№1 「面」フレーズが空間埋め・・《ジョー・ロヴァーノ(ts)》 | 壊滅的刺激的・体感できるジャズノート

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Jazz?! 『何を聴くか??』では無い。
 好きなモノを聴く。好きなアルバムを買う。コレでは勿体無い。
 例えば、1人のジャズマンのアドリブ変化をズ~~と追う。
Jazz『何を聴くか?』では無い。『どう聴くか!』が大事。 

ルンルンご訪問ありがとうございます。
       ジャズサックス「ジョー・ロヴァーノ」のレコード紹介です。ルンルン

 

癖・個性も無い・く聴き・・そうだが??

絨毯を敷き詰めた「」フレーズが空間を埋め

丸く・太い音は面から「積」をも現すフレーズに
一句

   “ 線から 空間覆う メロディーや ”
①『ソリッド・ステップス』(86)
《Solid Steps/Joe Lovano》
ジョー・ラヴァーノ(ts,ss)、バート・ジョリス(tp,flh)、ミッシェル・ヘル(p)、

ハイン・ヴァン・デ・ゲイン(b)、ドレ・パレマーツ(ds)。

通常、アドリヴフレーズは「」で表現される。

だが、ロヴァーノは「」で表現する。と、いわれる。
演奏はH.バップ王道・ド真ん中の4ビート。

 

特に癖はない、個性派とも言い難い。
勢いは無いが、そこそこのエネルギーは感じる。
一聴すると肩も凝らずに聴ける人。
ところが、何度か聴くと「」のフレーズがジワッと分ってくる。

A#1 ハイテンポのタイトル曲「ソリッド・ステップス」。
息づきもせず、長いフレーズを吹きまくる。
単なるり下りフレーズのようだが。

 

ブ厚い毯を敷き詰めた「面」を感じるフレーズが空間を埋める。

丸く・太い音が一層、面から「積」をも現すフレーズに。
時にフリーキーな音が心地良い刺激となり、

ロヴァーノの仕掛けにはまり込んで行く。

  一句

     “ 線から 空間覆う メロディーや ”


ベルギーでの演奏、ベースはオランダ人、他3人は現地ベルギー人。
際立ったプレーヤではない、ロヴァーノに相性を合せた演奏。
ドラムに勢いがあれば、もっとンションの高い演奏になるが・・。
何気ない演奏だが「面フレーズ」に注目するとしめる。

 

音譜 絨毯を敷き詰めた「フレーズ」をお聴き下さい  《A#1 曲名:ソリッド・ステップス》