こんにちは。
自称ダイヤモンドの先生です。
本日は、婚約指輪を探しはじめて、
初めて知るであろう2つの代表的な
ダイヤモンドカッターズ
ブランドについて、
講義を進めます。
日本では世界三大ダイヤモンドカッターとして🇺🇸ニューヨークのラザールダイヤモンド
🇳🇱アムステルダムのロイヤルアッシャー
🇬🇧ロンドンのモニッケンダム
の名前がよくでますね。
みなさん良くご存知のラグジュアリーブランドの多くは、
カットされたダイヤモンドを仕入れて、製品にしていると思われますが、
ダイヤモンドカッターズブランドは、原石から調達し、自社のカットポリシー(自分たちの理想の数値の範囲)でカットしているということです。
当然のことながら、よい原石を調達しているとの話です。
日本においては、ラザールダイヤモンドとロイヤルアッシャーが、昔からアメリカンスタイル、ヨーロピアンスタイルをかかげ、切磋琢磨してきた歴史があります。
今日はこの2つのブランドについて、
話をしよう。
まずは
ラザールダイヤモンド
ラウンドブリリアントカットが最も美しく輝く形を数値化した
数学者マルセル・トルコフスキーの親戚にあたる
ラザール・キャプランが創始者で、その理想(といわれる*)の数値のカットを実現しました。
*理想の数値とはいえ、ブランドによりカットの数値に幅があるため、絶対無二の数値というわけではないと考えてよいかと思います。
ほとんどのメジャーブランドが鑑定書に採用するGIAのマスターストーンは、ラザールダイヤモンドのものとのこと。
世界的に有名な
ヨンカーダイヤモンド
のカットに成功
アメリカンスタイルのカットは、テーブル面が狭く、
虹色🌈の光が強めにでて、
派手な印象となります。
詳しくは、こちらご覧ください。
そして
ロイヤルアッシャー
当代一のカッターと謳われた
ジョセフ・アッシャーを擁し
世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」のカットに成功、
英国王室の至宝として、大英帝国王冠、王しゃくを飾り、ダイヤモンド史に名前を刻んでいることは、世界的に有名な話。
エメラルドカット、アッシャーカット、トリリアントカットなど、現代のメジャーファンシーカットを開発したとのこと。
日本では、かつては長きにわたり
大手国産時計企業が発売元でした。
だから
全国の有名時計店での
取扱いが多いのですね。
ヨーロピアンスタイルのカットは、テーブル面が広く、
白く澄んだ輝きが強めにでて、
上品な印象となります。
どちらがきれいなの?との
質問に対しては
自分の目で見て
きれいに見えるもの
とぼくは、答えます。
どちらも燦然と輝くブランドストーリーをもち、
よい原石を厳選し、確かな技術で磨きあげるダイヤモンドは、甲乙つけがたいですね。
基本的な違いは、
虹色強めにだすか、白色強めにだすかの
カットポリシー
に加え
会社の経営スタイル
かと、ぼくは思います。
ぼくの個人的なイメージではありますが、
ラザールダイヤモンドは、
大きな工場を持つ近代的企業
ロイヤルアッシャーは、
ファミリーの目が行き届く会社
ではないかと、思います。
ここにも、
アメリカとヨーロッパの違いが
あらわれてるのかもしれませんね。
製品については、シンプルな日本人好みのデザインは似ていますね。
狙い目は、ウェーブ系、ひねり系のデザインです。
両者の違いもでますし、海外メジャージュエリーブランドには、ないデザインが豊富に揃ってます。
さて、みなさんはどちらを選びますか?
是非、お店で見て、着けて、違いを発見し、
ブランドの歴史やスタイルを感じてみてくださいね。
どちらを選らばれても、素晴らしいジュエリーです。
実はこの2つのブランドは、
ティファニーとともに、
日本の婚約指輪の歴史を作ってきた
ブランドたちなのです。
(業界人にはとても有名)
ダイヤモンドの基本的な見方をこの2つのブランドで学ぶことができますよ。
他のブランドの見えかたも変わるかも知れませんね。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
お楽しみに。