№8 労働歌!売れるは兄貴《キャノンボール・アダレイ(as)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズサックス「キャノンボール・アダレイ」のレコード紹介です。音符

 

「Work Song」労歌、一発掛け声の勢い!

作曲は弟ナット、弟にんぶに抱っこか!

『In San Francisco』より、こっちを!

 

一句

 “労働歌 弟作曲 兄貴れ”

⑧『ゼム・ダーティー・ブルース』(59)
《Them Dirty Blues/Cannonball Adderley》
キャノンボール・アダレー(as)、

ナット・アダレー(cor)、ボビー・ティモンズ(p)、

サム・ジョーンズ(b)、ルイ・ヘイズ(ds)。

 

《Work Song作曲者 Nat Adderley Blog紹介》

③『Work Song』(60)№3 粋!アレンジ、兄貴超え

 

《Cannonball Adderley Blog紹介》

⑥『In Chicago』(59)№6 鬼の居ぬ間に!傑作が

⑦『In San Francisco』(59)№7 馬鹿陽気!大衆路線真っしぐら

 

私は有名盤⑦『In San Francisco』より、

よっぽどこっちがきだ。


⑦と同じメンバ・同年録音ではあるが。
とても同じメンバの演奏とは思えない。
⑦の鹿騒ぎライブプレイより、出来は抜群。


⑦は、細い音質で「はしゃぎ」回るアルト。

ナットは、空騒ぎのカを喰らったラッパ。

当⑧は、テナーの如くうねるフレーズのアルト。

ナットのラッパは実しきった音で質が高い。

アルト&ラッパの兄弟義の相性はGood。

初期の①~③と同等の出来で聴かす。
 

イチ推しは有名曲「Work Song」。
兄気の演奏で有名になったのだが。

作曲は弟分のナット、弟におんぶにっこである。

ナットのアルバムは、まさしく『Work Song』。

兄貴抜きの祖盤で、極上の演奏を聴かす。
兄弟盤では、兄貴の仕上がりは当⑧がベスト。

この曲「労歌」と訳せば、とてつもなく駄才。
だが、明るく・今日も「バリバリ」仕事をやろう。
と一発掛け声、勢いを放出するノリの良い曲だ。

「ドン・ドン・・・」とドラムが鳴り響く。

まるで、づちでも叩く仕事のように。

やる気&合いの手の息が、何とも巧妙。

 

そんなテーマの仕掛けが巧いのは、

ナットのアルバム「Work Song」がベスト。

 

 一句

 “労働歌 弟作曲 兄貴れ”


今後も幾つかのアルバムに場するこの曲。
兄弟各々のアルバムを比べると面白いです。

 

音譜 「ドン・ドン」金づちでも叩いて、一発掛け声の「労歌」を楽しんで下さい。