ジビエの終わりをいとおしむ | ジャン=ピエールの霧の中の原風景

ジャン=ピエールの霧の中の原風景

こだわりの食とお酒を味わった思い出や情報を綴ります。

東中野のリエーブルで今年も後わずかの期間しか味わえなくなったジビエを楽しんだ。
まずは、埼玉産カイユ(鶉)を半羽、炭で焙り焼きにしてもらった。

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レアに焼きあけた胸肉、カリッと焙られた腿肉、手羽先、レバー、ハツもついている。
フランボワーズのソースや辛味ペーストも添えられている。
10月に食べたフランス産のものより肉の旨みがシャープで美味しい。
血の廻り方と鮮度が違う。
胸肉はしっとりと腿肉は皮がパリッとしている。
鶉特有の上質な肉の甘みと肉の繊維や皮の部分に繊細さを感じる。

続いて茨城産フェザンヌ(日本雉)の腿肉の焙り焼きが届いた。

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肉の味が濃い。
旨みが充分にある。
美味しい。

その次は上質なフランス産コルベール(真鴨)腿肉で作ったコンフィを食べた。

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肉がカリッカリッである。皮の脂と肉の旨みが凄い。
その脂を吸った同じくカリッカリッのジャガイモも切なくなる程美味しい。

最後に食べたのは丹波篠山産猪肉の黒ビール煮であった。

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何でこんなに美味しいんだろう。
イベリコなんか食べている場合ではない。
手に入れられるなら日本では冬にこの丹波篠山の猪肉を食べるべきである。

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リエーブルでは以上のジビエをすべて頼んでも3000円しない。

驚異である。

しかしそのジビエももうすぐ食べられなくなる。
名残惜しいし、何だか寂しい。