№2 振り落とす、勢う馬車《ジョージ・ウォーリントン(p)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズピアノ「ジョージ・ウォーリントン」のレコード紹介です。音符

 

浮ついた軟弱ジャケットがす、活きのバップ。

艶&スピードのアルト、いで迫るラッパ。

か弱い細々ピアノが、「じめ」みじめに。

 

一句

 “勢いの 馬車にれぬか ウォリントン”

 

②『ジャズ・フォー・ザ・キャリッジ・トレード』(56)
《Jazz For The Carriage Trade/George Wallington》
ジョージ・ウォーリントン(p)、フィル・ウッズ(as)

ドナルド・バード(tp)、テディ・コティック(b)、アート・テイラー(ds)。

《George Wallington Blog紹介》
①『Jazz Time Paris Vol. 9』(53)№1 国を超え「ぐいぐい」と

《Phil Woods(as) Blog紹介》
⑤『Warm Woods』(57) №5 あれもこれも飽きられて


《 Donald Byrd(tp) Blog紹介》

④『Fuego』(59)№4 惑・惑、実体感が蘇る


傑作扱いのアルバム、でもジャケットがいだ。
傘をさし馬車に乗り、澄まして笑う奴ら。
ジャズらしからぬ、ついた雰囲気。

こんな状景が、どうも好きになれない。

ジャケトとは裏腹に、きの良い演奏だ。
メンバーは当時のレギュラーメンバー。
目立つのは、主役を差し置きウッズのアルト。
そして、勢いで迫るバードのラッパ。


艶のあるアルトが、流暢に美しく奏でる。
アタックは強く、スピード感でき浮きさせる。
軟弱ジャヶットは、男らしいハードバップを隠していた。

ところが、主役のウォーリントンのピアノ。

「白人バップピアニストの頂点」。
①『Trio』はこのワードに相しい演奏だった。

重々しいタッチのバップは、見事だった。


だが当②はか弱く・細々と、軟なピアノに。
良く言えば、憂い・哀愁のピアノ。

といえば、サマにはなるが。


フロント陣から渡されたウォーリントンのソロ。

じめ」そのもの、としか思えないプレイ。
足を引っ張るウォーリントン、とも言えるのでは。

 

 一句

 “勢いの 馬車にれぬか ウォリントン”


メンバーがバリバリに弾み・浮立つ。
1曲目の「Our Delight」。
ところが、ウォリントンのピアノが。

弱々過ぎて、に目立ってしょうがないのです。

 

音譜 じめ」そのもの?アルトとラッパに続くピアノをお聴き下さい。