jdeafのインフレカバー研究

jdeafのインフレカバー研究

世界の超インフレーションの郵便物研究

この日は、ひたすら、帰るのみ。AM2前、実行委員会が用意の車でホテルから空港へ。空港で税関へ行くも不在。電話を掛けると担当がやってきた。深夜なので休憩でもしてただろうか。あっさりと手続きが済み、出国手続きへ。パスポートを読み取り機に翳し、顔認証でOKとなると通行扉が開く仕組み。パスポート押印をもらわなくなり、味気ない。搭乗まで時間があり、ウトウト。羽田空港に到着し、バスに乗るために機外に出たが、ジャカルタより暑い。ジャカルタの方は湿気がまざった蒸し暑さで、昭和の時の日本より蒸し暑いという感じ。羽田空港で感じた暑さは、舗装が進んで、熱が高くなるヒートアイランド現象というものだろうか。ネットで、一昨日、雷で羽田空港が一時、発着できなくなったそうで、スムーズに到着できたのはありがたい。無事、1週間ぶりに帰宅し、一息つきました。

早いもので、アジア切手展最終日。会場到着早々、自作品の所へ行ったら、部屋に鍵が掛かったまま。暫く待ったら、鍵が開き、審査員からのフィードバックが、始まった。採点に関して、審査員とやり取り出来る唯一の機会で、より良い作品を作成し、より高い得点を得るには、欠かせない。ということで、出品者にとっては、昨夜のパルマレスに次ぐ重要イベント。空き時間を利用して、ハガキを出す。自分で好きな消印を選んで押印という形式。コミッショナーに別件対応があって、午後3時過ぎに作品撤去の準備作業を始めたが、他国は、作業を終えて日本を残すのみ。1時間半程で、完了。ホテルに戻り、近くの高級ホテルへタクシー。バイキング形式で、特にビーフスープが絶品で有名。腹一杯堪能し、ホテルへ。あとは、帰国するのみ。

切手展は明日までで、今夜は会期中の最後の晩となり、パルマレスがあります。食事しながら、授賞式が行われ、切手展のハイライトです。会議がないので、ゆっくり目の朝食を食する。日本から出品者がやってきたので、合流し、会場行のシャトルに乗ろうとしたが、なかなか来ない。強い雨で、歩いて行けず、人が増えてきたので、スマホでタクシーを呼ぶことに(ルーターがなく、こちらはスマホ自体が使えず…)。乗車地と目的地をマップに設定すると、(複数の)ドライバーから、価格提起があり、OKならタクシーがやってくる仕組み。タクシーが来る前にやっとバスが来るも、半分も乗れず、お偉方優先。

会場について、見て回ったら、賞が張り出されていた。想像したより早い。日本勢の結果は全日本郵趣連合ブログに公開されています。上位賞作品を中心に見て回り、夕方、タクシーでホテルに戻る。服を着替えて、パルマレス会場へ。同じホテルなので楽。受付で、アラブ服装グループと一緒に。多彩な民族服装は楽しい。受付で、各作品の総得点と賞が載ったリストを受け取る。パルマレスに出てリストを受け取るのが、各作品の得点と賞を知る最も早いので、パルマレスには出来るだけ参加しています。バイキング形式で、同じ丸テーブルに日本、韓国、ミャンマーが一緒になった。授賞は、参加者が、多いため、金賞以上のみとかが増えているが、今回は、全員授賞され、皆、嬉々として、ステージに上がってメダルを受け取った。

切手展も折り返し点。審査員は大変だろうだが、特にこれという仕事もなく自由に参観したり出来た。会場が、ジャカルタ中央郵便局が入った建物内なので、ジャカルタ中央郵便局の窓口で葉書を購入しようとしたが、うまく出来ず、結局、各国郵政や切手商のブースのエリアでのインドネシア郵政のブースで購入。送料は、一万ルピアということで、該当する切手を、探したが、どうしても2枚以上の組み合わせになる。と、思ったら、担当が奥から何かを持ってきてくれた。見ると、PHILANIPPON2011の小型シートでびっくり。限定75,000シートのシリアル番号付。早速購入。

アジア切手展2日目。相変わらず、ルータ発見の連絡はなく、諦めることにした。スマホを持ち歩いているが、実質、カメラと変わらない。コミッショナー会議で、エキスパートチームから、沙汰があるかどうかで、1日が大きく変わる。残念なことに、JAPANが呼ばれて、憂鬱な一日に。スマホで連絡も取れないので、勝手に動くわけにもゆかず、殆ど動けず。ようやく、展示作品を一通り拝見。拙作展示の部屋は、扇風機すらなく、苦行でしかない。湿度も高く、肝心の切手が心配。夕方には、早くも、エキスパートチームの判断が記された書類が用意され、各国コミッショナーに渡された。要鑑定書となったら、次回出品時、鑑定書を入れないと5点減点といった厳格なルールが適用される。出品時、該当マテリアルを入れるかどうかの確認が来るので、その確認作業もコミッショナーの業務に含まれ、コミッショナーは楽ではない。のんびりとした1日で、空き時間には、コミッショナーと有意義な話をすることが出来て、収穫のあった一日でした。

アジア切手展初日であるが、日本のとは、異なって、午後4時に、オープニングセレモニーがあり、それで、実質終わりです。前日、全作品を展示し終えたが、実際の透明パネルをはめたところまでは確認出来てないので確認すると、問題があり、展示をし直すことになるが、せっかくはめたパネルを外すことになり、その静電気で問題なかったリーフもめくれたりして簡単ではない。それらの確認を済ませると昼過ぎで、いったん、ホテルまで、歩いて戻り、準備をして、再び会場へ赴き、オープニングセレモニーに参加し、軽く食して、解散という流れに。本格的な参観は、明日から。ただ、審査員は、忙しく、審査を進めている模様。

