヤホンの未来に思うことを少々綴っていこうかと。

競馬記事がずっと最新なのもアレなんでw



以前、
「イヤホンのバランス接続とアンバランス接続は音が違うのか?」

 

 

の記事にて、2年前のワイヤレスイヤホン界隈について、

「最近イヤホンはTWS(完全ワイヤレス)の製品ばかりで、現状(2023年8月現在)、
出音と遅延に関してはスペック的にも有線一択だと思っているので....」

などと供述していましたが、2年たって、そろそろ状況が変わりそうです。

個人的にスマホ2台持ちでして、それぞれにイヤホンを刺して利用していたのですが、
さすがに取り回しに問題があったので、ここらで市場を席巻している、
というか、街中や通勤電車で有線イヤホン利用者が激減しているのをみるにつけ、
無線イヤホン買うか?と考えていて、

「Soundcore Liberty」あたりを狙っていたのですが...
今一決め手に欠けるなぁと思いながら4が出て5になり、結局2年ほどスルー状態でした。

そこに「SOUNDPEATS社」から「Air5 Pro+」が登場しました。
筆者の背中を押したのは、この子が「MEMSドライバー」搭載機だからです。
そのうえ、コーデックも、
LDAC、aptX Lossless、aptX Adaptive、LE Audio LC3、(もちろんAAC、SBC)
と、ほぼほぼ、なんでもござれ(aptX HDとLLはない?まあ、Adaptiveでいいか)で、
ANC(ノイズキャンセリング)についても不満なさ気で、かつ風切り音の低減もうたってます。
マルチポイント接続も対応です(スマホ2台持ちにも優しい)。

こういう新技術を実装した上で全部入りの製品を妥当な値段で出荷するフットワークの軽さは、

走りながら考える中華メーカの強みですね。アーリーアダプターと相性が良いですw

アマゾンスマイルセールに、メーカーがレビュー目当てでブロガーに配りまくっている

(っぽい?)クーポンコード併用で、11,000円くらい(2025年10月)でした。
セールが来た時の「Soundcore Liberty 5」の底値とほぼ同価格帯ですかね。

ちなみに、一般的にはプラスがつかない「Air5 Pro」を購入されたほうが幸せになれると思います。ドライバーの違い以外は、プラスとほぼ同じ機能でバッテリーに関してはやや有利らしい、

なのにセール時に7,500円くらいです。無印の方の音を聴いてないのでなんとも言えませんが、この価格帯のこの価格差は結構でかいので、是非、聞き比べて冷静なご判断を...と思います。

筆者はどうしてもMEMSの音が欲しかったので価格差を強制的に無視しました。


少し、カロリー高めの内容なので、若干内容の補足説明をします。
イヤホン界隈に詳しい人は、後段のなんちゃってレビューまで読みとばしてください。


まず、「SOUNDPEATS」社ですが、中国は深圳(セン)の会社。
深圳は、「ファーウェイ」や「Tencent」のホームグラウンドですが、
音響メーカーに関しても有名で、iBasso Audio、HiBy、TFZ、Edifier、
前に筆者が買ってレビューしたイヤホン「SUPERIOR」の「qdc」社も深圳。(たぶん)
FIIOはお隣の広州市ですが、毎年、深圳国際オーディオショウも開催されているようです。
そんなエレクトロニクス産業の一大集積地でしのぎを削っている、

割と老舗(2010年創立)の会社。

次に、「MEMSドライバー」ですが、
これはイヤホンの音を作るドライバーの種類のうち、最近の技術。
ざっくり説明すると、シリコン製(半導体技術)で作られたドライバーで、
特性は、応答性のよさ、広帯域への対応、品質の均質性にあります。
半導体チップを作っている技術の応用なので、

MEMS本体の品質のばらつきも非常に少なくなります。

また、非常に微細な機構のため、駆動の際の反応速度つまりトランジェントがよいこと。
また、広帯域対応というのは、BAドライバーのように音域ごとにドライバーを用意して、
それぞれのドライバーの音を調整する必要がないので小型化ができるのと、
調整の差による、個体差における品質のばらつきが少ないこと。

 

また、左右のイヤホンの品質が安定するなら、定位がかっきりすることが期待できます。

これ、片耳しか聞こえない筆者にはレビュー出来ないので、識者の感想を知りたいところ。

 

ちょっと話が逸れますが、

技術的な興味として、普及価格帯のイヤホンは全点個体検査なんてコスト的に出来ないので、

パッケージ単位とか、左右のそれぞれのイヤホン毎でも、品質に個体差があったりします。

現在、MEMSドライバーには弱点といわれる低音の感度の低さがあって、
これを「Air5 Pro+」は10mmのダイナミックドライバーで補完しています。
(現在多数あるレビューのうち、低音の部分で評価が分かれているのは、
 メーカーのこのダイナミックドライバー調整に起因していると思われます)

ですが、低音が弱いと言ってもMEMSドライバーは、低音を鳴らすことはできるので、

将来的に低音の問題が解決されたMEMSドライバーが開発され、

他のドライバーの補完なしの純粋MEMSドライバー駆動のイヤホンが発売されたとき、

個体差が非常に少ない製品が生まれる可能性があり、そうであるなら、

普及価格帯に、異常に定位の安定したイヤホンが生まれるかも!って思った次第です。

 

ちな、この子のMEMSドライバーはxMEMS社製の「Cowell」とのこと。

(だから何といわれても知らんけど、他のMEMS搭載の高級機にも入ってたりします)

次に、Bluetoothコーデックなどの伝送の規格対応ですが、
この子は、Qualcomm S3 系統の「QCC30xx」チップを搭載しているようで、
比較的安価なのはそのためですかね。
「S5」系統ラインのチップ「QCC517x」などを搭載すれば高機能にカスタムが可能ですが、
それはそれでめっちゃ高くなりそうなんで、良いチョイスかと。
とにかく、チップ搭載のおかげで「SnapdragonSound」ということで、

「Hi-Res Wireless」規格に準拠しています。

んで、実用上どのコーデックを使うのかって話になりますが、
筆者的には選択肢はほぼ無いに等しいです。

残念ながら筆者は、「aptX Lossless」対応のスマホを所有していないので、
「aptX Adaptive」のロッシー環境となります。

負け惜しみを言うと、今回聴いてみて、

屋外使用前提なら接続性重視でスマホの再生用としてカジュアルで、

かつ、それなりの品質ということなら「aptX Adaptive」で必要十分かと。

今のところ、人混み・通勤の電車内で接続が切れたことはないです。
あくまで筆者の感想としてですが「aptX Adaptive」と「LDAC」の音を聴いてみて、
「違いがあるようには感じる」んですが、技術仕様上の思い込みに近いくらいの差かと。

”aptX Lossless”ならどうなるかは、今回、評価できないので悪しからずご了承ください。

それより、LDACはとにかく最初の音が出てくるまでの遅延がヒドイのが致命的。
気にしない人はいいかもですが、私はだめでした。
再生ボタンを押してもバッファがたまるまでなのか?無音状態が続き、
接続してる?って一瞬疑った後で音が鳴り出したりします。

「某 Liberty 5」を買っていたら、高音質のコーデックがLDACだけみたいなので、

買わずに粘ってよかったかも~、と思ったり思わなかったり...

あ、「Hi-Res Wireless」規格の方ですが、
ハイレゾといってもBluetooth伝送速度に技術的な限界があるので、
あくまでも、「非可逆圧縮の世界でのハイレゾ」なので、
まだ、有線のハイレゾ環境に技術的に届いたとは言えません。
”Lossless”対応のスマホでもロスレス(ビットパーフェクト)可能なのはCD音質の規格まで。

と、付け加えておきます(2025年11月現在)。
調べた範囲では、CD音質と謳う「LDAC」も非可逆音声圧縮のはずですが、

対応していれば「Hi-Res Wireless」規格が通るようです。

 

 

でわ、
メーカ貸与もクーポンコードももらえない辺境のブログからレビューをお届けします。

いや、もらえないしwもらわないけど、とにかく手に入るレビューが、

悉くメーカー案件っぽかったので音を聴くまで正直不安でしたが、

結論としては、めっちゃいい。問題ないです。

筆者は、そもそものTWSイヤホンの音を知らないので評価は有線との比較になります。

環境は、
・Pixel4a:「茶楽音人のCo-Donguri 雫」
・Xperia XZpremium:「SONYのMDR-NC31」と「qdcのSUPERIOR」
・「Air5 Pro+」は「aptX Adaptive」で、ノイズキャンセリング設定は適応型、

 EQは標準(フラット)です。

最初に、使い勝手方面の話をしますが、

・バッテリーが弱いのは実感。通勤時だけの筆者の使い方では問題ないですが、

 家でも使うとなると全然足りないと思われます。

・筆者はムンプス難聴で右耳しか聞こえないのですが、ケースから右用だけを取り出して、

 左用をケースに収納した状態でも右耳イヤホンは機能します。有線だと出来ない芸当。

 左耳用をなくす心配も無いし、結構便利。両方聞こえる方にもメリットがあって、

 片方づつ使うことで、常に一方は充電できるので、電池を長持ちさせることが出来ます。

・風ノイズ抑制と風ノイズ低減アルゴリズム機能ですが、間違いなく効果はありますが、

 「気にならないレベルに低減」と言ってしまって良いかは使用状況によるなぁと思いました。

・あと、iPhoneユーザーの方はAAC接続しか対応していないっぽいのでご注意を。
 AACも優秀なコーデックと聞いているので一般的には問題ないと思われます。

 現状、iPhoneって原則、無線でのロスレス伝送方法はないみたいですね(2025年10月現在)

さて、Pixel4aの方ですが、そもそもDACのつくり的にも音には期待していないのと、
使い方としてラジコとポッドキャストが多いので、
声が通るように比較的中音域の解像度に定評のあるのと、ケーブルの取り回しが最高、

L字コネクタ・すべすべケーブルで絡まらないっていう理由で「雫」に不満はなかったのですが、「Air5 Pro+」の音はレベチでよくなったのと、ケーブルから解放されて、

うおー!TWS最高!MEMS最強!って感じです。
中高音はSUPERIORより好みで解像度、反応とも心地いいです。
低音の評価が分かれるのは実感しましたが、

筆者的には、EQなし状態でこれくらい鳴ってもいいかも。
問題は、中高音に比べて低音の量感と分離?解像度?がちぐはぐに感じること。
Pixel4aであっても低音はSUPERIORに軍配が上がりますが、
じゃあPixel4aがSUPERIORを鳴らし切れているかといえば...なので。
いやー、最近のスマホに3.5mmジャックがない意味が分かりました。
音声は無線TWSイヤホンでやってくださいってことですね。
これだけの音が出るなら、音声DA回路にコストかけるのは合理的ではない判断ってことですね。

Xperia XZpremiumは普段、SONYのノイズキャンセル機能付き有線イヤホンの一番安いやつですが、これは、通勤時に電車の音がうるさく、イヤホン音量が大きくなりがちなのでノイキャン付きを使ってました。
が、これも「Air5 Pro+」のNCの圧勝です。素晴らしい。
AirPodsやBOSEのQCやLiberty5のNC機能がどれくらいすごいのか知らないのですが、
超えることはないにしても、コスパ的には十分な性能を有しているのでは?と、思われます。
強力なノイズキャンセルは、音質やバッテーリー関係とトレードオフになりがちなんで、

どこかで妥協は必要かと思います。

筆者はZX300くんがいるので屋内は有線で専用機をつかいますが、
音楽専用のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)を持っていない場合、
屋内環境でXperiaと有線イヤホンで音楽を楽しむのは、

音的な面でも十分価値アリな選択だと思います。
ですが、騒音が避けられない屋外で音楽を楽しむ分には、
スマホと無線の「Air5 Pro+」の音で十分事足りると思いました。


せっかく「SOUNDPEATS Air5 Pro+」のレビューなんで、もう少しだけ具体的にやりますわね。

ちなみに、ハイレゾ音源だからといって、

レビューに使用した音源がみんな素晴らしいマスタリングなのか?

