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ジャズトランペット「ナット・アダレイ」のレコード紹介です。
そこのけ・そこのけ、兄貴は邪魔!
若干25歳・リーダは弟、突っ込む!
思う存分伸び伸び、響く突撃ラッパ!
一句
①『ツー・ジ・アイヴィー・リーグ・フロム・ナット』(56)
《To The Ivy League From Nat/Nat Adderley》
ナット・アダレイ(cor)、
キャノンボール・アダレイ(as)、
ジュニア・マンス(p)、チャールズ・ライト(ds)、
サム・ジョーンズorアル・マッキボン(b)。
無駄な脂肪がない・肉質なラッパの音。
「ギュッ」絞り込んだ音が「ギィ~ン」。
宙目掛けて解き放たれる。
針金程細くないから鼓膜を突破る痛さはない。
だが、脳髄のド真ん中を叩くような刺激だ。
この時、ナットは25歳(31年生)。
若さのエネルギーが音に現れる。
勢いが凄い、グイグイと突っ込んでくる。
ナットの兄貴は、アルトのキャノンボール。
長きに渡り兄弟仁義で作るレコードは多い。
A#2「Sam's Tune」。
そこのけ・そこのけ兄貴は邪魔だ。
と、言わんばかりにナットの突撃ラッパが響く。
若干25歳・弟分がリーダとなったこのレコード。
思う存分伸び伸びと吹きまくる姿が目に見えるようだ。
一句
“ ラッパ吹き そこのけ兄貴 俺リーダー ”
そこのけ兄貴は邪魔だ、弟分がリーダの突撃ラッパをお聴きください。