招福楼のワインゼリーと黒豆水羊羹 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

東近江八日市にある懐石料理の名店招福楼の出店で2種類のデザートを購入する。
一つはワインゼリーで、もう一つは黒豆水羊羹であった。

ワインゼリーは、見栄えが艶やかなだけではなく、しっかりとした料亭の味わいが楽しめた。
変な甘みやワイン臭さのないジュレの中に上質な果実がゴロリと入っている。


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マンゴーもアメリカンチェリーもジュレと一体となったその色合いが美しい。
薄墨色の黒豆水羊羹は、黒豆をしっかり感じさせながらもその味わいは正に綺麗な水羊羹となっている。
口に含む度にスーッと消えていき黒豆の涼やかさだけが残されていく。


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そのそこはかとなさが何だかいとおしい。
夏にこういう実のある名料亭に行かないと食べられないデザートを家で気軽にいただけるのは嬉しいものである。
この招福楼のデザートを3つ購入してもペニンシュラホテルのマンゴープリン一つの価格に及ばないのは不思議だし、どう考えても納得がいかない。