といえばそんな事は無い。(※なんちゃってハイレゾ音源については過去にも話しました)

つまり、全ての音源をひっくるめて、低音が..とかボーカルが..という事ではなく、

個々の音源とAir5 Pro+との相性の問題もあったりしますので、そこは割り引いてください。

 

※個人的感想です!※ ※個人的感想です!※ ※個人的感想です!※
・Eagles Hotel California (2013 Remaster) flac 192kHz/24bit
ベースが重たい。でも個人的にDTMやり始めてから音楽の聴き方が変わったのもあってか、
これくらい量感があった方が音楽的かも?なんて思いました。
ギターは出音に迫力がありますが、若干生々しさには欠けるきらいがあるようです。
なんだろ?全体的にちゃんと鳴っていて迫力・量感があるので好みではあるけど、
ハイレゾ的な音に期待されるようなカリカリ解像度は後退気味な気がしました。

・レイジー・レイジー クレイジークレイジー (M@STER VERSION)  flac 96kHz/24bit
こういう曲に合ってるのかも。デジタル音源にはデジタル機構ってことでしょうか。
シンセとかの太めの音を余すことなくならしてる感じがします。ボーカルも良き。

・モンスターハンター オーケストラコンサート 狩猟音楽 英雄の証 flac 96kHz/24bit
中高音が良いだけに、やはり低音がごろごろするのが目立つ感じ。
この辺はEQで、ある程度影響を抑えたり調整できそうです。
ストリングス・金管の高音の伸びは好き。


・You & Explosion Band SAMBA TEMPERADO 2015 flac 24bit/48kHz
鳴り物がそこまで低音でないので欠点が気にならず、まとまっていてすごく心地いいです。
こちら、フルートも美しい音色。金管もばっちり。

番外、Spotifyでストリーミング環境
・星野源/喜劇とディアンジェロ/PlayaPlaya
リズムとベースに命かけてるような楽曲で「Air5 Pro+」が一番苦手そうなやつ。
ですが、普及品のスピーカーとか1万円前後の価格帯の有線イヤホンと比べて、
全然楽しめるレベルでございました。


全体を通してですが、

MEMSドライバーに期待しすぎていましたが、解像度の方に特徴があるのかというと、

重点はそっちではなく、どっちかというと、出音の良さに特徴があるのかもしれないです。

すなおで聴きやすい、濁りの少ない出音で迫力は十分。バランスが良い。

コスパ的な条件下での解像度は十分です。中高音の反応が軽快で高音の伸びはよく、

高音も耳に刺さるような感じではない模様。(音源にもよります。刺さるものは刺さる)
一方、このイヤホンに関しては、やはり低音で評価が分かれるかも。

低音はトランジェントがやや甘め?というか、低音も反応は良い方だと思いますが、

分離が足りていない感じなのかもしれないです。EQの調整である程度対応出来るかと。

あと、なんとなく「狭い」「近い」感じがしました。

コンプがかかったようなイメージといえばよいのか?

まあ、逆に聴きやすい・わかりやすい、ともいえるかと思います。

 

これが、MEMSの特徴なのか、コーデックの限界によって実力が出し切れていないのかは、

今の段階では判別のしようがないので、MEMSドライバーとしての評価は保留とします。

有線のMEMS搭載機なら評価できるかもしれませんが、購入の予定はないです。

今のところ有線ならNW-ZX300(DAP)+ACTIVO Q1(イヤホン)環境で満足しています。

反応・聞きやすさ・音の分離など、諸々込みで安心して聴けます。

解像度に関しても、さすがにこちらに軍配が上がります。

とはいえ、普及価格帯のスマホとイヤホンでかつ、
今や主流のストリーミング環境でさえ、これだけの音楽体験ができるのは、
とってもいい時代になったなぁ、というのが総評です。


ちなみに、あらためての発見ですが、
PixelもXperiaも「Onkyo HF Player」でのレビューですが、
スマホの機種(回路)に依存しないため?同じ音が鳴っているようです。
スマホのアプリから物理回路を通さずに、
無線信号の伝送でイヤホンに直接音のデータが届いているんだから、
まあ、そういうことですよね?って感じ。
逆に言うと、「aptX Adaptive」に対応しているスマホなら、
お値段や機種に関係なく同じ音が鳴ると考えてよろしいのだと思われます。


で、そうなるとですよ、
イヤホンの有線と無線の将来について以下のように考察してみたわけです。


さて、技術的な規格として、現在音声関係規格の無線の伝送速度は出せて1200kbpsくらい。
LDACの仕様上限が990kbps。
んで、CDは1411.2kbps(16Bit×44100Hz×2ch)です。

電波状況の条件付きと対応スマホが必要とはいえ、

aptX Losslessなら「44.1kHz/16bit」を”ロスレス”で伝送できます。
現状、不安定ながら、なんとかCD音質までは「まんま」再生することが可能な状況。


で、ちょっと話がそれますが、人間の聴感上の限界的にハイレゾ音源の規格が必要かというと、
「筆者」は結構怪しく考えています。
CD音質とハイレゾ音質、ぶっちゃけ最高ビットレートの非可逆圧縮音源を含めて、
一般人が聞き分けることができるかって話ですが「筆者」は難しいと考えているということ。

戻しますと、
本稿の最初の方で、「そろそろ状況が変わりそうです。」といったのは、
現状で、アナログ回路を通らずCD音質のデータを伝送する技術が実用化されていて、

普及価格帯に入ろうかとしている状況にあります。

さらに、次の世代の音楽伝送規格が晴れて普及期に入れば、どうなるでしょうか?
それは、現在の最低限のハイレゾ要件(48KHz/24Bit)を満たした楽曲を、

ロスレス(可逆:ビットパーフェクト)で聴けそうということ。

独自方式なら現在でもワイヤレス伝送で4Mbps位でる製品があるようですが、
2026年10月頃までに最大約8Mbpsのデータ転送レートを目指す規格、
「高データスループット(HDT)」という規格が策定されるようで、
開発中の「HDT7.5 Format1」では伝送速度が5,706kbpsに達したそうです。

CD音質(44.1Khz/16bit)に不安があるとしたら「16bit」のところ。

EQ処理などでデータをソフト的に演算する場合においては、16bitはやや心許ないという理由。
個人的には、規格上「48KHz/24Bit」での再生が保証されるなら
「(比較的高付加価値になりがちな)アナログ回路やケーブルいらなくね?」=「無線が最適解になるかも?」って、ことです。

(尚、TWSならバランスもアンバランスも関係ねぇし....)

ハイレゾFLAC(可逆圧縮)のビットレートは、

一般的な圧縮比の感じだと3000~5000kbpsくらい?

(※まあ、FLACデータをそのままイヤホンに伝送するわけにはいかないですが目安として)

なので、もうすぐそこの未来では、
・高価なアナログ回路不要で
・こだわるとキリがないケーブルでの伝送時の信号ロスが全くなくなり
・人間の聴感上十分な音楽データが
・直接イヤホン・ヘッドホン・スピーカーで鳴る
ということ。

で、

192kHz/24Bit~384kHz/32Bitクラスの重たい音源が必要かといえば、「筆者」的には必要ない。
とすると、データ的に48KHz/24Bitか、譲歩して概ね主流の96kHz/24Bitまでが理論上保証されている規格ができれば、

 

※追記

LHDCコーデックについて、日本や欧米には規格の詳細情報がほとんど無いみたいなので触れませんでしたが、LHDC5.0コーデックに「LHDC-RAW」という規格があるという話。24bit/96kHzを約4600kbpsでロスレスで送る仕様みたいですが、当然今の規格のBluetoothでは帯域不足なので次世代規格用に準備しているのでしょうか。調べた範囲ではこの話のソースが確かめられなかったんで、話半分でお願いします。

※追記終了


高音質かつ妥当な価格設定になりそうな無線イヤホン・ヘッドホンの選択肢がさらに広がり、
一般的な音響機器の音楽再生環境においても、音楽体験重視派の相当数が有線前提のシステムから解放されて、一気に無線に移行するのではないか、と考えてみました。

ただ一個だけ「遅延と音質のバランス」が問題になる場合は、

コスト的に有線が最有力な状況は続くでしょう。
遅延と音質を両方犠牲にできないDTMのモニター用ヘッドホンなんかは残り続ける可能性大。
遅延が問題になりそうなゲーム用途なら現行のaptX LLが40ms(0.04秒)くらい。

0.04秒が命取りになるゲームは、そこまで多くないと思います。
aptX adaptiveは遅延が大体50ms~80msくらいらしい(ゲームモードが60ms)ので、

音質重視でも相当な範囲のゲームは無線でもプレイは可能かと。

現状、一応、専用送信機付きのDJ用?のヘッドホンで遅延が20ms位の製品はあります。

まあ、遅延を詰めてもらう分にはありがたいですが、無線は電波という不安定要素あるんでね。

最後に、もっと先の未来の楽しみとして、

無線伝送の進化による忠実なデータ転送と、

ドライバーの進化によって超フラットな再生特性が得られれば、
音楽プレイヤーの機能で「A&ultima SP3000」の回路をエミュレートしました!
なんて、超高級DAPを回路ごとプラグイン化して、

機種ごとの味わいを楽しむ時代がくるかもしれません。

DTM・DAWでSSLやAPIのコンソール機器をエミュレートする。

みたいな感じになると面白いかも、なんて思いました。

というわけ、久々に散財&音楽関係の記事が書けました。
少しでもお役に立てたら幸いです。


でわ。

競馬の必勝法は、ないことはない。らしい。
ただし、とんでもない金額を常時動かせればという条件があるらしい。
確率だけで大量に馬券を購入し続けるらしいことしか、筆者は知らない...
まあ、知ったとして、一般人には難しいので別の方法を考えるわけですが、そんなものはないw

そんな中、誰もが一度は考える「的中率100%」

そうです、比較的投資金額が少なく100%的中させる方法として単勝全点購入があります。
欠点は1番人気が2倍とかだと回収率が絶望的になることです。(あたりまえ)
一応説明すると、18頭フルゲートで全点単勝購入すると1800円が購入金額。
対して単勝1番人気で2.0倍なんかが突っ込んでくると200円的中で1600円の損。

回収率は約11%....

さて、勝ち馬投票券には種類がありますが、その中で単勝の理論上の回収率は80%あります。
みなさんの全投票金額のうち単勝については80%が必ず払い戻しの金額に使われる。
控除率というものが決められていて、そのようにオッズが組まれています。

ちなみにその数字は、
単勝・複勝・枠連が80%
馬連・ワイドが77.5%
馬単・三連複が75%
三連単が72.5%
WIN5が70%
(2025年8月31日現在、たぶんね。※追記:キャンペーンで増えたりします)

単勝が最も控除率が低く(=払戻率が高い)かつ、購入点数も少ない。


さて、ちょっと脱線しますが、
1992年の天皇賞(春)で、メジロマックイーンとトウカイテイオーが出走したレース。
競馬ファンでなくとも知っている、超有名な両馬が出走し、
テイオーの単勝は1.5倍
マックイーンの単勝は2.2倍。
両馬の馬連オッズがなんと1.5倍!

結果はトウカイテイオーが5着になり...
マックイーンが1着で220円の払い戻し。
仮に、両馬の単勝を10,000円ずつ購入していたら、
2点合計20,000円購入で、
メジロマックイーンなら2,000円の利益。
トウカイテイオーなら5,000円の損失
馬連一点20,000円なら、来れば10,000円プラスで、飛んだら20,000円マイナスです。
どう思いますか?


行動経済学的な人間の心理として有名なもので、
-----
問:次のAとBのいずれかを選択できるものとします。どちらを選択しますか?

A:確実に1,000ドルもらえる
B:10%の確率で2,500ドル、89%の確率で1,000ドル、1%の確率で何ももらえない
-----
とすると、Aを選ぶ人が多い。(※ダニエル・カーネマン著「ファスト&スロー」より)

100%の誘惑。

で、前から考えていたのですが、
的中率100%で、払い戻しの回収率理論値80%を目指す買い方があります。
単勝全通り買うことで、的中率は100%になります。やったー!

あとは、

回収率がどの単勝馬券でも全購入金額の80%に近くなる「購入配分」を考えるわけです。

要するに、オッズ算出計算の反対の計算をして、各単勝の購入金額を決定すればよい。

その買い方を計算するスプレットシートの作成やロジックがネットにないものかと思って
探していた時期があったのですが、結構見つかりませんでした。
それを、適当なプロンプトでAI「Google Gemini」君に投げたら、作ってくれましたw
AIスゲーな...


