「8月のクリスマス」 | 尋常ならぬ娘のオタクな映画日記

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8gatu   「8月のクリスマス」



韓国映画のリメイクであるこの作品。


はじめ全く関心もなかったのだが、予告を観て、観てみようと思った。



よかった。


久しぶりにこんな風に泣ける映画を観たなぁと感動した



山崎まさよし演じる主人公は写真屋を経営しているのだけれど、

病に侵され、余命は残りわずか。

そんなことを自覚している彼は、自分の運命を受け入れ死を待つ覚悟をしていた。

もう人を好きになることもないと。

そんな時、写真屋に一人の若い女の子が訪れ、次第に仲良くなる。

そして、2人の間にはいつしか愛が芽生えるのだった。



死を目の前にしながらも明るく生きる主人公。

しかし、ふとしたときに死に対する恐怖心に襲われ、取り乱してしまう。

そんな主人公の姿を山崎まさよしが、とても自然に演じていてとてもよかった。


また、山崎まさよしと恋に落ちる女の子を演じた関めぐみも、始めはもうすこし優しい感じのかわいい子のほうがいいのでは?と思って観ていたが、物語が進むにつれ、この役にはこの子がぴったりなのだと思えるようになった。


2人の少しぎこちなく進展していく恋愛模様が、リアルでとても新鮮



また、死を目の前にして、残される家族の為に、静かに準備をしていく様子などは非常に胸を打たれる。

DVDの使い方を、父親に教えるシーンなどは切ない。


また、死の恐怖と戦う息子を見守る父親の姿も、とても胸が痛くなる。


その他にも、胸を絞めつけられるような切ないシーンがいくつかあり、ジーンとくる。




そして、ラスト。


エンドロールが始まると流れ出す山崎まさよしの歌声が、最高にいい


こんなにも心に響く歌声があるだろうかと思えるほど、静かに心に沁みわたり


また新たな涙があふれだす




静かに心に沁みる物語である