いづうの鯖寿司と小鯛雀寿司 | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

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こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

京都に来たらいづうに立ち寄ってしまう。

このお店で食べる鯖寿司は格別である。


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店内に入ると女将さんらしき方が愛想良く対応してくれる。

まず冷酒を注文する。

京都の小さな蔵のお酒だそうだ。


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寿司はいろいろ悩んだが、鯖寿司と小鯛雀寿司の盛り合わせにしてもらった。

寿司が届く。


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後で食べてもいいが、巻いてある昆布は取り外す。

最初に鯖寿司を食べてみる。

いつものように鯖の品のいい脂の香りだけが鼻に抜けていく。

後は甘露を飲んでいるようで一瞬時が止まる。

このレベルの鯖を二百数十年間同じところから仕入れ続けていると聞く。

言葉も出ない。


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小鯛雀寿司は鄙びた味わいで皮が魚を感じさせる。

それほど強く酢で〆ていないのではんなりとした小鯛の風味が心地よい。


酒となんと合うことであろう。


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快い空間で時間を過ごした後店を出て、花見小路を川べりの方へ向って歩いていった。

そこでは柳が細い枝をたなびかせ、その手前には桜が咲いていた。