京都には面白いホテルがある。
三井ガーデンホテルは浄教寺というお寺の敷地内に作られていて、
その2階に僧伽小野という日本料理店がある。
奈良のお寺出身で博多四天王と評された料理人小野氏が言うには、自身の大阪吉兆時代の兄弟子で伝説の料理人権田氏がここ京都三井ガーデンホテルで料理長として腕を振るうことになったらしい。
さて、その朝ごはんだが、凄かったのである。
一人は、鰻の蕪蒸しをメインにしたお膳を選んだ。
皿の種類と量が多く度肝を抜かれたが、料理そのものも繊細かつ豪放磊落なところがあり、かなり美味しい。
もう一人の選択したお膳は、鯛茶漬けをメインにしたものだが、細かい副菜が微妙に異なる。
鯛茶漬けの鯛の刺身は絶妙に処理されていて美味しいし、
胡麻豆腐はまさに吉兆式の白いものだった。
鯛茶漬けには、ぶぶあられを振りかけていただく。
また、天ぷらも粕汁も絶妙な味わいで美味しい。
デザートもそれぞれ
別々にしつらえてある。
これで、一人前2000円なのだから訳がわからない。
他の京都のビジネスホテルで出している同じくらいの価格帯の朝食と比べたらどこのホテルの調理責任者も大概赤面してしまうことだろう。