銀座グッチカフェを再訪した。
ここで思いがけない発見に頬が緩んだのである。
まず改めて味わってみるとお店のスタッフのホスピタリティのレベルがいずれも高いということである。
これは相当な訓練を受けているし、普通ならこれだけ素敵な容姿のスタッフだとツンツンしているような感じを客に与えてしまいがちなのだが、逆に対応や会話から温かさが伝わってくるのである。
それに今回初めて頼んだショコラ・ショーの美味しいこと。
ジャンポール・エヴァンのショコラ・ショーに決して負けていない味わいであった。
クリオロ種のように優しすぎはなくアリバ種のように強烈でもないこの華やかさと力強さを兼ね合わせた香りと風味はおそらくマダガスカル産カカオ豆の極上品を使っていると見た。
実際グッチブランドのショコラが入口で売られていた。
そこのビターのショコラをミルクに溶かしてショコラ・ショーを作っているのだろう。
それに前回ややがっかりしたカプチーノがラテアートも見事だったし、味わいもかなりよくて驚いてしまった。
独特のコーヒーの香りを抽出できるレベルの高いバリスタが今回は間違いなく作っている。
前回とは雲泥の差である。
パンナコッタはグッチデザインが最も皿に表されている3つのドルチェのうちの一つらしい。
確かに華やかな一皿であった。
肝心のパンナコッタも濃厚だが品のいい味わいで美味しい。
これだけ美味しく、昭和の古き良きキャンティのような雰囲気が味わえるのなら全く価格は高くない。
女性一人でも十分に楽しめる。
グッチカフェを私は見直したのである。