東松山大島屋のカシラのやきとん | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

お腹はだいぶいっぱいになってきたが、私にはもう一軒訪れなければならないお店があった。
大島屋である。
最初に東松山に降り立ち、有名店が満員で入れずたまたま通りがかって入ったお店が大島屋だった。


店内は埃を被り化石化した全国各地の土産物が雑多に置かれていて、キタナシュランにでも出てきそうなお店である。
トイレのペーパーホルダーが前回は壊れていた。
しゃべると志村けんさんそっくりの店主はご高齢で、焼き場でやきとんを焼き終えた後は、椅子に座って休んでいる。
感じの良い娘さんがお店を手伝っているが、整理整頓は得意ではないようにお見受けする。
そして、圧巻は備長炭を使ってやきとんを焼くのだが、火を起こす際に団扇ではなく、この店ではドライヤーを使う。



しかし、この店のやきとんは美味しい。
特に辛味噌は絶品だ。
東松山の名店と比べてこの店の辛味噌はどうかと今回比べてみたが、やはりこの店の辛味噌が一番美味しかった。
辛過ぎず、しょっぱ過ぎないのに、味に深みがある。
東松山では一番の辛味噌がここでは味わえる。
やきとんも大きくボリュームがあっていいのだが、


カシラそのものの美味しさは大松屋や桂馬と比べるとだいぶ落ちる。
それも、伺ったその日は焼きが甘く、噛みきれない肉片がいくつかあったのだ。


カシラの肉質なら大松屋、辛味噌の美味しさなら大島屋、全体的な味のバランスや料理のレベル・雰囲気なら桂馬だと思う。
東松山に黙って行かれることはないだろうが、近くに行かれる時は、東松山やきとりを味わうといい。