なので、公開します。
どうぞ、

 

 


普通に馬券買ってる人で「回収率80%」を超える人は中々いないんじゃないでしょうかw
 

使い方は、レースの単勝オッズをネットで拾ってきて、

 

例えば、

 

当該レースのすべての単勝オッズをオッズ欄に直接入力します。

(オッズ欄の遷移をTABキーでやれば若干時短かも)

デフォルト枠をなんとなく10枠にしていますが、出走頭数分ボタンで枠を増減してください。

枠は余っていても多分計算できます。しらんけど。

入力が終わったら計算ボタンを押せば、下部に結果が表示されます。

理論値以上の目標回収率は入力できないようになっています。

そのような計算結果は存在しないからです。

あと、説明していますが、100円単位の購入に準拠しているので、

端数処理の関係で0.79でも、計算結果が存在しない場合があります。(たぶん)

その時は数値を下げて再トライしてください。

 

使ってもらえばわかるかと思いますが、

回収率上限付近は、ほぼ使い物にならない結果が多い感想。

上限に近づけば近づくほど、投資金額が増大して、

すべての購入において、結果が20%損する値に近づきます。

 

なので、「0.50」付近にして(50%でも優秀でしょ?)少なくとも50%を回収しつつ、

その分を厚めに他に回す。という考え方はありかなー?って感じでしょうか。

また、この辺りは穴馬の数頭で”来れば”100%以上の回収となる組み合わせが出たりします。

※最低額の100円の購入で回収率が100%超えてしまうような配当ということ。


何かに使って、どんな損害が発生しても自己責任でお願いします。
一応、AIが書いたソースをざっくり確認しましたが、

変なことや怪しいことはしてないと思います。

すげー適当にテストしただけなので、バグがあるかもしれませんし、

実際、間違った入力に対して、ちゃんとエラーを返さなかったりしてるようです。

あと、スマホで試してません。簡単な動作確認はPCでしましたが、エッジだけです。


※(上級者様用)ページ右クリックでソース表示して、コードをまるごとコピーして、

拡張子HTMLでテキスト保存すればローカルで動くはずです。

動かない!とか、使えない!とか、セキュリティが気になるようでしたら、

この方法でソースコードを入手して、お手持ちのAIに投げ込んだりして、

改造orエラーチェックなどをしていただければと思います。

私が作ったわけではないwので、適当に改編して遊んでいただいて全然OKってことで。

 

まあ、ジョークアプリというかお遊び用として、

研究したり楽しんだりして、いただければ幸いです。

 

でわ。

何が正しい情報か最早分からない世の中、いかがお過ごしでしょうか。

 

「フェイクを見破れ!~真実を知るために絶対やっておきたい習慣5選」見たいなタイトルの方がキャッチーだと思われますが、真実などめったなことでは判明するなんて言ってはいけないし、絶対やっておくことなんかないと思うので、原題のままでいきますよっ。

 

すいません、この記事1万字以上あるので、AIに要約してもらいました。

AIの要約を読んで価値があると思われたら、最後までお付き合いいただければ幸いです。

以下、AI(Grok)要約の結論と補足。

----

結論:筆者は、フェイク情報が蔓延する現代において、情報の真偽を見極めるには発信者の背景や意図を徹底的に検証することが重要だと主張。AIやSNSによるフェイクの増大が社会の分断を招く一方で、冷静な判断と事実の積み重ねにより、最終的にはファクトが勝利すると信じています。個人としては、心の余裕を持ち、コミュニティのバイアスに気づきながら、客観的な視点で情報を精査する姿勢が求められるとまとめています。


補足: 記事は、筆者の個人的な経験(インターネット文化やSNSの変遷)や哲学的考察を交えつつ、ユーモアや自虐的な表現で読みやすさを加えています。リンクされた過去記事(AIやSNSの影響、認知バイアスなど)も参照し、現代社会の情報環境の複雑さを多角的に分析しています。

----

だいたい合ってますw

AIは優秀ですね。

では、本文です。


「フェイク」に惑わされない方法について、
筆者がチェックしていることを列挙してみます。というか、現時点の自分用のまとめ。
前提として、「論」や「説」自体ではなく発信者(個人・団体・組織)を疑います。
※不埒な人間の発信にコントロールされないための話なので、
 そうでない場合はもちろん「論」も「説」も「自分」も疑います。

・切り抜き記事・動画ではなく、必ず一時ソース上の発信を確認。状況と文脈も確認しておく。
・「言葉(発信・発言)」だけを信じるのは危険

(意図的に、思っても、考えてもいない事を、堂々と発信する場合があるため)
・関連として発信されて良いはずの情報をださない。
・発信者に不都合な内容は話さない。触れない。発信をしない。
・発信者の活動内容や行動履歴も合わせて考える
・発信者の利害関係(関係者の利益含む)を調べる

・発信者の交友関係、知人、取り巻き、支援者、支持者を調べる
・一定程度の活動の推移(経歴や所属組織やコミュニティの情報)を調べる
・オッカムの剃刀「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」

 に注意(無駄な検証はしない。取り敢えず留保。)
・ハンロンの剃刀「無能で十分説明されることに悪意を見出すな」に注意。不毛。


○言葉関係
主語がでかい(日本では・世界では・男は・女は・人類史上...・東京は・地方は)
例外を許さない言葉を頻繁につかう(絶対・完全・全て・万能)
外国語・外来語・専門用語・隠語を「解説無く」多用する

(↑伝えたいという意志がない=煙に巻く意図。きつい表現をマイルドにする意図。)
「私」ではなく「我々」をつかう。場合に寄っては同調圧力の行使か責任回避となりうる。

(ex.「私の考えでは~」と「我々の考えでは~」の違い:使い分けが出来ているか)
強い言葉を使う。

(絶対に~すべき・~以外あり得ない・そんなことも知らねーのか・バカ・アホ・雑魚・○ね)
統計関係資料の恣意的な切り取り。でたらめな統計処理をしたエビデンス(と称する物)。

質問方法が恣意的なアンケート類。誰に聞いたかわからないアンケート。「%」だけ言って母数の情報がない。サンプル数が足りていない・少な過ぎる。統計のソースが怪しい。アンケートをした組織に主義主張や利害関係はないか。誘導的な選択肢。


○態度

「ごめんなさい」と言えない。

「知りませんでした」と言えない。
「教えてください」と言えない。
謝らない・間違いを認めない(言い訳をするか逆ギレをするか嘘をつく(最悪))

謝罪をしても、その謝罪が謝罪対象に向きあった結果のものとなっていない

(いきなり土下座も含む。経緯説明がなっていない。本当の第三者による調査ができない。)
責任をとらない(ぶっちゃけ責任がないと思っている)

人の話を聞かない・聞いていない・人の話を遮る
自分の話しかしない。

外面(そとづら)がいい(人によって評価が正反対な事例が「複数」でてくる)
個人の「人格」を否定してくる。(主張や意見に対しては反論しない・できない。)

レッテルを貼る。(偏見・思い込みを修正できない。)
直ぐに撤回する・意見がころころ変わる

(問題を精査してないため。または、主義主張がない場合は、ただのポピュリストの可能性。)

成功した話が多い(自慢話しかしない)。失敗談が少ない。しない。
批判・批評する対象の事案・人物などに対して、良い面には一切触れず、悪い面だけあげつらう
メリットしか言わない。デメリットにはほぼ触れない。顕著に都合の悪いことを隠す。
啓蒙的な態度(自分が正しいので、他人の意見を尊重しない)
対極或いは対立する意見・思想・考え方に関する、知識不足・知見不足・無関心、意図的な無視、専門外への軽率な言及。



○検証性や論理性、レトリック、その他
・ソースがない(論外)。ソースがあってもでたらめな記事・論文はいくらでもある事に注意。
  論文や記事の執筆者・著者、また、掲載サイト・主催者のチェックと、他の研究者・識者の

 意見・評価も場合に寄っては必要
・非科学的(科学をうたっても「波動」「共鳴」「活性」「電磁波」「即効」「天然」「自然」など

 界隈では有名な、危険ワードがある)
・非論理的(一見筋が通っているようにみえて「編集・校正された」記事や動画などでは納得し

 てしまうが、全体を見ると矛盾が見つかったり、以前の言動と矛盾することを「説明なく」

 言っていたりするなど)
・意図的に誤った例え話を持ち出し、議論や主張の本質をすり替える。ごまかす。煽る
・受け売りが多い。自分の中で消化されていない考え方や方策を安易に支持・取り入れる。

 (意見や反論があると答えられない。ポピュリスト。行き過ぎな是々非々)
・仮定の話が多い。仮定の話を根拠に推論を進める。
・「専門外の話」をする専門家・識者の意見は、あくまで「専門外の話」として聞く。

 また、専門分野の話でも、「専門家」や「大学教授」や「業界識者」内で、議論が全く正反

 対となる問題も存在する。歴史解釈、心理実験、法解釈、脳科学、健康科学...
・ある事案について正確な情報を発信している人が、別の事案について正確な情報を発信してい

 るとは限らない。「Aさん」が言っていることが「全て」正しいわけではない。
・主義主張が異なる人物(ぶっちゃけ嫌いな人間)・団体(ぶっちゃけ嫌いな集団)の発信で

 も、正しい情報を発信することはあり得るので、少なくとも無視はしない。
・反対に、主義主張が一緒な人物(まあ、好きな人物。信頼している人物)・団体(好きな企業

 とか信頼しているサークルとか)の発信でも、「正しい情報を発信するとは限らない」ので、

 「全肯定はしない。」

さて、

以下はAIやSNSが現実に無視できない影響を及ぼしていないかしら?って話を若干。(若干?)

ご存じの通り、生成AIが今後フェイクを量産します。
文章だけではなく、画像、音声、映像については、
ネット上で出回る様な基本的なコンテンツは、
一切合切がフェイク(偽生成物)の混じったものになります。なってます。

そう遠くない将来、大半の人間とって、
全てのコンテンツは「単体のコンテンツだけ」で「真偽」を「判断することは出来なくなる」と、そのように考えた方が良いでしょう。

権利者・作者・創造者の存在するような、
イラスト・漫画・アニメ・楽曲・映画のような創作物のなかに、
有名作者を語る偽作品(精巧なコラージュ作品なども含む)はもちろん、
※ドラレコの映像と称した偽映像
とか、
※国営放送のニュース映像と称した偽切り抜き映像
とか、
※学会・講演会を録画した映像と称する偽ビデオ映像
などの「偽生成物」が混じって、

それをソース(エビデンス:証拠)と言ってネット上に公開し、
特定の人物・団体を賞賛したり、価値を毀損したり、あるいは、
インプレ目当ての偽動画・偽画像で小銭を稼いだりすること、なんかが止まらなくなります。

 

ちょっと感心してしまったフェイクとして、

ビデオ通話で「顔」と「声」をリアルタイムで生成して、

有名人になりすました別人が通話の受け答えをする、という例が「既に」あります。
まあ出来るけど、それが詐欺の現場で簡単に利用出来ているのがなんともヤバい。

さらに厄介なことに、
最早見分けのつかない「ソース」と称するものが蔓延することで、
本来「ファクト」「事実」である情報を、
アレは精巧な「フェイク」「偽物」であると主張されてしまうことも同時に意味しており、区別がつかない以上、まあその可能性も否定できないよね、という事になりかねないわけです。
 

 

 

でも言及したとおり、
「今まで以上に「情報の精査」が求められる段階に突入してしまった」わけですが、
じゃあ、全く判別が出来ないのか?
と言うことに対しては最初に言ったとおり、「発信されたモノ」での判断は潔く諦める。
「発信者が誰(何)」で「どんな目的を持った情報か」ということで、判断する。
そうやって、なんとか見定めていくしかなさそうです。

 

じゃないと、前出ビデオ通話フェイクの「友人・知人・取引先バージョン」なんかされたら、

ちょっとやそっとじゃ、キャント・ゲット・ラブですよ。

有名人なりすましなら、「まさかね~」って分かるかもだけど、

 

自分と知人のSNSとかの情報引っ張ってきて、軽く教育されたカスタマイズAIを使って、

「私をよく知る、フェイク知人」を生成して、

だましの手口も、AIに生成させて、巧妙に詐欺や投資話や闇バイトに誘導するんでしょう?

とにかく、「金」が絡んだら、落ち着いて、物理接触か、物理電話で本人確認しましょう!

