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ジャズピアノ「ウォルター・デイヴィス JR.」のレコード紹介です。
「ごんごん・ぐいぐい」ホーン部隊の勢い。
全曲オリジナル、勇猛果敢に攻めまくり。
たどたどしく、水を差すピアノは作曲者。
一句
“いい曲だ プレイは今イチ 作曲者”
①『デヴィス・カップ』(59)
《Davis Cup/Walter Davis JR.》
ウォルター・デイヴィス JR.(p)、ジャッキー・マクリーン(as)、
ドナルド・バード(tp)、サム・ジョーンズ(b)、アート・テイラー(ds)。
《Jackie Mclean Bog紹介》
⑬『Let Freedom Ring』№13 パンデミック!起爆フリージャズ
《Donald Byrd Blog紹介》
⑥『Royal Flush』(61)№6 初録音、H.ハンコック登場
流石、ブルー・ノートのハード・バップだ。
「ごんごん・ぐいぐい」とにかく勇ましい。
奮い立つメロディーが、押し寄せてくる。
全曲オリジナル揃踏みで、勇猛果敢に攻める。
潔いH.バップが、これでもかと堪能できる。
マクリーンのアルトが、先頭切って特攻する。
バードは突撃ラッパで「行け行け・どんどん」。
勢い余る力技のホーン部隊はお見事。
さて主役に鎮座のリーダー、デイヴィスだが。
どうも・こうもピアノソロがおぼつかない。
たどたどしく、途切れ途切れのピアノ。
炎上フロント陣の勢いに、水を差す始末だ。
勢いづくテーマ曲、ぐいぐい押切るホーン部隊。
こんな乗りのテーマを書くデイヴィスだが。
曲調を殺し、意気消沈させてしまうアドリブだ。
ピアノのバッキングだって、駄才。
腰砕けの「ぎくしゃく」バッキングではどうにも。
デイヴィス、27歳での初リーダー作。
50,60年代のリーダー作はこれ1枚しかない。
作曲センスがプレイに活かされてない、とは。
嘆かわしい・残念な方ではある。
ところが、約15年経ち70年代後半から。
続々とリーダー作をリリースする。
40歳代から復活、とてつもない遅咲きの方。
ところが、突如・57歳(90年)で他界してしまう。
活躍した期間は僅か10年足らず、ってことに。
浮き沈みを繰返す、という残念な方ではある。
粋なテーマと勢いあるホーン部隊のプレイをお楽しみ下さい。