川畑の懐石弁当 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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群馬県太田市にである。
赤坂や京都にありそうな懐石料理店があったのである。


そのお店川畑では懐石弁当というのが一番カリテプリが高くて素晴らしいと聞いていたので、何とか予約をして訪れてみた。


最初に出てきたのは薩摩芋のきんとんで中に黒糖を少し効かせた和のジュレが入っていた。


続いて、鰤のお造りである。
天然の脂の乗った鰤は口の中でとろけるようだった。


次の料理は卵のような容器に入れられて出てきた。


アオサを浮かべているが、食べ進めていくと中は茶碗蒸しのようになっている。
しかし、これは茶碗蒸しではなく、烏賊の玉締め真薯であろう。
技がないとなかなか作れない魅力的な一皿だった。


そして、メインの懐石御膳が竹細工の大きな二段の器に入れられて出された。
上段は料理が盛られている。


天麩羅は海老と舞茸と青パパイヤであった。
素材がいいし、油に油切りがしっかりなされている美味しい天麩羅だった。


冬瓜、人参、茄子の焚き物の下には自家製のとろけるような飛竜頭が隠れていた。
銀餡が素晴らしい。


そして、絶品の銀鱈の西京漬け、出汁巻き玉子、肉味噌と続く。


小松菜のお浸しも出汁がいい。
出汁は料理ごとにアレンジを変えているので飽きることはない。


下段のお膳には、白米、赤出汁、漬物が載せられている。
ご飯も赤出汁も漬物も文句のつけようがない素晴らしいできであった。


食後は焙じ茶を替えてくれ、


デザートとアイスコーヒーが出される。
デザートは、葡萄のジュレ、柚子のシャーベット、生塩キャラメル、カステラ、南瓜のカスタードパイ、フルーツである。
どれも丁寧な作りで美味しい。
特に生塩キャラメルはあまりに美味しくて土産に買って帰った。


この懐石弁当は、驚くなかれ、全てで消費税含め、2040円であった。


予約を取るのは難しいようだが、近くに行くことがあれば立ち寄っても誰も後悔はしないだろう。