ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

私にとって味覚とは思い出です。

周りの雰囲気。

一緒にいる人。

シェフやギャルソン・ソムリエの眼差しや笑顔。

そして作り手のこだわりと情熱。

ブリュッセルやブーローニュの森の中にひっそりと佇むシックなレストラン。
ドーヴィルの路地裏にあるバーや漁師町マルセイユの本物のブイヤ・ベース。
トリノのバールやヴェネツィアの立ち呑み居酒屋。
ブルターニュのプレサレやオマールの鬼殻焼きをだしてくれる一見寂れたレストラン。


日本でもそういう雰囲気を感じさせるお店を紹介していきたいです。
私の味の思い出がお伝えできたら嬉しいです。

秋の一番のご馳走と言えば新米だろう。
新潟コシヒカリの新米が手に入ったので、まず、栗ご飯を作ってみた。
新米コシヒカリの甘さと栗の風味が相まってえもいわれぬ美味しさとなる。


相棒は吉田のうどんだ。
生麺が手に入ったので、温かい鶏南蛮にしたり、


冷たい冷やしうどんにしたりして楽しむ。


新米で松茸ご飯も作ってみた。
立派なサイズの物が2本手に入ったので、最初一本は焼き松茸にしようと思ったが、思い切って全部松茸ご飯に使ってしまう。


物凄く贅沢な松茸ご飯になってしまった。


松茸ご飯に合わせて日本酒も奮発した。


蔵元から直送の久保田の純米大吟醸だ。


新しい現代風の造りで甘み、酸、旨み、フルーティーさのバランスが良く、なかなか美味しい。


デザートは酒井宏行シェフのロールケーキを4分の1に切ってかぶりついた。
やはり新米と秋の味覚を感じさせる栗や松茸の組み合わせは最高なのである。


最近中国料理のカレー風味をつけた料理で感動的なものに久しく出くわしていなかったが、ついに出会ったのである。
美味しいカレー味中国料理に。
場所は所沢の離宮だ。
いつもの翡翠ランチをお願いしようとしたら、メイン料理が牛肉と南瓜のカレー炒めになっていた。


期待し過ぎるとショックが大きいので、構えないで普通に一口食べてみたら…
カレー風味の牛肉が物凄く軟らかく滋味深いのである。
これには驚いた。
カレー風味の料理を作るのが上手な横浜中華街一楽をも凌ぐレベルの料理だった。


前菜は豆鯵の南蛮漬けで味わいもフォルムも可愛らしい。


蟹玉か麻婆豆腐が選べる皿では久しぶりに麻婆豆腐を選んだ。
一番いい時と比べると辛みはあまりない。
痺れはあまり効いていない。


それでも麻婆豆腐があると搾菜とともに白飯を口に運ぶ箸が進む。


安定したいつものマンゴーゼリー入り杏仁豆腐を最後に食べながら、


悦にいるのであった。
緊急事態宣言が解除され、久しぶりに久米川笑顔でこだわりの日本酒が飲める。


まずは、田酒が造る特別な酒、大吟醸善知鳥である。
やわにフルーティーで飲みやすいのではなくガツンと来る大吟醸である。
美味しい。


この酒には、宮城県産の新鮮なホヤ酢を合わせた。
美味しい酒がホヤと一緒にやるともっと旨くなる。


もう一つ頼んだ酒の肴は、店長が釣った戻り鰹を使って作った鰹のタタキだ。
これも本格的でしみじみと美味しい。


これに合わせたのは、山口東洋美人壱番館純米大吟醸だ。


こんな美味しい酒が緊急事態宣言前の酒なので一杯500円でいいと言う。
ありがたくいただいた。


さて、最後はいつもの絶品焼豚炒飯で締める。


忘れていた。
この店は麺飯食堂笑顔という名の中華料理店だったのである。

池袋のシュヴァル・ド・ヒョータンを再度夜に訪れてみた。
予約した開店時間にはピッタリ入店できなかったり、20日ほど前のランチのアミューズやスープやデセールと同じものがディナーのコースメニューに入っていたり、繊細さには確かに欠けている。
しかし、そのことを差し置いても、良い素材をケチケチしないでたっぷり使い、美味しい料理を豪放磊落に提供してくれるのが私には心地良かった。
それも表にはあまり出てこないが、シェフが女性だと言う。
きっと細かなことにこだわらない豪快な方なのであろう。
さて、食事の始まりの飲み物は、シャンパニューにした。
それは蜂蜜香とヴァニラ香が感じられる上質なものだった。


アミューズは先程伝えた通り20日程前のランチの時と同じで戻り鰹と卵黄のコンソメ漬けを使ったものだった。
まあ。美味しいからいい。


前菜は秋刀魚を茄子で巻いたテリーヌに柿と柿を使ったソースと秋刀魚の肝ソースが添えられていた。
秋刀魚がフレッシュで美味しい。


一口食べてこれはシャンパニューではないなと直感し、幻のエーデルピルスビールを頼んだ。
今やこだわりの飲食店でしか見られないエーデルピルスと秋刀魚と茄子のテリーヌの相性はやはり最高だった。


次に出されたのが、これまた前回と同じく栗のスープに大きなフォアグラのポアレを浮かべたものである。
これも美味しかったし、もう一度食べたいと思っていたので、文句は言うまい。


パンも美味しいが、食べ過ぎるとお腹が一杯になるのでセーブした。


メインは山形産黒毛和牛のローストである。
肉そのものにふうわりと味がつけられていて実に美味しかった。
シェフの実力がよく感じられた。


デセールはヌガーグラッセのマリトッツォを選択した。
ブリオッシュのようでシュー生地らしき工夫が見られるその一皿はなかなか美味しかったのである。


最後はコーヒーを啜って、食後の余韻に浸る。
女性シェフならより細やかなディナーに対しての工夫がもう少しあった方が…という意見も確かにあるようだが、美味しいものをたっぷり食べさせたいという気持ちが伝わってくる料理に私は満足させられたのである。
カレーの街神保町で一番好きなカレー屋はボンディーである。
しかし、通常はいつでも混み合って階段まで長い行列ができ、少なくても1時間は待つ覚悟をしなければならない。
そんなボンディーなのに、その日はコロナのせいか全く行列ができていなかった。
いつもは1人一個だったと思うジャガイモバターも1人2個ついてくる。


この店では必須のビーフカレーも注文してすぐ提供された。


グレービーボートには、溢れんばかりのカレールゥと牛肉が入っていた。


チーズが載せられたご飯の上にたっぷりとカレーをかけいただく。
いつもよりやや肉が硬い気がするが、それでも充分に美味しい。


福神漬けではなく、大好きなラッキョウをたっぷり添える。



こんなに空いているボンディーには初めてだった。
次回も午後4時という時間に訪れてゆったりカレーを楽しみたい。