№1 和洋中・混ぜ込過ぎ弁当《ヴォーン・ナーク(tp)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズトランペット「ヴォーン・ナーク」のレコード紹介です。音符

 

素っ気無いデザイン、主制作盤か?

「和洋中」ごちゃぜ弁当、詰込み過ぎ!

スタジオミュージシャンの“STUFF”狙いか!

一句

 “聴いてくれ 何でも出来る ビュー作”

①-1『カッティング・スルー』(82)
《Cutting Through/Vaughn Nark》
ヴォーン・ナーク(tp,flh,v-tb)、

ピーター・バーレン・ブレゲ(ts,as,bs,fl)、

ステフ・スカッジアリ(p)、トム・ウィリアムス(b)、デイヴ・パラマー(ds)。

①-2 レーベル LAVENHAM(US)

 

何とも素っ気無いアルバム・デザイン。
まさしく主制作盤そのもの。

レーベルも初物のLAVENHAM。
ナークのアルバムは他にも数枚あるようだ。

まぁ~しいもので、メンバは誰一人知らない。

ラッパの音質は味の中太音を核とし。

研ぎ澄まされたハイトーンが天空に昇り詰め、
鋭いピアノが力強く突っ込みを入れてくる。

 

ドラムのインタープレイは抜群に聴かせる。
場を重ねたグループなのだろう。

間隙を縫うドラムの連打は、リルの頂点を創っていく。

聴き所はオリジナルのタイトル曲。
目がめるプレイだが、他の曲はどうもこうも。

ナークはやたらとくの楽器を持ち替え。
4ビートの王道から8ビートまで。

エレピのフュージョンに、ボサノバまで登場。


小さな弁当箱に「和洋中」ごちゃぜに。

何でもかんでも詰め込み過ぎのありさま。
何でも出来ると言いたいのだろう。


1曲目でド肝を抜き、驚きを誘うのだが。

結局何を喰ったか分からない「和洋中」め込み弁当だ。  

 一句

 “聴いてくれ 何でも出来る ビュー作”

 

26歳での自主制作、デビュー作にありがち。

orスタジオミュージシャンの“STUFF”狙いか。

 

音譜 一番マになってるタイトル曲をお楽しみ下さい。