プロヴァンスで買ったキャンドル入れにラヴェンダーのアロマキャンドルを入れ火を灯ししばし思いに耽る。
こういう時に味わうといいのがショコラであろう。
たとえばペニンシュラホテルのアマンドショコラなんかがあるといい。
白い陶磁器に数個ころがしそれをつまんでかじってみる。
このアマンドショコラは秀逸である。
濃厚すぎてはいないのにバランスのいい甘みと渋みの余韻が暫く続くのだ。
コニャックもマールもコーヒーも口に含まず、ただアマンドショコラだけを口の中で転がす。
こういう夜がたまにあってもいい。