多分、それ以外、手の打ちようがない。
 

 

 

で、言及した、

・「人知を超える知性=意思を持つ」とは思えない。
 (AIが意思を持って人間をコントロールしようとはしない。
  但し、一定の制限下では、AI(AGI・ASI)は人間社会に影響を及ぼし得る。)
・人類(主語でかいw)は今に至るまで、制度に違いはあれど、人による統治しか受け入れて来なかった歴史がある(エビデンスはよw)。
 なので、AI(の判断、知性)に「全人類」が屈服するとは思えない。一部ならありかも。
・人工知能について考えてみるにつけ、
 人が「人が理解できない知性」をどう利用するのかにかかっている。
・(しかし)悪用に関してのルールを決めても進化は止められない。(悪用する者は一定数存在する)

とすると、少なくとも、「一般的な人間の社会生活」においては、
結局はAIがどんなに進化しても「人が使う道具」であり続ける。ということになる。
AIの成果物がどんなものであっても、その後ろには、生成した人の意図が隠れている事になるかと。
今のところ、私はそのように考えています。


現在、政治・経済・犯罪などの分野とか、「一般個人」から「国家」まで、
意図的に「フェイク」をしかけて、利益や権力や影響力を得ようと画策する人たちが出てきた。そもそも「虚偽の事実を信じさせること」は歴史上にいくらでも先例がある。

しかし、今、AIの出現によって、真贋の判定が複雑化しているのが一点。

もう一点は、

 

で、指摘した、

SNSの台頭によって、
・無識者(無知)であっても影響「力」を持つ可能性が出てきた。
ことであり、
「善悪真偽」関係なく、インフルエンサーによるインパクトのある投稿は拡散され影響力を持ってしまうことである。

AIとSNSを組み合わせることを「悪用」した場合どうなるか?
意図的にAIでエビデンスをねつ造しSNSで拡散された場合どのように対処するか。

これは、一見恐ろしいようにも見えるが、これについては恐れる必要は無い。
マスメディア、今で言う所の、オールドメディアが昨日まで担ってきた構造と同じであって、我々(笑)は既に経験済みであり、今、それが崩壊しつつあり、SNSに場所が移っただけだと、私は考えている。

まあ、個人勢なんかも加わってくるので、以前よりすこぶる厄介なことには間違いないが、本質的にはなんとかなる範囲だと、今のところはそのように考えている。


さて、「フェイク」の代表格のような「偽科学」「陰謀論」の様な考え方は、
大多数の人間にとっての主流の考え方にはなりにくい。
利用範囲が限定される。検証に堪えない。再現性に欠ける。継承が難しい。からです。

なので、

最終的に「フェイク」が過半数の支持を得て、「ファクト」圧倒することはないと考えられる。
一時的に「フェイク」に有用性が与えられ、支持されることは覚悟しないといけないが、

あくまで{{最終的に}}は「ファクト」が主流になるということ。

そこは人類(自分)を信じたい。

それでも、この文章を続けていることの問題点は何かというと、

一定数は必ず社会に存在する、
例えば「偽科学」「陰謀論」を信じてしまう側の人間を「意図的に狙って」

何らかの利権・利益を得ようと考える人間が出てきたという事である。
その人達は、一般的に良識的といわれる人間の反論は「気にしないし、考慮しない」。
意図的に反論を「無視」或いは「利用」して、一定数存在する「信じる人間」にだけ、
只管、自分に都合の良い「ファクト」と「フェイク」の情報を織り交ぜて提供をするわけです。

こういった経緯で構成された集団に対しては、
一般的な科学的知識や良識とか常識とかを持ち出して反論を試みても全く響かない。
コントロールしようと画策している人は、
実際問題として「フェイク」を承知で情報を流しており、反論は意図的に無視します。
支配下に置かれてしまった人は「フェイク」を「ファクト」だと信じて疑わないので、
良識側のあらゆる「反論・反証」を逆に「フェイク」として捉えるので、意味をなさない。

もちろん、「詐欺師」とか「陰謀論者」は昔からいます。
 

ヤバいのは、SNSを利用することで、個人や即席の集団や団体が、

自ら「偽科学情報」「陰謀論」をばらまく敷居が低くなり過ぎたことと、
昔は、物理的な接触の出来る範囲が集団形成の大凡の限界だったものが、
ほぼ全世界の人間に普及してしまったネット端末(スマホとPC)によって

 

<<< 釣れる人数が飛躍的に増えた! >>>
 

ということです。

釣れる人数の桁が変われば、得られる力や利益の大きさの桁が変わってくるわけです。

これまた厄介なことに、
世の中の理不尽な仕組みに疑問や不満を持ち、それをなんとかしたいと考える、
本来的に真面目な人ほど、釣られやすい。
自分が楽しければいい人に陰謀論を説いても、何それ、都市伝説?おもろいね!で終了。

そして、現状、景気や社会情勢に明るい展望が少ないこともあいまって、
社会がきわめて理不尽な状態である事が、ずっと公に喧伝され続けている状況で、

さらに、常にSNSの加速装置が働いている状態なので、
不満を持つ人間、なんとかしたいが如何ともし難い、と思っている人が増加している。

そこに、
にっちもさっちもいかない現状を全部ぶっ壊してくれる「ファンタジー」を提示されると、

どうしても憧れてしまい、頼ってしまいたくなります。

筆者も、抱える問題が多すぎて考えるのが面倒になったとき、
「オール・オア・ナッシング」「一か八か」見たいな思考の助けを借りたくなります。
でも、それは、「ナッシング」につながる破滅の道かもしれない考え方であって、
とても危険なのです。

苦しくても、辛くても、破滅しない方法を「考え続け」なければいけない。
自分でなんとか出来る部分は、他人任せ(他責)にすることなく、
自ら担わなければいけない。後悔しないためには、「自分の頭」で考え続けることです。

今は、そう考えてやっています。
 

「何で信じるの?」とか「なんのこっちゃ?」って思うのも理解できますが、
恐らく、「フェイク」を信じる人間を「0(零)」にはできません。
そういう方は一定数いらっしゃる。そして、どうも数が増えているように見える。
エビデンスが無くて申し訳ないが、世界各地でネットの活用による政治活動・政治運動により、新しい政治思想や新興の政治団体が台頭してきているのは証左の一つかと思う。

元に戻すと、
よく、正論で「偽科学」「陰謀論」を論破しようと試みているのを見かけますが、
そういったコミュニティに一度所属してしまうと、

そのコミュニティ内の方に一般的な話は通じなくなります。
コミュニティには強固な防御壁があるので、声が届きません。
コミュニティ内の独自ルールが壁の中でエコーチェンバー(自分の意見が周囲から肯定的に返ってくる)を起こしている状況なので、壁の外側の世界は全て敵と見なされるからです。


漫然と過ごしていると、こういった話に引っ張り込まれてしまう機会が増えてしまいます。

釣られた直後なら、抜け出すチャンスはあるかもしれませんが...ほんとに気をつけたい。
大きなお世話ですが、明日は我が身と考えたことが全くない方、

常識から外れられず真面目な方ほど、ちょっと気をつけた方が良いかもしれないリスクです。

 

以前から一定数いたこういった「フェイク」を旨とする主張は、
数が少なくて力が無かったので(局所的には大きな影響を受ける事があったでしょう)、

社会全体に不安を起こすまでには至っていませんでした。

 

民主主義制度を旨とするコミュニティで「先進国」とカタログされているような地域では、

比較的、現状、非常にポピュリズム(大衆迎合)的傾向となっています。つまり、
受けの良い言説がSNS等で拡散されることで支持を得られることがわかってしまった。

そうなれば、その手段として、そこに「フェイク」を混ぜる事が増えていきます。

この先、どんどんそういった言説の数が増えてしまうと、

社会の分断や混乱の度合いが、どこかで無視できない程大きくなると考えられます。

そう遠くない。目の前だ。既にそうなっている。実感している方も多いかと思います。

 

インフルエンサーとそのファンネル(取り巻き)の中でも声の大きい輩が、

SNSで吠えているだけ。という部分は大いにあるとは思いますが、

連日、そういった言説を聞かされると「アレ?どっち?」って、なる可能性も否定できません。

 

筆者のプロフィールでご紹介(させていただいています)が、

筆者は、いにしえの時代からコンピュータとつきあってきまして、

掲示板上の罵詈雑言合戦の観賞、釣り(目立つことが目的の嘘。手の込んだ美しい「釣り」もあったなぁ..)、グロ(テスク)画像・精神攻撃系画像(蓮コラ←調べてはいけません)・ブラクラ(ブラウザクラッシャー)を「ソースチェッカー」などのツールで調べて回避したり出来なかったり、びっくりGIFの観賞、不謹慎ゲーム、チェーンメール(不幸の手紙)等々、それなりに場数を踏んできましたが、そんな経験を持ってしても、

昨今のSNS上の誹謗中傷合戦をうっかり追っかけてしまったりすると、

少なからず、精神にダメージが入ります。

閉鎖された空間内(掲示板とか)の出来事なら域内での諍いで済んで、まだ良かったのですが、

やはり、飛躍的に参加者が増えたSNS上で「わーわー」なっていると、

これ、ほんとうに社会全体大丈夫か?って、言いしれぬ不安におそわれます。

「SNS断ち」「スマホ断ち」「ネット断ち」をしたくなるのも当然です。


「フェイク」がまん延していても、そのうち「ファクト」が戻ってくるでしょ。


と、泰然としていたいものです。

 

直球の反論は、反論の対象にエネルギーを与えてしまう事もあります。

躍起になって反論するのではなく、淡々と事実を積み重ねていくこと。

相手と同じ土俵にたってはいけません。反撃の材料にされます。

現在のオールドメディアを見れば、わかるかと思いますが、

「オールドメディア」を牽引していた世代は、好調な新しいメディアに嫉妬をしているため、

新興メディアを下に見ないと、矜持を保てなくなっています。

とはいえ、オールドメディアの持つ取材力は個人や即席集団にはない強力な武器です。

今こそ、その力を発揮すべき時です。真っ向反論するのも大切ですが「ファクト」を積み上げる

本来の作業に立ち返ってもらいたいと、衷心より願っています。

最終的に「積み上がった事実」をみれば、通常の感覚であれば「ファクト」か「フェイク」かの「判断がつく」のだと、そう、考えています。

 

ただし、ここは、強調しておきますが、

あくまで、「自分の中で一定の根拠のある判断がつく」ということです。

 

矛盾したこと言いますが、

自分の直接関与した事でない限り、

「ファクト」「フェイク」の判定は「厳密には不可能」です。

真実に相当する根拠が「かなり」「結構」「まあまあ」「それなりに」ある、とか、ない、とか、そういうレベルの話です。また、その根拠によって、なにがしかの判定を下すためには、

一定程度の範囲の知識や知見、経験、思考力なんかも必要になり、

それがない場合は、広範囲の人には受け入れられ難い「判断」と見なされます。

 

ちなみに、支配をする方のお立場の場合は、

エコーチェンバーを増幅させる為に、狭い視野となるような、少ない、または、偏った情報が

非常に有効です。また、自分の頭で考えさせてはいけません。答えは与えてあげるのです...

 

もどして、

言葉の流れや便宜上やむを得ずのケースは別として、

「真実」について断定をする人には注意した方がよいかと思われます。

「私は、知らないと言うことを、知っている。」という姿勢でしょうか。

「私は宇宙の全てを知っている!」なんて言われてもね...

