№1 ぐいっぐい!そこ退けラッパ《クラーク・テリー(tp)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズトランペット「クラーク・テリー」のレコード紹介です。音符

 

「ぱっぱか・っぱか」、明るく輝くラッパ!

「がりがり・いぐい」、はちきれるテナー!

「そこ退け」、込隊長グリフィン狙い撃ち!

 

一句

 “はちきれて そこ退けラッパ 激テナー”

①『セレナーデ・ツー・ア・バス・シート』(57)
《Serenade To A Bus Seat/Clark Terry》
クラーク・テリー(tp)、ジョニー・グリフィン(ts)、

ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、

フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。
 

《Johnny Griffin Blog紹介》

③『The Congregation』(57)№3 N.Y.上京1年!慣れが敵

⑬『To The Ladies』(79)№13 絵の具!撒き散らす音

狙い撃ちしたいのは、J.グリフィンのテナー。
この頃のグリフィンは、最もののった時期。
「俺こそが」と、はちきれんばかりの音がウキウキさせる。

キサイトさせるフレーズが、次から次へ。
申し訳ないが、テリー様はそこ退けである。
勢い溢れる、こんなテリーのアルバムが。
と、驚いた始末である。


ビッグバンドでの活動が長いテリー。
必然的に間派ど真ん中のラベルを貼りたい。
だが、相棒のグリフィンで天地が引っ繰り返った様子。

とはいっても、テリーのラッパは明るい。
「がりがり・いぐい」グリフィンのアドリブ。

そして、テリーのプレイに交替すると一変する。
「スカッ」とるいラッパが音場を塗り替える。

太く・切れ良く刻むラッパのトーン。
どんな曲でも明るくまとめてしまう、このラッパ。
グリフィンと対比させると、一目然だ。
これが、テリーの特徴・カラーなんだろう。

 

 一句

 “はちきれて そこ退けラッパ 激テナー”

 

愉快で・軽なテーマが多い。
まさしくテリーのオリジナル曲。
個性を活かしたフレーズが曲調にドはまりだ。


そんな曲に、潔くH.バップで込むグリフィン。
こんなコントラストが、このアルバムの聴き所です。

 

音譜 明るいラッパ&潔くり込むテナーのコントラストをお楽しみ下さい。