№1 小粋にくすぐるヴィブラート《レッド・ホロウェイ(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
       ジャズサックス「レッド・ホロウェイ」のレコード紹介です。ルンルン

 

笑ってこらえて・ダーツの旅「第一人発見」

優しく吹けば「P.スモンド」風か

艶&小粋なヴィブラート! チョットっかち

一句

  “ ホロウェイや 小にくすぐる ヴィブラート  ”

①『ニカズ・ドリーム』(84)
《Nica's Dream/Red Holloway》
レッド・ホロウェイ(ts,as)、ホレス・パーラン(p)、イェスパー・ランドガード(b)、

エイジ・タンガード(ds)。

所ジョージの「笑ってこらえて」ダーツの旅、「第一人発見」

その人は、野良作業のおっさん。このジャケット、そんな構え。
サックスが写ってるので、辛うじてジャズマン

演奏は野良作業的では無い。
かなり風変わりなアドリヴ、優しく吹けば「P.スモンド」風。
テナーとアルトの両刀使いだが、アルトはチョット聴きれないフレーズ。
やたらとブチ切る・間が空く。

盛んにィブラートを掛けるが、綺麗なフレーズではない。
しゃくってくる・煽ってくる、たまにフリーキーに吠える。
音にがあるから落ち着いてメロディーを吹けば良いのだが。
非常にせっかちに吹きまくる。

  一句

     “ ホロウェイや 小にくすぐる ヴィブラート  ”


テナーとアルトの音質が良く似ている。
テナーの音がいため全曲アルトで演奏、と勘違いしそう。
テナーらしく個性を出せば迫力もでるだろうが・・・。
つまり、テナーに持ち替える必要は無いってこと

ホロウェイは40年代から活躍し64年に欧。
当アルバムは渡欧後、コペンハーゲンでの録音。
年季を思わせる艶のある音とヴィブラートの技。
ピアノトリオはノーマル、だからホロウェイの巧みな音が楽しめる。

 

音譜 小気味良い「ヴィブラート」をお聴き下さい  《YouTubeリンク:曲名「Nica's Dream」》