知・智に対して謙虚であるほど、断定する表現は使いづらくなります。

世の中で「絶対」と言い切れるのは「人の死」くらいですが、それすらも、

(生死の定義や形態は別として)絶対ではない可能性も、ない事はないかもしれない。

 

なんか「スルー」耐性が低い人が増えて来ているような気がして、不安。

参加者が増えたからだろうか?社会全体になんか余裕がない感じもする。

とは言うものの、今後、筆者に余裕がなくなったら、

ここで、フェイクをまき散らすかもしれませんw

その時はスルーしていただければ幸いです。

 

とどのつまり、

フェイクに騙されないための一番の防衛策は、

躍起になって何でもかんでも疑ってかかってフェイクを見破る・論破することではなく、

自身の心に一定程度の余裕を残しておくこと、なのかもしれません。

思考にネガティブな影響を与えないように、しっかり体調管理をすることも大事。

 

あと、もう一個、今の時点の私の考えでは、

様々な分断・ディスコミュニケーションの原因の一つである「認知バイアスの歪み」は、

所属しているコミュニティに要因があったりもする、と考えています。

 

エコーチェンバーはなにも、偏った集団だけではなく、もれなく筆者やこれを読んでいるあなた

の所属している集団にも存在します。例えば、筆者が「良識的」と思っている集団にむけて、

「良識的」なことを言うと、筆者には肯定的な反応が返ってくるわけです。

この場合に、認知バイアスの歪み、偏見・予断をなくすためには、居心地の良い特定の集団・コミュニティに「だけ」所属していては、手厳しい反応は期待できません。自分の主張や意見があるならば、複数の異なる見解のコミュニティで発表し、その反応を「試す」行為と、返ってきた反応を、改めて、自分の中で咀嚼・再解釈・客観視する態度が重要になる。

 

これを意識することは、もしかしたら不幸を招く可能性もあります。

複数のコミュニティの掛け持ちにより、自分を見失う・本当の自分がどれか分からなくなる・八方美人だと感じる、ということが起こるかもしれません。でもそれは、錯覚だと考えています。

「本当の自分」など存在しないからです。相対的な外側からの反応を使って、便宜上、自分の位置はこの辺かな?と確認する。そういった相対的な評価でしか理解できない。だから、多少の「ぶれ」は想定済み、としておかないと、必要以上のループに捕らわれてしまいます。

また、誰にも相談せず、「試さず」、自分一人で考え続けているなら外側の反応自体が使えないじゃないか。ということに関してですが、それは、「完全な一人」ではものが考えられない、と言えるかと思います。ものを考える時に、何らかの外側から与えられた、判断基準・価値観を利用せざるを得ないからです。

 

実は、これは結構厄介で、個人が自分の中で、何事かを判断する為に仮定せざるを得ない、

世界・常識・価値観は、第三者の誰にも踏み込めない・反論できない・触れられない領域です。

なので、変化することが非常に困難な「不変のバイアス」のまま、自分の中に居座り続けたりします。ここにとらわれてしまった場合、「インポスター症候群」(成功を自分の手柄と考えられない。詳しくはWEBで)になったり、誰の言うことも聞かない独善・独裁者になったりする要因にもなりかねませんし、その状態から抜け出すことが、非常に、非常に困難になります。

自分にも他者にも介入できない「不変で仮想の世界」が作られてしまうからです。

 

というわけで、判断に迷った時は、迷わず、第三者の意見も聞いてみる。反応を見る。また、

自分が所属しているコミュニティが持っている「特徴的なバイアス」または、肯定的に返ってくるだろう反応については、意識的に確認する癖を付けておくこと、が必要になるのかと考えています。そこに、違和感があった場合は、今のコミュニティ(地域・集団・会社・交友関係・家庭)から、距離を取る、抜け出す、別のコミュニティを掛け持ちする、移ってみる、ことで、

自分の中で、表面化、言語化、客体化できる、かもしれない。

 

自分で自分を評価・判断しているその元の価値観や常識が、所属しているコミュニティにあるのだとすれば、「別のコミュニティに所属すれば、価値観や常識が変わる」と言うことです。

とはいえ、

都会の絵の具に染まってしまった彼(木綿のハンカチーフ)は戻って来なくなる。

東京には空が無い(智恵子抄)といって、戻って行く(戻りたいと願う)。方がいる。

これは、所属したコミュニティが自分に取って、居心地がよいかどうかでも決まる事を示唆します。なので、先程言ったことの解像度を上げるとすれば、

「別のコミュニティに所属することで、価値観や常識が変わる可能性がある。」

これは、当たり前かもしれませんが、

「自分が変わらなければ変わらない」

と考えている方にとっては、方法論として有効な可能性があります。

「問題を抱えて困っているあなた」自身は変わる必要はなく、

「問題のあるコミュニティ(場所・環境)を、居心地のよいコミュニティに変えてみる」

ことで、「あなたが心地よくなる」可能性は見えてはこないでしょうか。

「あなたが何か問題を抱えて困っているならば、居心地の良いコミュニティを探す」

という事になりましょうか。

一応、どういう集団が「心地よく」感じるかは、少し検討が必要かもしれません。

場合によっては、犯罪集団があなたにとって心地の良い場所である可能性もあります。持続可能性を考えた場合、犯罪集団に所属し続けるのはリスクです。そういった検討は必要かと。

いずれにしても、くれぐれも「フェイク」を騙(かたる)る集団やコミュニティに取り込まれてしまわないように、このブログ冒頭のチェックも利用してみていただけたら、幸いです。

 

筆者がここで言っていることは、筆者に比較的近しいコミュニティに所属している方には部分的に理解されかもしれませんが、そうでない方には、何を言っているのか理解できない可能性が高い。これは、分断とかではなく仕方のないことです。

かつては筆者も、人類に共通する普遍的な法則を見つけたい哲学の徒、を目指してきましたが、

普遍的な法則は無理ですよw

じゃあ、何ができるか?

出来ることは、ものの見方の解像度を上げること。です。

多面的にものを観察して、いくつかの仮説を立てること。それなりの根拠を集めること。

 

矛盾を承知で「この世に「断言」出来ることなんて「絶対にない」!」と、信じてやっていく。

そうすれば、あらゆるものを疑う事が出来ます。ものを考える出発点だと思ってます。

筆者なりに、いろいろ調べて、考えてきたものを、(大量の文字でw)発言・発表することで、

その考え方を誰かに知ってもらうことで、何らかのお役に立てたなら嬉しいです。

 

最後に、一応日本は民主主義なので、

なんとか51%以上80%位は話の通じる人間がいる社会を維持し続けて欲しい、

というお話しだったんですけれども、お付き合いいただきありがとうございます。

 

意見なんか合わなくても全然構わないので「話の通じる人」...いなくならないよね?

社会人になってからというもの、通勤のお供にラジオを聴いてきた。

ニュース、天気、時事ネタについては、インターネッツの時代になってから、
必要な情報は自分で取りにいくのが当たり前となって、
効率的で確実に情報が手に入るようになったのは大変重宝するが、
反面、自分の守備範囲外の情報に疎くなりがちで、そんな時に、

信頼できるパーソナリティーやスタッフさん方が作っているラジオ番組から届く情報は、
たまに、思いがけない発見があったりして、自分の世界を拡張してくれるので、ありがたい存在だったりする。

あと、このブログにしてもそうだが、筆者若干「コジラセ」ているので、
パーソナリティーさんやリスナーさんの感想で、
時事ネタなんかについての巷・世間一般の受け止め具合や雰囲気が、ふんわり分かったりするのも助かる。
通勤時はコーナーの進行具合でわかる、「聴く時計」としての役割も重要。

さて、ラジオ聴きの方なら、特に夏場にかけて、よくお耳にかかるかと思いますが、
KINCHOさんのラジオCM。

宣伝部のKさん曰く、
「おもしろいCMを作れば、ラジオがもっとおもしろくなるんじゃないか、と思うわけです。」


クセ強い『金鳥』ラジオCM裏話
 

スポンサーさんでありながら、CMの部分も一緒にリスナーと楽しめたらいいなんて発想が尊い。

さあ、前置き終わったので、本題に入ります。

KINCHO(大日本除虫菊株式会社)のゴ〇〇リムエンダー(金鳥さん、苦手なんで、すみませんが伏字使います)のラジオCMの話を存分にしたい。
そして、聴いたことのあるリスナーさんが、もっと評価されてほしいって検索されたときに、

その通り!と思った人間がもう一人いる。というブログを残しておきたい。

「2024 64th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のACCシルバー受賞
「言い訳ムエンダー」の3タイトルのうちのなかでも友人編。
初見(初聴?)では、通勤中に泣きかけました。ラジオからの不意打ちけっこうあるある。


聴いたことないよっって方も、聴いたことあるよって方もあらためて、

まずは「こちら」を聴いていただきたい。
って、
公式さんのアーカイブのURLを貼ろうと思っていたのですが、
以前公式さんにあったブクマしてたアーカイブのページが404になってるんですけど...
なにか、契約上の制約があるのか、まあアーカイブの管理もロハではないし。
振り返らないという宣伝部のご方針なのかもしれないですが、う~ん、どうしよう。

ならばと、文字起こしのために録音していた音源を、

非公式で自分のYouTubeチャンネルにアップしようかと思ったのですが、
それでは、平素よりラジオ番組を支えてくださっている、
大変お世話になっている大事なスポンサー様にご迷惑がかかる。

でも、やっぱり役者さんの演技と演出込みで体験していただいたうえで、
感じたことを共有したい気持ちや、お気持ち表明乙って思われたりしたい。

あと、もしかして、同じようにもう一度聴きたくなって音源探している方のお役にたてるのでは?なんて思ったり。

まあ、ネットで検索しても、「言い訳ムエンダー」友人編について触れている方ほぼいないし、
インターネットの最果てのブログと動画チャンネルなので、

検索されても埋もれて見つけてもらえないだろうし、
大騒ぎになる可能性はないので、ぶっちゃけ動画上げてしまっても影響ないだろうし、
ってか、上げるための字幕付きの動画も制作して準備万端のところまでいったんですが...
万万が一、それが公式の方に届いてしまったら、

やっぱりご面倒をおかけすることになるかと思ったので、

文字書き起こしだけでやることにしました。

一応、宣伝部のKさんエゴサするみたいですので、見つかる可能性も無きにしも非ず。
それならそれで、

Kさんにこれ読んでもらえたら、それだけでも筆者としては本懐を遂げることができます。

よし、じゃあ行くぞ。まずは、書き起こしのスクリプトを、

※「言い訳ムエンダー(友人編)」
登場人物:Aとその友人B

-----
(Aからの電話に出るB)

B はい、もしもし...

A おー、出た出た。生きてるか? 
A 最近大学にさ、全然顔見せてへんやん。 

B  別に、どうもないで... 

A 今、家おるん? 
 

B なに? どうしたん..  

A ちょ、聞いて聞いて。

B はぁ?  
 

A こないださ、ゴキブリムエンダーって初めてやってさ。 
B なんの話や? 

A いや、あれさ、マジで結果出てヤバいで。 
A プシュってやるやん。 
A ほんでしばらくしたら、ゴキブリがわらわらわらーって、 
A ビクビクビクで、バタバタバターやで。 
A もう感動すんで。 

B へえ~

A それでお前んとこもやったりたいなー思って。 
B えぇっ? 

A お前んとこは絶対俺とこ以上の結果が出るっ! 
B いらんわ。 

A いや、お前のそのきっったない部屋でさ、一緒に結果出そうぜ。 
B いらんって。
 
ナレ お前のことが心配やねん、と照れくさくて言えないときは、 
ナレ ゴキブリムエンダーを言い訳に。 

B わかった。じゃあ、いつ来んねん? 
A 今や! 
B 来とんのかい!? 

ナレ 煙じゃないのに煙の効き目。 
ナレ 金鳥・ゴキブリムエンダーは、使用上の注意をよく読んで、 
ナレ 正しくお使いください。
-----

大学に出てこない友人Bを心配するA。
心配でなんとか家に行って様子を見たい。


初手、Bの「はい、もしもし」
は眠れていないのか、寝起きなのか。だるそうな声。

次の、Bの、
「別に、どうもないで。」
は、例えば病気だとか、身内の不幸だとか、なにか原因がはっきりしているなら、
友人であるAに普通に「いや、風邪ひいてたんよ」なんて答えるはずなのに、
「なんにもない。」と答えていることから、
何もかもがめんどくさくなっているとか、俺に構わないでほしい、同時に、

Aに本当のことは言いたくない、Aと自分に対する後ろめたい気持ち、

が、ない交ぜになってでた、とっさの返事。
Bがネガティブな心情になっている背景を暗示する。
 

出だしの3つの会話だけで、登場人物、その関係、場面、状況の説明がされている。

スゲー。
途中の「お前のそのきったない部屋」というワードも、
今もきったない部屋であろうこと、それを知っているのは、何度も行ったことあるから。
そういう二人の関係性を一言で描写しています。

Aはといえば、
おそらく、電話をかける前に入念なシミュレーションをしていたと想像される。

それが、わかるのは、畳みかけるようにしゃべる様子と、

「わらわらわらーって、ビクビクビクで、バタバタバターやで」から伝ってくる。
努めて明るい感じにしたいがための、オノマトペ三連発。
商人の文化関西が誇る、擬音語や擬態語を駆使したコミュニケーション。

Bの「へえ~」は、Bの天岩戸の大石の隙間が少しだけ開いた感じのトーンにかわる。
設定が標準語であったなら、ここのくだりがもう少し深刻になりそうなところ。

 

Aの「お前んとこは絶対俺とこ以上の結果が出る」
からの
Bの「いらんわ」
のくだりは、
Bがしんどくなる前だった、以前のAとの丁々発止の会話が戻ったようなトーンに、

Bの声音がさらに明るく変化。

Aの「それでお前んとこもやったりたいなー思って」は、
もちろんAの入念なシミュレーションによる、用意された言葉なのだが、
図らずも、Aの本心を吐露するような口調。そういう意図を感じる演出・演技。

これがため、この「それでお前んとこもやったりたいなー思って」が、

「お前のことが気になって仕方がないねん」って、いっているように聴こえてくるのだ。
受けたBのやや強めの「えぇっ? 」は、

Aの告白に戸惑うBと解釈できなくもなくもない(さすがにやりすぎ解釈かw)。
からの、
「一緒に結果出そうぜ」
がBの心を開かせる、とどめの一撃(←言葉選べよ)になる構成。(お見事)

Aの「一緒に結果出そうぜ」
をうけて、Bはすべてを理解する。

Aのやさしさ、気配りぃなAのことだから、
きっと、自分のためにいろんな手を考えてくれたんだろうな....って、
それがゴ〇〇リ退治かよ!って。アホか....

