“恋をすると鬼になる・・・”
そんな哀しい運命を背負った女や男の登場する話は大好きである。
しかしながら、ちょっと芝居染みているのか??と思いつつ悩んでいるうちに劇場で観る機会を逃してしまった。
この度、DVDにて拝見。
これはかなり面白い!!出来ばえ☆彡でござった。
「あずみ」といい、この「阿修羅城の瞳」といい、邦画のこのジャンルは、時にかなり面白い作品に出逢うことができる。しかし、前回「SHINOBI」という大変裏切り深い作品に出逢ったあとであったので、この作品に挑むのにも、少々勇気が要った。
しかし、これは予告でかなり期待度が高かった上に、その期待をまったく裏切っていない。予告で死ぬほどその気にさせた罪深き「SHINOBI」とは大違いである。
話の展開もテンポよく、また登場人物がみな個性豊かで、観ていて飽きない。
特に、主役の市川染五郎が最高に良かった。
歌舞伎役者ということもあり、映画の中でも少々芝居染みている部分はあるが、そこが逆に彼のキャラクターにより好印象を抱かせる手助けをしているのかもしれない。
染五郎演じる小粋な感じの主人公と、とてもきれいでかわいい宮沢りえの恋物語にかなりのめり込まされる。
CGも使っているが、興醒めするような出来にはなっておらず、かなり楽しめる作品になっていると思う。
比較的スケールの大きな邦画の中では、かなり良い出来ばえの作品ではないだろうか。