今年はがっかり…サロン・デュ・ショコラ | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

毎年ショコラの祭典「サロン・デュ・ショコラ」の開催を楽しみにしているが、今年はがっかりである。
なんとサロン・デュ・ショコラの一番の目玉であるショコラ・バーが今年からなくなってしまっていた。
毎年ショコラ・バーには何十種類ものショコラの中から好きなものを選べるセットやショコラに合う上質なワインが置いてあった。
そのショコラのセットをいくつも頼みヴァン・ジョーンヌのグラスなどを傾けながら試食もかねて新進ショコラティエの今年の新作などを楽しみにしていたのだが…

ショコラ・バーの設置がないと聞いて来年はやるのかと尋ねたら、皆さんのご要望があれば…というわけのわからない答えが返ってきた。
去年のショコラ・バーは今までで一番の凄い行列ができ入店まで一時間待ちであったのに、それでも人気がないと言うのだろうか。

サロン・デュ・ショコラそのものにまったく興味がわかなくなった私は、フランク・ケストナーの大きなボックス二箱とギモーヴを購入してものの五分で会場を後にした。

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フランク・ケストナーはサブレが新商品として出てはいたが、ボックスのショコラやギモーヴのラインナップは去年と変わっていない。
例年新作のショコラがつけ加えられていたのに…
ギモーヴに至っては去年のような新作物は割愛されていてプレーンのものしかない。


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また、触手をくすぐられるまだ無名で新進気鋭のショコラティエのショコラが今年はほとんど見当たらない。
もしあったとしてもショコラ・バーで試食できないからわかるわけもない。
ショコラティエの各々の名を見て想像して購入しろということなのか。
いったい何があったのだろう。

バイヤーや統括責任者が変わったのだろうか。

サロン・デュ・ショコラがなんか変である。


でも、フランク・ケストナーのショコラとギモーヴは相変わらずもの凄く美味しかった。

ポリのグラッパに合わせると最高である。


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切り株に載せても可愛いし…


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今年も個人的にはフランク・ケストナーだけがお薦めである。

なぜなら一粒一粒フォルムも違いすべてのショコラがこれだけ群を抜いて美味しいのに18粒で3500円程であるからだ。

ジャック・ジュナンは9粒位で同じくらいの価格、ファブリス・ジロットは8粒で4000円近く、ベルナシオンに至っては9粒で5000円近くもする。

お金に余裕のある方はこの三つのショコラティエのものを買われるといいだろうが、一つ選ぶとしたら私なら断然ケストナーである。

ただもうすぐ売れ切れてしまうとは思うが…