Aへの感謝、そして自分を心配してくれる友達がいたことへの気づき、

いろんな感情がいっぺんにわき上がって、胸に込み上げてきたものをこらえるかのような、
Bの「...いらんって」

ああああ、最高。
役者も最高。本も最高。
 

 

ストーリー全体は「ぼけA/つっこみB」による漫才仕立てのような構成。

その、切れと明るさを徐々に取り戻していくように演出がされていて、

出だしBの「はい、もしもし...」からの、ラスト「今や!」「来とんのかい!」のスピード感。

その切れがあるならBはもう大丈夫。と、リスナーを安心させる。

脚本スゲー。
CMとしてもちゃんと「プシュってやるやん」で、
簡単な使い方の商品ですよ~っていう商品説明がしっかり練りこんである。(プロの仕業)
そう、セリフ劇の作品や漫才であるならまだしも、これがCMなのがやばい。

ついでに、ちょっと話がそれますが、
筆者、仕事での必要上から「職場のメンタルヘルス」のようなセミナーを何度か受講した経験があるのですが、
度々いわれたのは、メンタルを崩されている方には「わたしはあなたの敵ではない」ということを伝えることが大切。そう考えて接していくことが必要。困難な状況の解決方法を考えることより先に、まず相手に味方と認識してもらう、あなたを脅かす存在じゃないと思ってもらうことが先。

ともすれば、すこし重い話の設定を背景に据えたCM対して制作者は、
Aを通して、しっかりと聴衆に向けて、大事なメッセージも込めて作ってくださっている。
困っている相手に味方であることを伝えることの大切さ。
そして、「一緒に」やりたい。やっていこうぜ!というメッセージ。
普段の人間関係においても、
「頑張ってください」
といわれるのと、
「一緒に頑張りましょう」
では、ちょっと受け止めが違うというか、そんな風に筆者は思っていて、
そういうAの気持ちがBに伝わった~!っていう、この感じも泣けてくるんです。
いっしょにやろうって「申し出」の「気持ち」。それが得難い。ありがたい。
そんな大切な人がいる方に向けてのメッセージも込められているのが、また、すげー。

え~最後に無粋ながら、

「こじらせ」気味な筆者として、ちょっとだけ引っかかっちゃったんですが、
ナレーションの「照れくさくて言えないときは」について。

筆者の解釈は「照れくさい」じゃないんすよね。

Bのこと、Aはどうしたらいいかわからないまま、しばらくの間すごく悩んでいて、
でも、意を決してB会いに行こうと考えて、
万一のことも考えつつ、大学の図書館でメンタルヘルス系の本を読んだりして、
それで、Bに対して絶対言っちゃいけないことなんかを頭に叩き込んで、

家に行く口実を考えて、計画をたてて、事前に会話のシミュレーションを何度もして、
でも、Bがどんな状況かわからないし、どうなるかもわからないからめっちゃ怖いけど、
やっぱり心配だから、えいやっ!って電話したと思うんです。

それは「【照れくさくて】言えない」のとは、ちょと違うんじゃぁないかと、思ったのですが、
制作側としては、尺の都合上泣く泣く「照れくさくて言えない」になったのかしら、

とも思ったり。(偉そうな妄想w)
でも、確かに「照れくさい」以上に適切で簡潔な表現を筆者も思いつかないかぁ。

ふぅ。以上でございます。


いかがだったでしょうか。

この記事がいいと思った方、ぜひ、高評価・チャンネル登録は全然お願いしませんw

ほぼ5000字読んでいただいただけで、本望です。

どうでもいいお話にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

書いてて楽しかったです。

 

万一、関係者の方がみられていたら、ありがとうございました。と、お伝えしたい。

あと、ナレーションの裏で話してるAのセリフの全文が知りたい...

手持ちの音響プラグイン総動員しても全部は聞き取れなかった....


いやー、
1分の音声、セリフのみでこれだけのことができるのかということも、
あらためて心からすごいと思いましたし、1分には可能性しかないのも実感。

筆者がDTMで初めて作ったオリジナル曲は「3分46秒」。精進します。

最後に、CM絶賛させていただきましたよ~。宣伝部のKさん。ご査収くださいませ。

でわ。

筆者のDTMの音周りはこんな感じ。
オーディオインターフェース「PreSonus Studio 24c」:当初 StudioOneソフト付きだったんで
ミキサー「MACKIE MIX5」:アナログミキサー
スピーカー「BOSE Media Mate II」:5W×2(20年以上前の発売。しかも、超適当配置)
ヘッドホン「AKG K240 STUDIO」:セミオープン
改めて、書き起こすと見事に全部2万円以下で草。

とはいえ、楽曲制作上では何も困ってない。
PCの「Ryzen7 5700X」にパワー不足感があるものの、
CPUが65W!の魅力に取りつかれたので仕方がないと思っている。
実際に稼働してみたらCPUファンの音で悩む心配がほぼなくて満足。
GPUも「4060」の115W。「4060Ti」160Wと迷ったが、同じ理由でまあ満足。

などといいつつ、「5700X」と「4060」が不当に安かったから~、が本当の理由ですが、

副産物の方のファンの音がほとんどしなかった、のは想定外の当たりだった。

ゲーミングノートPCでDTMやってた時の「10300H+GTX1650」マシンは、
本体ファンがうるさすぎて、辟易した。
これからDTMを始めようという方がもしいたら、
ゲーミングノートPCは、DTMもゲームもヘッドフォンが必須と考えた方がよいかも。
デスクトップPCとノートPCでは熱のこもり方や排熱処理が全然違う=排熱時の騒音レベルなので、
その辺も含めて、スペックだけでゲーミングノートPCを選ぶのは気を付けた方がいいかもです。


さて、今回のエントリーの主題は制作環境のことではないです。

仮のミックスが終わって、一旦ミックスダウンした楽曲を評価する際に、
どういう環境で聴くのがベターなのか?
という、再生環境のお話し。

基本的にミックス作業は家族がいなければスピーカー。家族がいるとヘッドホン。
セミオープンなのは密閉だと耳がアホになるから。
密閉の「Sennheiser HD25」でやっていたこともあったが、耳がやられて止めた。インイヤーも同様。

まあ、そんで、DAW上の作業が一段落したら、一度ミックスダウンをしてみて、
DAWの作業画面から一旦離れて、客観的に評価するために別の環境で2MIXを聴く流れ。

1.「Pixel4a」+茶楽音人のイヤホン「Co-Donguri 雫 」
2.「Xperia XZ Premium」+qdc のイヤホン「superior」
3.「Walkman ZX300」+ACTIVOのイヤホン「ACTIVO Q1」
4.「Xperia XZ Premium」の本体スピーカー
5.「Xperia XZ Premium」+Ankerの「Soundcore Mini3」Bluetooth(SBC接続)スピーカー

当然、全部違って当たり前ですが、問題なのはミックスに失敗していると、
みんなちがって、みんなダメw

とくに問題なのは、
ギター、ピアノ、シンセ、ストリングス、クアイア、ブラス類やおかず系が破綻しやすい。
聞こえない、引っ込む、前に出すぎ、こもってる、刺さる、取っ散らかる、など。
例えば、ギターリフのアタック部分だけ妙に聞こえたり、クアイアとストリングスが丸被りで相殺、
ドラムのクラッシュシンバルが弱々しい、BELLが鳴り響きすぎる、とか。

それが、1.4.5はOKでも2.3の環境ではちょっと我慢ならないとか。
1ではすごくいい感じなんだけど、他ではそれぞれ個別の問題が発生する、みたいな。

上手くいけば、DAW作業(スピーカーとヘッドホン)の段階で意図した音とは、
機器の個性で済む程度の差異になるので気にならないはず。
世に出回っている商業音源が、いかにちゃんとしているか痛感する。

まあ、そこはがんばれとしか言いようがないのだが、
とはいえ、もう一個の問題として、どこに照準を合わせてミックスしようか?
つまり、手元の環境でこれだけ違うとなると、ビビるわけです。


全方位の視聴環境に配慮してミックスをするとなると、例えば、
「上げる」目的ではなくフレーバー的な意図で入れたリフやおかずについて、
上記の手元の環境の中でも、一番はっきりと聞こえる環境に合わせてやるのか?
という話で、実際、
【無來】小さなてのひら CLANNAD~AFTER STORY~ED
では、イントロ部分に「ロマンシング サガ3」の「ポドールイ」のメロディが鳴っているのですが、
意図としては、「名曲に名曲を混ぜるな危険!」にならないように、注意しないと聞こえないような音量にしてある。
んが、上記2と3の環境では、注意せずとも普通に認識できる程度に鳴ってしまう。

結局その辺は投稿サイトのアナリティクスをみて、
メインと思われる層、あるいは、届けたい層の視聴環境を推測して、
同時に、楽曲のイメージと相談して、自分で目標設定してやるしかないのですが...

動画投稿用の音源は、どうしてもある程度ダイナミクスを犠牲にして均一に音が鳴っていないと、
初手の出音の段階で離脱されて聴いてもらいにくくなるわけで、最低限の音圧は必要になります。
通常筆者は、音圧部分は一番最後に使うOzone先生任せですが、
音数が増えれば増えるほど、初心者というかゲインステージングがちゃんとできていないっぽい筆者の楽曲は

わちゃわちゃしてしまって、なんとか聞き苦しくない感じに、若干手を入れてみますが、

Ozoneを走らせる前の最初に意図したものからは微妙に外れていきがち。
そんで、最終的に、まあいいかで投稿しがち。

あ、ゴールが見えていないか、分かってないということだ。


自分の楽曲と同じジャンルで目標とするプロの曲とを交互に聴くのはそのためなんですね。
 

書いていて気づいたわ、腹落ちがすごい。
ちょっとミックスしてくる。
 

でわ。

目標は、
シンプルに でおとクリアで なめらかに よさんすくなめ しょうらいせいも

(5・7・5・7・7)
なんつって。

 

執筆時点でiZotopeのVelvetは良い感じ(かも)というお話しをしようかと。
記事中には、「iZotope Velvet」と「Sonnox Voca」と「WAVES SilkVocal」の使用感があります。
ちゃんとレビューするなら「波形で確認」が安心確実なのですが、

※Frieve-Aさんの動画がしびれるのはグゥの音が出ないほどの証拠(エビデンス)に満ちあふれているからですね※
ここでは、あくまで、そういう感じです...という話として...存分に聞き流していただければ幸いです。

え~、取り敢えずの問題として、通常「生歌録音」の方で気になるのは、

・部屋鳴りや空調ノイズ
ですが、さすがに、SynthesizerVが出力するボーカル音源は、
録音ノイズの方は考慮しなくてよいと考えられるので、
「iZotope VEA」のようなものはいらない(はず)。

・リップノイズ、ブーミネス、ハーシュネス、シビランス、ダイナミクス
これらを、SynthesizerVのDB作成の際にどう処理しているのかは分かりません。
わかれば不要な処理はしなくて済む事になりますが、
全てのDBの中の人が、同じ環境で収録しているわけではないわけで、
DB毎に積極的に対処すべき事柄は変わってくるだろうという予測もしつつ、
結局やっぱり、SynthesizerVといえども、
一般的なボーカルのトリートメントは必要だろう。というのが前提。

さて、
Velvetのお値段的な意味も含めてのターゲット層的に、
ライバルはWAVESのSilkVocalとSonnoxのVocaの様な気がしないでもないですが、

例えば、Sonnox Vocaですが、
ボーカル調整に慣れてくれば、2つのノブだけで良い感じに調整可能なようにみえた。
ぱっと見、何してるかわからないが、
左が、1176 + LA-2A二段がけのコンプ調整で、
右が、歪ませ具合と倍音の付加具合の調整らしい。
一番右のSOFTENってやつがシビランス調整(多分)。
が、そもそも1176とLA-2Aの音の傾向を十分に把握していない私には結構むずい。
調整してる内に、どんどん正解が逃げていくあるある。

