№1 「どぶ川」に映る月か?《ベティー・カーター(女性Vo)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 女性ジャズヴォーカル「ベティー・カーター」のレコード紹介です。音符

 

ーンライク&ダイナミック、というが!

まるで「ぶ川」に映るヴァーモントの月!

J.スミス奏でる「ぼろ月」に、ほど遠い!

 

一句

 “どろどろと 地をう歌声 浮かぬ月”

①『ミート・ベティー・カーター』(55)
《Meet Betty Carter And Ray Bryant》
ベティー・カーター(vo)、レイ・ブライアント(p)、

ウェンデル・マーシャル(b)、

ジョー・ジョーンズ(ds)、ジェローム・リチャードソン(fl)。


《Johnny Smith Blog紹介》
①『Jazz At n.b.c』(52)№1「穏やかに漂う海月が鮪に・・
⑥『Kaleidoscope』(67)№6 美&技巧!だけでは引退へ


包み込まれるような、空間をうような・・。
ホーンライクな歌唱がダイナミック。
楽器のようにアドリブなヴォーカルで聴かす。


そんな、論家様の意見も踏まえ聴いてみる。

と、これじゃ~・どうも頂けない。
 

という曲は「Moonlight In Vermont」。

(ヴァーモントの月)
この曲、脳裏に浮かび・びりつくのは。
ジョニー・スミスのギター。

「ぼわぁ~」ぼろ月が浮かぶヴィジュアル観。

そんなイメージのスミスのギターを想い出す。

つい比べて、聴いてしまう。

ベティーはキーを下げ、地を揺らす淀んだ声。
まるで「どろろ」の月に観えてくる。
彼女のヴァーモントはこんな風に見えるのか。

唖然・然、この唄はショックもの。

この曲は、ヴァーモントの御当地ソング。
だからか、安っぽく唄われることが多い。

だが、歌詞は「あなたと私のヴァーモントの月」。

まさしく、歌と思えるのだが。
 

ならば、スミスのギターのように歌ってくれ。
もっと「浮かぶ月」をイメージさせてくれ。
ベティの歌では、まるで「ぶ川」に映る月。

そんな状景をイメージしてしまう。
 

 一句

 “どろどろと 地をう歌声 浮かぬ月”


当①はベティの初レコーディング。
曲の半数はレイ・ライアントトリオの演奏です。

 

音譜 この極の声、私には「ヴァーモントの月」がイメージできませんが・・。