23時過ぎ(日本時間で夜1時)にジャカルタの空港に着。預けた手荷物を受け取った時は、既に日付変更線を超えてた。が、空港内は人で溢れていた。日本のコミッショナーが、税関を済ませ、進んだら、実行委員の方が待機していた。コミッショナーの顔写真を持っていたそうで、わかったそうだ。強い雨が降って止んだところで、じっとしても汗ばんだ。すぐに、ホテルかと思ったら、結構待たされ、他の国のグループも来て、車に分乗してホテルへ。古いが思ったより悪くない。3時頃、就眠。7時半過ぎに、朝食コーナーへ行ったら、何人ものの顔見知りがいて、ようやくアジア切手展に来たと実感。朝食後、会場へ移って、作品展示。A4サイズOKとのことだったらしいが、きっちりA4で作成されて、遊びがなく、保護ラップに収めたA4リーフが収まらない、ボストークサイズのリーフだと、上側のリーフ抑えにあと1ミリ届かないなど、意外と展示作業がやりずらい。4箇所(1箇所は、3つ別々の部屋なので、6箇所)に分散。ともあれ、午後4時過ぎには、全作品の展示をし終える。全体の展示は半分ほど、終わったかどうかの感じでした。実は、会場へ移動する最中、ルータを紛失(汗)。とりあえず、探してと頼んだが、どうなるやら。ホテルではインターネットが使えるので、ブログ書き込みができるが、ホテル外でのメールやり取りなどは不可。また、ルータは借り物なので、見つからなかった場合の弁償とか、冷や汗が出ます(確か、紛失とかの場合の保障をつけたと思うが…?)。ともあれ、バタバタした一日でした。

今日より、アジア切手展JAKARTA 2024(7/3~7/7)で、インドネシアのジャカルタへ行ってきます。7月8日帰国の予定です。

昨年の五大ニュースです。

 

2023年五大ニュース
(1)IBRA2023 ドイツインフレ金賞受賞
(2)ドイツインフレの師匠と会う
(3)ユーゴスラビアインフレの師匠と会う
(4)ポーランドインフレ8フレーム出品資格獲得
(5)国際切手展皆勤
 

(1)IBRA2023 ドイツインフレ金賞受賞

ドイツで世界切手展開催自体が久しぶりで、しかも、ドイツインフレから100年という節目の年。IBRA自体、2021年開催予定だったのが、コロナで2年延期となり、ちょうどインフレ100年となったのは、話が出来過ぎです。出品を申し込まない手はありません。幸いに申込みが受理され、出品となった。ところで、最初知らされた審査結果は、金賞より1つ下の賞だった。後になって、金賞と判明。メンタル的に良くなかった(逆よりはマシだが…)。


(2)ドイツインフレの師匠と会う

2004年、ドイツインフレカバーを集め出したのはいいが、文献はドイツ語ばかりで、困っていた。英文の小冊子があり、迷わずに入手した。その著者から色々と教わり、水を得た魚のように、どんどん収集が進み、収集範囲もハンガリーインフレなどに拡がり、競争切手展に出品し、更に世界切手展にも出品するようになった。その小冊子の著者とは、メールでのやりとりだったが、IBRA2023会場で初めて会えた。ブースにいるので、そのブースで会うことになっていたが、開場直後は、どのブースも混みあっていたため、後回しにして、ブース回りをして、インフレカバーを漁ろうとしていた所、偶然、師匠がこちらに気付くという、ドラマみたいな流れに。


(3)ユーゴスラビアインフレの師匠と会う

ユーゴスラビアインフレはかなり前から、注目し、採算度外視で、集めていたが、やはり料金表がないと進まないと困っていた所、向こうから連絡が来て、郵便料金表を入手し、飛躍的に収集が進んだ。PHILANIPPON 2021で、横浜に来てくることになっていたが、コロナの影響で、FIP展からFIAP展に変わったこともあり、頓挫。LONDON 2022で会う話も、こちらがロンドンに行けず、持ち越し。HUNFILEX2022もこちらがブタペストに行けず、更に持ち越し。そして、IBRA 2023でようやく叶った。


(4)ポーランドインフレ8フレーム出品資格獲得

世界切手展 THAILAND 2023 に当初、出品を考えていなかったが、誘いもあって、アジア切手展 SINGPEX 2019 (83点)の作品を、ほぼそのまま、出品した所、85点頂き、8フレーム出品資格獲得。


(5) 国際切手展皆勤
2023年には、世界切手展(FIP展)が2回、アジア切手展(FIAP展)が2回、計4回あり、気付いたら、4回全部出品でした。

  5月    NZ 2023(アジア切手展)          Austrian Inflation 1921-1925 (81p,金銀賞)
  5月    IBRA 2023(世界切手展)          German Inflation 1922-1923 (93p,金賞)
  8月    TAIPEI 2023(アジア切手展)     Hungarian Inflation 1920-1926 (81p,金銀賞)
  11月  THAILAND 2023(世界切手展)  Poland inflation 1922-24 (85p,大金銀賞)

複数出品したことはありますが、1年間で4作品出品は初めてでした。

 

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

今年もインフレカバー収集をやりまくる予定です。

 

画像は、1924年1月1日 AM8-9、ドイツ国内書状で、コンスタンツ(Konstanz)からノイウルム(Neu-Ulm)宛のドイツ国内書状です。1,000億旧マルク切手が貼られています。ちょうど100年前のこの日、インフレ切手は無効となります。インフレの終息を示すかのようにです。消印が朝ということから、インフレ切手が有効な前夜に投函されたと見做され、無効扱いとしなかったと思われます。