ジャマイカの国旗たなびく江古田のレゲエラーメン店、ラハメン・ヤマンを久しぶりに訪れた。
相変わらず店内にはレゲエが心地よく流れている。
その日もパパイヤ鈴木似の店長と瞳のきれいなチェ・ゲバラ似のスタッフ達が清潔な店内でテキバキと仕事をしている。
ここのラーメンは素材にこだわっていて美味しい。
麺も理想を求めたら自家製麺になってしまったようだ。
メニューを見たら期間限定の新商品ゴマラハが載っている。
迷わずそれと午後3時からのスペシャルメニューであるジャンクつけ麺を頼んだ。
それもジャンクつけ麺には味玉とチャーシューをトッピングしてもらい、麺も大盛りをお願いした。
自家製麺なので麺を大盛りにしてもらっても値段は変わらない。
連れのゴマラハが最初に届く。
胡麻のいい香りが離れたところから漂ってくる。
味見をさせてもらったが、スープは香り高くゴマの甘みが口の中に広がっていく。
そんなにしょっぱくはなくバランスの取れたヘルシーな味わいであった。
ジャンクつけ麺もできあがった。
逆にジャンクつけ麺のスープはスパイシーでたいへん濃厚である。
魚粉も使っているがとても細かくしてありスープの中に溶け込んでいる。
スープは上品な獣くささが前面に出たもので癖になってしまう味゜わいだ。
チャーシューも味玉も秀逸で美味しい。
とくに味玉は初めて食べたが、黄身が名古屋コーチンの黄身の味噌漬けのように完璧なゼリー状でスープの中にいれても溶け出したりはしない。
味付けも絶妙であった。
食べ終わって店を出る時、礼儀正しい店のスタッフが全員で気持ちいい挨拶を人の目を見てしてくれる。
お釣りを渡すときのチェ・ゲバラの真摯でピュアな瞳の輝きは美しかった。
ボブ・マリーの曲に見送られながら私たちは陽の暮れた江古田の街に出て行くのであった。
この店、やっぱり私は好きである。
私以上に連れはこの店を絶賛し、日本一好きなラーメン店だと言う。
レゲエと美味しいラーメンがお好きな方は訪れるべきお店であろう。
長い行列ができるわけではないが、不思議とこのお店はいつも老若男女の客で溢れかえっている。