七里香の栗きんとんと練りきり | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

早稲田大学の正門前から程近いところに昨年オープンした和菓子店があった。
店名を七里香という。


店の中央のスペースに和菓子が並べられ対面式の販売形式となっている。


汁粉やぜんざいが食べたかったのだが、たまたま売り切れ今餡子を炊いているとのことだったので、並べられている生菓子から栗きんとんと練りきりを選びテーブル席で食べることにした。
まず、和菓子と一緒に出された焙じ茶がかなり美味しい。
店で焙じたてのものを供しているかのようである。


そして、栗きんとんだが、これもかなり美味しい。
川上屋や須屋の小布施のまた違って、京都嘯月で一度食べた時のようなねっとりさはほとんどなく栗の旨みが詰まっているような美味しい栗きんとんだった。


もう一つの生菓子である練りきりも素晴らしい。
山芋をしっかりと使っている。
甘すぎることのない品の良さとスーッと入っていく上質な練りきり独特の切れをしっかりと感じる。
さながら塩芳軒や千本玉寿軒の練りきりのようである。


豆大福と2種類のどら焼きを購入して帰宅してからいただいた。
豆大福は皮も餡も風味があっか美味しいが
豆の炊き方がやや硬めだろうか。


どら焼きの皮は、普通の小麦粉のものとロースト小麦胚芽を使ったものとの2種類があったが、個人的には両方とも好みではなかった。
今や兄が作る方しか営業していないが浅草おがわやのどら焼きのような野生的で餡がフレッシュなどら焼きと比べると全く別の食べ物のように感じる。


帰り際、オーナーらしき方とお話をしたが京都等で修行していたわけではなくあの特別に作る生菓子が美味しい花園万頭に15年ほど在籍していたらしい。
その後セブンイレブンの和菓子部門の開発に関わったり色々と活躍をされてきたらしい。


総じて、どら焼き以外はかなり美味しい和菓子店であるし、極めて和菓子の価格が安い。
私は合計5つの和菓子を購入したことになるが全部で1400円程であった。
是非ともリピートしたいと思う店ができたことは嬉しい限りである。