№1 脱退!銀色からブルーへ《ホレス・シルヴァー(p)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズピアノ「ホレス・シルヴァー」のレコード紹介です。音符

 

ファンキーのはずでは?「めっ」とBlueに!

A.ブレーキーとJazz Mssenjarsを脱退

親分残し、脱退組御一行様のプレイ!

 

一句 

 “旅立ちの 思わぬジャズは ルージー”

①-1『シルヴァーズ・ブルー』(56)
《Silver's Blue/Horace Silver》
ホレス・シルヴァー(p)、ハンク・モブレー(ts)、

ジョー・ゴードンorドナルド・バード(tp)、

ダグ・ワトキンス(b)、ケニー・クラークorアート・テイラー(ds)。



①-2 オリジナル(Epic LN3326)

 

《Hank Mobley Blog紹介》

⑮『Hi Voltage』(67)№16 VS. 乗りまくりJ.マクリーン

⑬『Hank Mobley Quar.』№14 照れ屋さん?!初リーダ作品

 

ホレス・シルヴァーって、余りきではない。
際立つリズム感、「ハキハキ」としたフレーズ。
ってのは良いのだが、どうもファンキー過ぎ。
異様な明るさが、どうもに合わない。


ブルーノートに多くの有名盤を残した方。
だから、かなりな有人ではある。

僅かに所有の4枚から、まず1枚を聴いてみる。

いざ当①を聴いてみると、ところが・・・。
ファンキーさの微塵もない。

むしろ、「じめっ」とした鬱感がひしめく。


まさしくタイトルどおり「Blue」、そのまんま。

色」がBlueに染まった、のか。
バードだってモブレーだって、良くいえば落ち着き払った音。

シルヴァーだって、どっか他の方のようだが。

彼らしい個はうかがえる。
明快な強いバッキングは、まさしくシルヴァー。
シングルトーンだって、粒立ち良く立上がる。


ただ、私の記憶にある彼のピアノとは違う。

もっともっと手な程に、目立つのだが。
初期の頃だから表現が異なるのか、とは思うのだが。

アート・ブレーキーとジャズメッセンジャーズ。
ジャズ史に然と輝く親分とそのグループ。
当グループを立上げたブレーキーとシルヴァー。


約1年半活動し、シルヴァーは脱退する。

とはいえ、ブレーキーを残し全員シルヴァーと離脱。

 

 一句 

 “旅立ちの 思わぬジャズは ルージー”

 

その脱退メンバー・御一行様のプレイが当①。
ブレイキーしの貴重なアルバムである。
ジャズ界に冠たる「メッセンジャーズ」の名。

それはブレーキーにくれてやった、ということだ。
 

音譜 「じめっ」とした鬱感ひしめく「Blue」を感じて下さい。