WAVESのSilkVocalは、
ブーミネス、ハーシュネス、シビランスの調整を
LOW,MID,HIGHの3つの帯域毎にノブで調整してなんとかしてくれそうにみえた。
最後段のバーでダイナミックスという名のコンプ調整。
プリセットが嵌まれば良いのでしょうが、数が少ない。
Δで確認しながらとは言え、3つの帯域を行き来しながらの調整は、
こちらも私には結構むずい。というか、
いくら調整しても正解が不明なままなので適当に切り上げるあるある。

どちらも、
生人間の生録音用のプラグインであるはずなので、
SynthesizerVのボーカル音源がいくら生っぽい声とはいえ、
生人間のボーカル録音とは、調整すべきピントが若干ずれているような感覚もある。
今ひとつ、かかり具合の調整が難しく、
私の場合、調整した結果の最終的なボーカル音源が、
痩せたり、引っ込んだり、または、やり過ぎて、ざらついちゃって、
結局、何もしない方がマシなんじゃね?って事が結構ある。

ちなみに、
UADの1176とLA-2Aを二段がけしてSSLのNative Vocalstrip2
なんていう環境も持ってますが、
これは、老後の楽しみとしてとっておきますかねぇ...って感じ。
これで戦えるレベルになったら、SilkVocalもVocaも時短用にうまく使いこなせるのかも。

まあ、そもそもの筆者のMIXの蓄積が足りなすぎるのが根本にあるのは十分承知している。
だが、現在の優先順位はMIXではなく楽曲製作なので、
そっちは機械の方で簡単にやってくれ、下さい、ってこと。

という訳で、
筆者の現時点でのSynthesizerVのボーカル音源処理は、

Velvetでシビランスと大まかな音量調整などのトリートメント処理をした後、
HiFiプリセットの「UAD Studer A800」を通してデジタル臭さを消している風な気分w

に浸ってから、WavesのJJP VocalsかCLA Vocalsのプリセットと+αのFX追加、

でなんとかする感じです。


私のニコニコ動画ユーザーページにある、

【無來】小さなてのひら CLANNAD~AFTER STORY~ED

は、SilkVocalでの下処理ですが、今ひとつクリアさにかけたので、
思い切って「iZotope Velvet」を購入して、

「【ナツメイツキ】せぷてんばぁ」
で、初投入。

まあ、声質やボーカルスタイルで差はありましょうが、どうでしょうかね。

音源固有の問題を「LEARNING」で把握して、
Sibilance(雑音)とTonal(主音)を分けて処理しつつ、
必要な部分だけ動的にEQがかかる、
という処理の流れがメーカーの言うとおりならば、
非常に素行が良さそうに見えます。

試行回数が少ないながら、今のところ、
下処理担当としてはVelvetがまずまず満足度が高い結果がでました。

でわ。

えー、恐ろしい勢いで精力的にDTM作品(カバーだらけ)を量産していたおかげで
ブログの更新が半年程空いてしまいました。

全世界的に、しかも、そこかしこのコミュニティで、
分断(不寛容)が目立っていますが、
そこいら辺の絡まった糸の絡まり具合の解像度を上げる(※1)べく、
いろいろ、この間も考えつづけていましたので少し自分用にまとめてみました。(まとまってはいない)


まず、いきなりでかい主語からいきますが、
人間の行動原理を読み解くキーワードとして、
個人的に最近クローズアップしているのは、

「人は予測せずにはいられない」

というモデル。

ここから、いろいろな方向へ展開する事で、
だいぶ、人が起こすいろいろな事象への解像度が高くなりました。

例えば、
「行動や思想が首尾一貫している人物」が尊ばれるのは、
それが、他人から見て行動を予測しやすいからである。
とします。

本来的にコントロール不能な「他者」は「自分」にとっては困った存在であり、
コントロールは出来なくとも、対処が必要な場合はままあり、
そんな時は「他者」の行動・思考がある程度予測できることが重要です。(※2)

「予測に従って、将来の行動を決められる」

からです。
また、そこに「道徳的」や「倫理的」であること、
などは必要な要素ではなく、たとえ「不道徳な人」であろうと、
行動の予測がしやすい人ならば、「安心出来る他者」といえましょう。

繰り返すと、
他者に対して不道徳なりに行動に首尾一貫性が認められれば、
少なくとも、自分にとっては「安心出来る他者」となる。
ということ。

非常によろしくない例えになる恐れがありますが、

不祥事を起こした有名人に対して、
「あいつならやりかねない」と思っている場合と、
「あの人がやるなんて」と思っている場合とでは、
同じような不祥事を起こした場合でも、
事後のその人物への風当たりは、
一般的には、前者には寛容で後者には不寛容になります。

それは、
不祥事を起こした人物に対する自分の
「予測が当たった」事の安堵(感情=苦笑)
と、
「予測が外れた」事の不安(感情=たとえば怒り)
ということに、なるのではないかと思われます。

そして、もし「予測が外れた」場合、
不安感を払拭するためには、
「何故、予測が外れたのか」の理由を必要とします。

今後、同じ間違いをしないように、
不祥事発覚後に集められた新たな情報によって、
あらたな他者の出現に対して分析し行動を予測できるように備えるためです。

そこに、正当性あるいは筋の通った理由があれば納得し安堵し、
いつまでも予測不能な情報しか出てこない場合は、
不安が払拭されないまま、勝手に理由を考察したりしつつ、モヤモヤする(怒りが収まらない)わけです。

さて、
サマセット・モームのエッセイ『サミング・アップ』に、
「人間を観察して私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如していることである」
と書いてある、という話を以前も話しましたが、
私は賛同する立場です。

人は、人生の中で様々な経験を経て、変節を繰り返す生き物(※3)です。

で、この「他者の首尾一貫性の欠如」について「達観」した場合、
直接自分に影響のない場合においては、
「他者」が何をしでかしたとしても、自分には関係ないよね。
で、済む話になると思われ、大体の方は、それで済んでいる。

はずだったのです。

かつては、
マジョリティ(力のあるもの)の意見が圧倒した場合、
マイノリティ(力のないもの)の意見は圧殺されていて、

良い悪いは別として、
世論において「予測が外れた」場合の説明は、
マジョリティの「一方的な」意見を「疑うことなく採用」することで納得して安心する事ができた...のだけれども、

(力のないもの)だったはずのマイノリティが、
(力のあるもの)に変わりうる事態が起こった。

SNSでの発信ですね。


『サピエンス全史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリが、

「無知はそれほど危険ではありません。あなたがそれを力と組み合わせるならば、これは有毒な混合物です」(※5)

とTIMES誌で言った様ですが、

まさにそのようなこと、
つまり、無識者(無知)であっても影響「力」を持つ可能性が出てきた。
さらに厄介なことに、肩書き上は有識者と呼ばれる人の中にも(無知)が「混ざっている」事が判明しつつある。
さらにさらに厄介なことに、そこに「生成AI(AGI)」も参戦する事態となっている。

AIが何を考えているかなんて、それこそ予測不能な分けですから不安は増大するわけです


-----
「私も何も知らないし、何もわからない。
しかし、何でも知っていると思い込んでいる人より、
自分は何も知らないし、わからないということを知っている」
-----
謙虚に情報と向き合うことの大切さが、今、身に沁みる


『ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質』(※6)の著者ナシーム・ニコラス・タレブは、

人間は、「予測不可能な出来事(ブラック・スワン(※7))」を「過小に評価する傾向」があり、
それを「予測可能なものと誤認する」ということを論じているらしい。


私なりに調べた中で、合点がいったところは、投資というか私の場合主にギャンブルにおいてだが、
実際、まあまあの期間、ギャンブルとして競馬と向き合ってきた経験上の自分の学びとつきあわせて、
以下の内容に共感をおぼえた。


・成功した時のプラス面が失敗のコストを「莫大に」上回るなら、
 やる価値があり、そこに利益を上げられる「回数」は関係なく「結果の度合い」こそが重要。

・ベッターにとって最も大切なのは破産のリスクを避けること。

・起きる確率が(非常に)低い事を「予測」することは、あまり生産的・効率的とは言えない。
 とはいえ、その事象が起きた時の「影響」はある程度予測がつくので、そこは準備しておけばある程度対処が可能。
 つまり、確率(これはわからない)よりも、影響(これはわかるかもしれない)のほうに焦点をあて思考する。

・物事には大量の「たまたま(偶然や異常値)」があるのに、人はそれを「たまたま」とは思わない

・過去は確定し、未来は予測できない。なので、人はおおにして、
 確定した過去の事実のみをもって考察し、この振り返りの中で、実際の物事を歪める傾向がある。
 この、過去を「理解」しているという「錯覚」は、未来を「予測」する能力に対する「自信過剰」を「助長」する。

まとめると、

・未知なものは未知なまま扱い、その未知なものがどのような影響を及ぼし得るかということに従って判断する

ということ。


「人は予測せずにはいられない」

これは、避けられないのだと思う。

しかしながら、
「偶然・異常値」の確率を計算して、それが途方もない確率であることを知り、
結果、これは「奇跡」だと考えたり、あるいは逆に、
必然の結果に対して「偶然・異常値」だと取り違えたりする。

こういうことは、考え方のシフトで避けられるのではないか。

ということである。

例として上がっている、

「0と1がランダムに10の100万乗個並んだ数列には、
 0が連続して100万個並んでいる個所が、少なくとも10か所は存在するはずだ。」

ということを意識できているか、いつでも自問しないといけない。
そうでないと、
「ランダム(や偶然)」に意味を見出し、「ランダム(や偶然)」から、
むりくり必然を導き出してしまう誤謬を犯す。


さて、本題に戻りたいw

投資やギャンブルの話は興味深いとはいえ、
私にとっての本題は、

「人は予測せずにはいられない」

というモデルを利用して、
「自分」への解像度と「他者」への解像度を上げることにある。

今、自分が取る行動を決定するのは、思考と予測に基づいて行われる。

「喉が渇いたから、水分をとりたい。

水道水やミネラルウォーターは安上がりだが、そもそも論として味のしない水が飲めない。
何なら昼は油そばだったから、すっきりした感じの飲み物で、ついでに、
体重が気になるので脂肪がつきにくいと宣伝している飲料を飲みたいところだが、
ポイ活しているのでポイントのつく、あのドラッグストアに行って買って飲もう。
午前中に依頼された取引先への資料の送付は、取り敢えず、水分を取ってからでいいか。」

のような、思考と予測の連続体みたいなわけだが、
人によっては、

「え、水飲めない人が存在するの?」

「いや、取引先への返事が最優先だろ」とか、
「特保の飲み物なんて、不当に高い割に当てにならない」とか、
「ポイ活の為に振り回されて残念だね」とか、
いくつかの引っかかりポイントがある(※8)かと思う。


それは、人の多様性であって、人生で獲得してきた価値観であるから、
それが、自分を縛るものでないのであれば、肯定できうる価値観であると思う。
しかしながら、獲得してきた価値観の中に、
「ランダムや偶然や異常値」による「無知や錯覚」から生まれたものが紛れてはいないだろうか。
ということ。

少し逸れるが、
白と黒の間に「様々なグレー」がある事を「認めたくない」というバイアスがあるように思う。

「中庸」という「過不足なく、偏りなく、調和がとれている状態」をさす言葉があるが、
これは決して、「真ん中」を指す言葉ではない。
よく、年収の「平均値」という指標があるが、あれに違和感をおぼえるのと同根であって、
外れ値の影響を受けにくい「中央値」で示された方が、より現実的ではある。
「中庸」という言葉が必要なのは、
物事を考える場合、「中庸」である事を人に求めるのが非常に困難であるからこそ、
であって、そういう事情であるならば、
「様々なグレー」がある事を「認めたくない」というバイアスこそが、人にとっては一般的なのかもしれない。


翻って、
・未知なるものは未知なまま扱い、その未知なものがどのような影響を及ぼし得るかということに従って判断する

とした場合、
「未知なるものは未知なまま扱う」という事の困難さは想像に難くない。
「未知なるもの」を既知として扱いたい。予測したい。対処したい。白黒付けたい、グレーはいやだ。

その衝動を抑えることは難しい。

が、考え方を変えれば、
「エポケー(※10)」(判断停止)しとけっ!、て話で片付けてよくって、重要なのは、

「その未知なものがどのような影響を及ぼし得るかということに従って判断する」
ことの方に重点を置く方が、なんぼかマシという事に、あらためて気づいたりするわけです。


もう少しだけ具体的にすると、

「ネガティブな考えしか思い浮かばず、常に不安にさいなまれる」場合、
その思いつく限りのBADな考えの中に、

・「未知なるもの」ぶっちゃけ「=他人」だったり、
・「たまたま(低確率な事象)」だったり、
が、紛れ込んでいる場合は、
・「他者(未知なるもの)」が、自分に、どんなよろしくない仕方で介入してくるかの予測
・「事象(偶然)」が、どんな風に自分に襲ってくるかの予測
をする事は、一時中断して、

「そいつ」や「災難」が、
「私にどのような影響を及ぼすか?ということに従って考えて、判断する」
という事によって、「ネガティブな考え方」は、実はプラス方向に転じることができる可能性を秘めている。
ということになるのじゃあないかなぁ、と思いました。



いつも通りの長文・乱筆となりましたが、
ブログとしてアウトプットしておきたかったことは、
たまたま、親だったり、一番近くにいた影響力の強い「他人」が”ブラック・スワン”の人間だったりした場合、
「その経験に基づいて形成された”他人像”が普通ではない」ということに自ら気づくことが、
過去を「理解」しているという「錯覚」に陥りやすく、
そのことで実際の物事を歪める傾向がある「人」にとっては、

大変困難なことだということです。

 

そして、ブラックスワン的他人像を持つ人と、そうでない人との間に、

ディスコミュニケーションが生まれ、不寛容や分断の要因の一部を形成する。

 

自分への、あるいは、他者への解像度を上げていくことで、

これを少しでも、減らしていけないものか?
 

