フランス革命の背景や登場人物については、上記の本にも出てくる場合もあり、著者である安達正勝さんの描きかたは大体同じなので、その世界観にはいりやすくて読みやすいです。
まず、読んでいて面白いと思ったのは、メートル法についてでした。
フランスではメートル法が使われており、こちらに移住した当初も、日本と同じくキロやセンチのメートル法なので、アメリカのオンスやインチのようなよくわからない世界ではなくて、わかりやすくてありがたいなあと思っていたのです。
でもこの度量衡は、フランス革命後にフランスで革命家諸君によって制定されたそうなのです!なので、フランスで使われているのはあたりまえですよね。フランスが起源だったのですね。^^
あとは、昨夏訪れたパリのカルナヴァレ博物館の陳列のお皿にフランス革命の標語が書かれていたとの記載もあり、行ったときにはまだそれほどフランス革命にお熱ではなかったので、見逃していましたが、次回行くことがあれば注意して見てみようと思いました。
まだ読み始めたばかりですが、これからどんどん面白くなると思うので、先が楽しみです♪
この中公新書は、「物語 ~の歴史 」というタイトルで世界各国の歴史物語のシリーズを出版しているようです。歴史書を紐解こう、と身構えなくても、物語を読むように歴史に親しんでいけるのは面白いですね!^^
それで、フランス版は他にあるかなと検索していたら、まったく違う図書ですが、興味深い本に出会いました!
明治四〇年七月、二七歳の荷風は四年間滞在したアメリカから憧れの地フランスに渡った。彼が生涯愛したフランスでの恋、夢、そして近代日本への絶望―屈指の青春文学の「風俗を壊乱するもの」として発禁となった初版本(明治四二年刊)を再現。
著者の永井荷風は、名前は知っていましたが、恥ずかしながらこれまで読んだことがないような気がしますが、フランス関係者だったのですね!
明治時代にフランス在住だったとは、どのような生活だったのだろうとすごく興味があります!!残念ながらまだ電子書籍化されていないようですので、リクエストにご協力いただけると嬉しいです。^^
1907(明治40)年、ひとりの日本人青年をのせたパリ発の夜行列車が、フランス南東部の町リヨンに着いた。青年は永井荷風。このときの滞在をもとにして書かれたのが、のちに彼の代表作のひとつとなる『ふらんす物語』である。
彼のフランス滞在はつごう10か月。このうちリヨンには8か月、パリには2か月しかいなかった。滞在期間からいえば、荷風のフランス体験は基本的にはリヨンにこそあった。しかも生活感という点では、一旅行者でしかなかったパリとは根本的に異なっていたのである。
しかしながら、リヨン時代の荷風については従来の研究ではほとんど空白のままである。彼が住んだアパート、勤務先の銀行、生活環境、体験、そしてなによりも彼のまなざしが向けられた風物について、実証的に研究されたことはほとんどない。
本書では、資料的な裏付けに基づき、著者自身が実際にリヨンの町を歩きまわり、100年前の、荷風が散策した当時の町の姿を捜し求めている。リヨン時代の荷風の生活の実態を可能な限り再現し、荷風がその目を通して見た風景がどのように作品の中にあらわれているかを明らかにしている。
彼が住んだアパートはどこだったのか? 下宿代は? 銀行での働きぶりは? 彼が見たローヌ川とソーヌ川の流れはどんな姿をしていたのか? といった、従来の研究では知られることの少なかった事々を明らかにしつつ、荷風の心的世界をかいま見ようとする試みである。本書は1冊の文庫本『ふらんす物語』を携えて、リヨンの町を1年かかって歩きつくした、謎解き探査の記録である。
こちらは、電子書籍化されているのですが、値段がまだかなり高いです。。割引券のあるときに狙ってみようかと思います♪これを読むとリヨンに行って確かめたくなるかもしれませんね。^^
こちらも気になる本です。ストラスブールやメスの、ドイツ領になったりフランス領になったりという歴史を知りたいと思っています。こちらを読むとわかりやすそうですね!