夏の日の思い出 | フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

2012年11月に日本で結婚、2013年2月からフランスに住んでいます。
国際結婚手続きとフランス生活やフランス語の学習記録。
旅の思い出も時々織り交ぜて、庶民の暮らしをお届けします。

別冊ブログ(https://cahier.sakura.ne.jp/petit/)もよろしくお願いします!

ある夏の日、わたしは42歳になりました。

朝クロワッサンを買いに行っていたスーさんが、ヒマワリの花束をプレゼントしてくれました。
わたしは真夏生まれですので、ヒマワリの花が好きなのですが、花束という形で家にあるのは初めてのことかもしれません。

真ん中の茶色の部分には蜜みたいなのがついているのが見えました。
スーさんは、これに触ってしまうととれなくなるから注意するようにと教えてくれました。
茎は、ゆがいたら食べられるのではと思えるほど、フキのようなしっかりした感じでした。

家の中に花があるのは、とりわけヒマワリといういきいきとした花があるのはいいなあ~といい気分でした。



{C97B9A50-22CD-422C-8492-EFE8941FBE84:01}


しかし、このヒマワリは招かねざる客を招いてしまったのです。。

この日から、ハチが家の中に飛び込んでくるようになりました。
でも、この蜜が丸見えの茶色の部分には飛んでいかずに、テーブルの上の蜂蜜のほうが魅力的なようです。

働きバチは自分で蜂蜜を作るよりも、すでにできあがった蜂蜜のほうを好んでいるようでした。。

そしておいしいうわさが広まったのか、つねに複数が家の中に飛んでくるようになりました。。
ハエが家の中を飛ぶのも嫌ですが、ハチの場合は刺されるかもという恐怖があるので、やっかいです。

仕事に集中していても、いつの間にか耳元でブーンという羽音が聞こえ、この夏はなぜかあまり蚊がいなかったのですが、この羽音は決まってハチなのでした。。

ハチを刺激しないように、窓に誘導して、窓の外に出たら窓を閉めました。でも暑いので、少し開けると、またいつの間にか部屋の中にハチが、という繰り返しで、疲れました。。

そして、外に逃がしたと思ったハチが、実はテーブルの蜂蜜の瓶の影に隠れているのはショックでした!

スーさん曰く、いつも同じ3匹が飛んでくるということで。。
この夏はかなりの猛暑で、気分もいらだち、彼はA4サイズくらいの本でテニスボールをラケットで打つようにハチをたたくようになりました。
するとたたかれたハチは、漫画みたいに、あ~れ~と窓の外に遠く飛ばされるのですが、またいつの間にか戻ってくるのです。。

そして、堪忍袋の尾が切れてしまったスーさんは、とうとう殺害することに決め、3匹をしとめてしまいました。働き者のハチを殺すのは可哀想ですが、仕方ありません。

そしてちょうどその頃にはヒマワリもしおれていたので、こちらも処分しました。
すると、ハチの訪問はぴたっと終わったのです。やっぱり訪問者は亡くなった3匹だけだったのかもしれませんね!

この3匹の犠牲者の属する蜂の巣でおいしい蜂蜜が作られていることを祈っております。
1週間ほどの夏の日の思い出でした。^^