そして、もう一つ、このエントリーを書いた動機の一つとしては、
もし、この考察が誰かに届くのであれば、なにかしらヒントになったら、

なんてことを思ったりもするわけです。

 

が、まあ、いうて、この一連の長文は自分のためのもので、
自分自身として、人を信用できなかったり、他人に期待をしなかったり、
自分のやりたいことを優先してしまったりすることの、自分の冷たい性格を何とかしたい。
他者を理解することで変えてみたい。
という、考えでずっと人生をやってきていて、ここに書き綴るに至っているわけです。
年を経ると、褒められたり、励まされたりがなくなっていくので、

どうもそれが少し堪えてきているようで、
要するに、「大丈夫だよ」って誰かに言ってもらいたいだけなんですわよ。
DTMで曲を量産して動画を短期間に大量に投稿していたのは、再生回数が増えることで、

自分を安堵させるため。ちょっと疲れているからなんでしょうか。

まあ、自分自身で好きなように曲の製作から動画の製作までして、

全世界に(恥ずかしげもなくw)公開することができることや、その技術が少しずつ上がっているのを実感できることが、単に、楽しいというのも、もちろんあります。

最後に、
非常に参考になったというか、私の中で転機の一つとなったポッドキャストを紹介します。
こちら、

いつも自分を罰する自我や、自分を責める他者に苛まれている方にとって、

あるいは、どう接しても、何と声をかけても本心を決して表にだしてくれない方が身近にいらっしゃって、そのことに戸惑いを持っている方にとって、

「人や自分に対する解像度を上げる」ということに関して、気づきの多い内容の番組だと思っています。

※TBSラジオのPodcast番組
「となりの雑談」
https://www.tbsradio.jp/kikimimi/

桜林直子さんとジェーン・スーさん、
他者に対する非常に繊細かつ突っ込んだ洞察力をお持ちになるお二人ですが、
真逆と思われる立場のそれぞれの視点から、
人の心のありようや態度を、このお二人の雑談だからこそ俯瞰できるような作りになっていて、

また、音声番組ならではというか、時間を使って丁寧に紐解いていく感じがしていて、
私にとっては、非常に説得力がありました。
気になったら、聴いてみてはいかがかなぁと思い、唐突ながらご紹介させていただきました。

 

でわ。


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※1:
絡まった糸を解きほぐそうなんてことは、少なくとも「考えるだけ」にしておきたいものです
絡まったものは当人同士でしか解けない

他者が関わる事象である以上、不確定要素が多すぎて、労多くして益は少ないと考えています
なので、自分にできることは、とにかく自ら絡まりにいかないこと


※2:
他者をコントロールできると信じている人もいますが、それは除外とします
私は、他者を完全にコントロール出来ない以上、信じるには至らないという考え方です

※3:
以前は、「人生を通して筋が通っている」事は美徳と考えていましたが、
「人生哲学の様なもの」が洟垂れの頃から固まっているなんて、
特殊な経験を踏みぬいてしまった、ほんの一握りの人間に限られると思ったときに、
一般的には、変節を繰り返しながら徐々に(※4)形作られる方が自然だと考えるようになりました

※4:
残念ながら、徐々にではなく「不揃いの階段状」に、とあるきっかけのあとで、
ぐんとステップが上がる(下がる)のだと思います

※5
https://time.com/4672373/yuval-noah-harari-homo-deus-interview/

※6:
未読ですが、一時期、金融業界で有名になったらしいです

※7:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%B3%E7%90%86%E8%AB%96

 

※8:
油そばは正義

※9:
とはいえ、「平均値」の方も「推移」を見る上では必要な指標ではある

※10:
厳密には、「事象を客観的に捉える」という本来の目的とは違うんですけど
「エポケー」って語感がキャッチーで好きなので...

 

 

「わたしの将来の夢はF1レーサーになることでした」

この文章をみて、瞬間的に想像するものは何だろう。
容姿・年齢・性別が、
なにがしか、大まかな像として、浮かんだはずである。
非常に限られた情報しか与えられていない場合、
自分が持っている知識や経験で、足りていない情報を自動的に補足してしまう。

ACジャパンの広告でこれを逆手にとったCMを流した。
「ジェンダー平等」についての作品で、
作品タイトルが「聞こえてきた声」というものだ。
調べれば、実際のCMが出てくるかと思う。

そして、この広告に不快感をおぼえた人たちから、
少なくない量の抗議が届いたそうだ。
実際、私はCMを目にしたとき、違和感をおぼえた。

その違和感を説明すると、

まず、広告の作りとして、最初に非常に少ない情報を聴衆に伝える。
たとえば、
「我が社の経営方針を発表します」
と、音声なしで文字情報だけ渡す。その後で、
「聞こえてきたのは男性の声ですか、女性の声ですか」
と、ナレーションが入る。

つまり、「男性の声」として受け取った人に向かって、
それって、「ジェンダー平等」についてバイアスがかかっていませんか?
という、作りだ。

「アンコンシャスバイアス」つまり、
無意識に“こうだ”と思い込むことをなくしませんか?
という話であるが、ちょっと待ってはいただけないか? 考えて見て欲しいのです。

「我が社の経営方針を発表します」
と文字だけの非常に少ない情報を、突然提示された状況で、
瞬時に、「男性かもしれないし女性かもしれない」と性別を保留にしたまま、
仮に、この台詞の後に、さらに、延々と物語が続いていき、
その続いていく物語の内容についても、常に、
「アンコンシャスバイアス」を疑いながら物語を読み進むことが、
どれだけ大変なことか、という話である。

もしかして、そのような物語の読み方をしている方がいるのかもしれないが、
私は、現時点で確定していない情報は勝手に補足して、情報が提示され次第、
その像を都度修正していくものだと思っているのだが、どうだろう。

これが、違和感。

私は、
「人間、感じることからは逃げられない」
「思いついてしまう事は止められない」

それ自体は、少なくとも「悪」ではない、と思っている。

つまり、個々人が思い浮かべる像は多様であるにせよ、
例えば、

A:「わたしの将来の夢はF1レーサーになることでした」

の提示を受けた場合、この時点で私は、
「引退したヨーロッパの元F1レーサが回想として言っているのかな?」
と一旦想像しておき、その後の文章が例えば、

B:「と、かつて少女は言った」

となれば、そこで像を修正する。

私は、ここ「B」の提示の時点からが、
「アンコンシャスバイアス」
の分かれ道だと思うのである。

もっと下位のクラスならまだしも、
最高峰のF1の世界で女性ドライバーなんてあり得ない。無理に決まっている。
おとなしく別のスポーツでもやれば良いのに。
か、
F1レーサーになりたい女性か。ありだな。
ドライバーとしてなら男性と戦えるかもしれない。
でも、実際、なった人いるのかな。そういえば聞いたことないな。厳しいのか?

である。


調べたら、過去、女性F1ドライバーは何人かいます。

決勝レースに出走できた女性ドライバーは2人。
そのうちの一人は入賞して0.5ポイントを獲得したようです。


その前段階の、非常に情報が少ないAの状態の中で、
自分が補った情報を指して「認知のゆがみ」と指摘されるのは適切ではく、
Bの状態になっても、考え方のバイアスが拭いきれず、
そのことを「認知のゆがみ」と指摘するのはわかる。
というのが違和感の正体であった。

要するに、
人間が、10人分の10個の情報をパラレルに受け取れるならまだしも、
情報をシリアルにしか受け取れないという制約のある中では、
ある程度、情報が揃った状態までいかなければ、
なにがしかについて瞬時に適切な決定を下す事は、人の能力的に限界がある、ということだ。

もう少し、わかりやすくすると、
「赤」という単語で瞬時に思い浮かべてしまう「色」を、
バイアスのかかっていないものに替えなければいけない。
といわれているようなものであって、そんな事をしていたら、
まともに会話が成立しないでしょう?
って話である。

「赤」は、
「朱」かもしれないし「深紅」かもしれない「血のような赤」かもしれないものであるけど、
通常の会話では、一旦、「赤」ね。ってことで大枠の把握をしていおいて、
必要に応じて修正すればよいのであって、
その解釈の曖昧さを残していることによって、
スムースに会話を進行することが可能になっている側面がある。

よく、哲学の民との会話はめんどくさい。
と言われるが、
この例で言えば、哲学の民は、
「厳密にあなたとの認識を合わせていきたい」
と、いう必要性を感じちゃった場合、
「赤」についての彼我の認識を可能な限りすり合わせるために、
たとえ一時的に会話を中断したとしても、
「朱」か「深紅」か「血のような赤」かを相手に問うてしまう衝動が止められないために、
スムースな会話が出来ないから、めんどくさいと思われるのである。

「瞬時に思いついてしまうこと・もの」自体は、
それまでに自分の見聞きし、経験し体験したものが元になって構成されるのであるから、
そりゃ、
今まで男性中心で作り上げられてきてしまった会社組織内の一場面を切り取られたら、
もっとも多く見聞きしていたものを真っ先に想像してしまう事は、自然であろう。
んで、それに対して、「ああ、女性なのね」などと言った時に、
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「会社組織」という単語に即座に「男性」を結びつけるなんて、
多様性が進んできている現代の職場をご覧になったことはないのか。
随分と遅れた価値観と貧相な経験をお持ちですね。
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とは、してくれないでいただけないか?
という話。

C:「我が社の経営方針を発表します」と、落ち着いた声で取締役の女性は言った。

となった場合、私はそこで、
「はぁ?女のくせに取締役?」
とは、ならない。
「ああ、なるほど、女性の取締役なのね。」
の「ああ、女性なのね」なのであって、別に何も引っかからない。

 

そして、この部分については、考え方や価値観のアップデートによって、
十分、適切に変更することが可能な領域だと思うのである。

えーっと、ACジャパンの話は、

本題につながるたとえとして書こうと思ったのだけど思いのほか筆が走ってしまった。


正しいとか、間違っているとかについて、人々に意見の一致がある場合、
それは通常、そのことの「内容」について、人びとの考えが一致していることを指す。わけだが、
しかしながら、それは「意見が一致している」と言えるようなものではなく、
単に、意見が一致した人同士の生活形式が一致しているだけ、
という事を意味しているに過ぎないのではないか?
という話。

内容自体の問題ではなく、
同じ種族(コミュニティー)に属しているか、いないかが、
意見の一致・不一致を決定している、のではないか?
という話。

例えば、同じストーリーに対して、
書かれている記述の内容は、A氏にもB氏にも、等しく同じ語句が届いているはずだ。
しかしながら、同じストーリー対して、
一方では正しく、他方では正しくない。と判断されるのは何故か。
それは「解釈違い」が起こるからであろう。

この解釈違いが、なぜ発生するのだろうか。と考えたとき、
A氏とB氏の、生活形式(所属しているコミュニティー)が違うから。
というのが、一つの推測。

煮詰めたら、また今度続きを書きたいっす。

でわ。