№18 ぎくしゃく、新古協演《ソニー・ロリンズ(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズサックス「ソニー・ロリンズ」のレコード紹介です。音符

 

ホーク59歳・ロリンズ34歳、まさに親協演。

堂々とし・野太いホーク、敬したロリンズ。

今や「くしゃく」ロリンズ、ホークが合せて。

 

一句

 “協演の 新古スタイル くしゃくと”


⑱『ソニー・ミーツ・ホーク』(63)
《Sonny Meets Hawk !/Sonny Rollins》
ソニー・ロリンズ(ts)、コールマン・ホーキンス(ts)、ポール・ブレイ(p)、

ロイ・マッカディ(ds)、ヘンリー・グライムス(b)、他。

《Sonny Rollins Blog紹介》
⑰『The Bridge』(62)№17 雲隠れ、放つ第一声

《Coleman Hawkins Blog紹介》

⑫『Sirius』(66) №12 半世紀!魂音消え


コールマン・ホーキンス(ホーク)は59歳。
一方、ロリンズは34歳。
親子ほど歳の差があるが、何故共演?
それも気質の方と新進気鋭の方が揃って。


ロリンズは、ホークを敬してたという。
野太く・堂々とした音のホーク。

確かに、以前のロリンズに似ている。
ニューポートジャズ祭で共演したきっかけが、今回の録音だという。

ホークの枯れた忍びきとヴィブラート。
59歳になっても変わらないが、やっぱ勢いはない。

二回目の雲隠れ以降、変身し切ったロリンズ。
音質は、とても似てるとは言い難い。
途切れ途切れ、脈絡のない妙奇天烈フレーズのロリンズ。

師匠を想うロリンズの心。
解らんでもないが、こんな共演意味を成さない。
スタイルが異なる両者の鉢合わせ、和感だらけだ。


冗舌に・語るように、それがホークの特徴。

だが、ロリンズに合せるように「クシャク」。
子を想う親の気持ちであろうか。

 

 一句

 “協演の 新古スタイル くしゃくと”


そんな和感だらけのプレイが現れている曲。

オリジナルの「At Mckie's」、ホークのプレイが面白いです。

 

音譜 ギクシャク感が白い、ロリンズからホークへアドリブが渡ります。