人気俳優オーランド・ブルームの主演作。
仕事で大失敗をしてしまい、自殺を考えるほど落ち込む主人公。
今から死のうとするところに、一本の電話が入る。
それは、父親の死を知らせる電話だった。
父親のいる土地へと向かう旅を通して、彼の新たな人生が始まる。
はっきり言って、
この映画は、いい映画だろ?ということを匂わせすぎている。
話がよくて、いい映画だったと感じるのではなく、
作り手が、いい映画であるということを売りにしようとしていることがプンプンな映画に仕上がっているので、
観ていて、それが逆効果である。
いい映画にみせようという魂胆がみえすぎて、それほど感動できない。
オーランド・ブルームも今、かなりの人気俳優であるので、ファンの人が聞くと激怒するであろうが、
私は、彼の演技がうまいとは到底思えない。
今回も、その気持ちは変わることはなく、やっぱりうまくないなと思ってしまった。
それに、髪型といいダサいし、今までの作品の中で、最もいけてない彼を目撃してしまうだろう。
彼と出会って、彼の人生を輝かしいものにしてくれる運命の女性を演じるキルスティン・ダンストは、
逆に魅力的な女性を演じている。
こういう女の子って魅力的だね。と思ってしまう。
しかし、そんな2人の恋愛も、それほど感動できるものでもなければ、
感情移入も全くできない。
また、父親が、町中のみんなに愛されていて、落ち込んだ主人公にとって、
その愛にあふれた世界は、人生は捨てたもんじゃないんだ!と
希望の光を照らしてくるものとして描かれているが、
あまりに愛されすぎていて、
あまりにいい人しかいなくて、
観ているものにとっては、
逆に興醒めである。
この映画は、
世の中捨てたもんじゃない。
落ち込むことがあったって、きっといいことがあるさ。
人間ってのは、いいもんなんだぜ。
といったことを
誇張表現している映画である。