キムボール店の変遷 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

私の古くからの相互読者のキムボーさんが念願のお店キムボールを開店されたのは一昨年の春であった。


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最初はキムボールというたこ焼きのようなチヂミを売っていた。

私の経験上こういう創作の食べ物には残念なものが多いが、このキムボールはかなり美味しい。

韓国料理や食にうるさいある人物もお土産を絶賛していた。

たこ焼きのように外がカリカリで中がトロトロだが、たこ焼きとは全く違う風味や味わいが楽しめる。

私はネギをトッピングして青のりの入った青マヨネーズをかけてもらうのが好きだった。


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しかし、いかんせん原宿と違って野方という土地は人通りが原宿と比べると極端に少ないのであった。
気がついたら惜しくもキムボールは店頭から姿を消し、キムポール店は味噌煮込みおでんバーとなった。

その後、私が一年少し前に伺った時は串揚げバーになっていた。
その串揚げバー時代は何とオリーブオイルで揚げるという懲りようで、私は個人的に好きだったが、これもいつの間にか姿を消して、お通しが食べ放題のキムバーになっていた。
お酒は生ビールからボウモア、スパークリングワインまで一通り揃っている。
ちなみに串揚げバー時代の未公開の記事をしたためていたので特別に公開しよう。

ただしキムチライトの演出効果で画面が赤いのでそのことをご了承あれ。



野方のキムポールが串揚げバーに模様替えしていた。

六人も座れば一杯になってしまうが、知る人ぞ知るキムチライトの効果もあってディープな雰囲気が漂う。

最初に一人で伺ったのにヴァン・ムスーを一本開けてしまう。


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なぜかキムボーさんやお客さんとそのヴァン・ムスーで乾杯しパーティ気分を味わうこととなる。

串揚げを適当にみつくろってもらい何本か揚げてもらう。

串揚げは基本的に関西風で本格的だが、素晴らしいことにオリーブオイルで揚げてくれる。


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素材によって塩やソースが添えてあり、何も気にしないで気楽にいただける。

カマンベール、豚バラ紫蘇巻き、ウズラの卵、れんこん、チーズドックなどをあげてもらった。


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オリーブオイルで揚げられた串揚げはいずれも香り高く、意にももたれずさっぱりとしていて美味しい。


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価格もボリュームがあるのに串揚げは一本100円からだし、お酒もグラスはいずれも一杯450円と良心的である。


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置いてあるお酒の中にイギリスの薬草系のリキュール、ピムス・カップス№1が置いてあったのには嬉しくなった。

お店は月曜休みで夕方から午前2時頃まで営業している。

独特の雰囲気のキンボーさんの楽しいトークとともに美味しい串揚げとお酒を楽しむディープな野方の夜もいい。



さて、私が伺ったその日私はヴァン・ムスーのミニボトルを開け、ボウモアの後は、また白ワインに戻った。
何種類かあるお通しのうち最初は林檎の赤ワイン煮を選びヴァン・ムスーに合わせる。


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きちんと赤ワインと砂糖とシナモンで煮込んでいるのだから偉いと思うし実際に美味しい。

ヴァン・ムスーとの相性も抜群で、店内でもこのメニューはかなりの人気であった。


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贅沢にもステーキ用の上質な牛肉を惜しみなく使った野菜と牛肉の醤油煮込みもいただいた。

品がよくさっぱりしていて食べやすく美味しかった。


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私の大好きなカレー風味のマカロニサラダもあった。

マヨネーズたっぷりなのが心憎い。


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最後はイギリスのエルダーフラワー・コーディアルに紅茶を入れてカクテルにして楽しんだ。


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先日近くの沼袋駅前の神社の境内でお祭りがあった時、あの懐かしきキムボールが長芋を入れてパワーアップして販売されていたらしい。
月に何度か運がいいとキムボールを焼く日もあるという。
エスブリの効いたブロガーでもある店主キムボーさんとの会話を楽しみながら美味しい酒の肴とお酒を楽しみたい方は訪ねてみるといい。
キムボーさん、がんばれ!