劇場で鑑賞してから約1ヶ月遅れの報告になりますが・・・
今日のお題は「プロミス」です。
この映画、予告を観た時点で、期待はずれになる可能性が大であろうと予測がついた。
予告にて、チャン・ドンゴンの「うおぉぉぉ」と走る、あまりにもありえない映像にてすでに興醒めしてしまった。
しかし、真田広之主演ということと、ストーリーに惹かれ、やはり観ておこうと劇場に向かった。
結果、思ったほど悪くはなかった。
確かに、映像にこだわり過ぎ、CGを使いまくって、興醒め映像を作り出してしまっていることは否めない。
前半、チャン・ドンゴンが走るシーンはうんざりするほどさむい。
このことと、前作「キリング・ミー・ソフトリー」から、チェン・カイコーは少々こだわりすぎる監督である。ということを学べたような気がする。
「キリング・ミー・ソフトリー」ではエロにこだわりすぎて、内容がおろそかになっていたように思う。
しかし、ストーリーは、かなり興味深いものになっていた。
貧しかった少女が、神に出会い、真実の愛以外の全てのものを与えよう。しかし、生涯、真実の愛を得ることができないが、それでもいいか?と言われ、それでもいいと誓う。
そして、全てのものを手にした彼女は、3人の男に出会い、彼らからの愛を与えられるのであるが、それは永遠に結ばれることはなく、儚く消えてしまう愛だった。
真実の愛を得ることのできない人生の虚しさ、切なさ、哀しさをけっこううまく描いている作品である。
そして、映像は美しいし、真田広之はかっこいいし、なかなかよい作品だったように思う。
さむいCG映像を大目に見ることのできる人は観てもよい作品ではないだろうか。