№6 妻他界!N.Y.進出《ハーブ・ゲラー(as)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

音譜ご訪問ありがとうございます。
 ジャズサックス「ハーブ・ゲラー」のレコード紹介です。音符

 

妻ロレインを白血病で失い、翌年NYへ進出!

勢いの無い演奏、その後ーダ作が無い!

渡欧移住、ジャズ界からざかり・・・

 

一句

 “亡き妻と くしたジャズの ニューヨーク”

⑥『ジプシー』(59)
《Gypsy/Herb Geller》
ハーブ・ゲラー(as)、ハンク・ジョーンズ(p)、

サド・ジョーンズ(tp)、スコット・ラファロ(b)、

エルヴィン・ジョーンズ(ds)、バーバラ・ロング(vo)。


《Herb Geller Blog紹介》

④『The Herb Geller Sextet』№4 西海岸!カラッと軽く

⑤『Fire In The West』(57№5 妻の病!勢いが・・


メンバーに注目、まずジョーンズ3兄弟。

エルヴィンの変則ドラムはここでもフォーカス。

 

ベースのラファロは、B.エヴァンスのファースト・トリオに加入。

若くして自動車事故死するラファロのベース。

エヴァンスとのインタープレイは史上的作。


当⑥は以前とは別格のゲラー色作といえる。
ピアノレスであったり、「気がふれた?」と思えるような演奏が。
最愛の妻を亡くした遺症か?と思ってしまう。

ミュージカル「ジプシー」一色のアルバム。

パーカー丸出しの勢いは見られず、ゲラーの在感は薄い。
こんな穏やかな・頑張らないゲラーが好きではあるが。


妻ロレインを白血病で(58年)失う。

ゲラーは翌年にNYへ進出。

当⑥を録音するが、「パッ」とせず勢いがない。

その後リーダ作は無い。

 一句

 “亡き妻と くしたジャズの ニューヨーク”

 

60年代渡欧移住するがジャズ界からざかる。

勢いある夫婦共演から、変わり果てるゲラー。

残したレコードが彼のルーツを物語っている。

 

音譜 妻ロレインを失ない、やかな演奏のゲラーをお聴きください。